果物の王様ドリアン。すごい臭いらしいけれど話のタネに食べてみたい。でもドリアンは1個売りが基本。主流のモーントーン種は3キロ前後あって大き過ぎだしけっこう高い。そんな悩めるドリアン初心者にぴったりのドリアンがある、という話。
小玉ドリアン、プアンマニー
現在、タイドリアンの主力品種はモーントーン(モントーン、金枕の意味)。
1個が2~5キロもある大玉。
一人では持て余してしまいそうですよね。
一方、タイ東部チャンタブリー県特産のプアンマニーという品種は1個が1キロ弱の小玉ドリアン。
これなら手頃な大きさで値も張りません。
ドリアンを食べてみたいけど食べられるかどうか自信がない、という方はこれに決まり。
プアンマニーの特徴
一番の特徴は小さいこと。
標準的な大きさは、縦17㎝、横13㎝、重さ1キロ前後。
1個に入っている実は2~5房。
種が大きく可食部分は少なめ。
これが逆にメリットになり1回で1個食べ切れます(モーントーン種だと数日かかる)。
がっつり食べたいドリアン好きには少し物足りないけど、初めてのドリアンならプアンマニーはほどよい量。
タイ語のサイトには、
「ドリアンは好きだけれど太りたくない人に最適」
と紹介してありました。
プアンマニーの味
プアンマニーの実はモーントーン種に比べ色濃く少し赤の混じった黄色。
味はモーントーン種より甘くまったり。
肉質は細かく食べたときに気になる繊維がほとんどありません。
プアンマニーの価格と旬、入手法
旬は4月~6月。
価格はほかのドリアンとたいして変わりませんが(1㎏100~200バーツ)、その年の生産量、需要と供給のバランスによります。
産地の東部以外ではそれほど出回っていませんがバンコクのスーパーや市場でもときどき並べられます。
最近はドリアン園が産地直送するネット通販が盛ん。
オレもネット注文(お金は娘が払った…)。
小玉ゆえ今まではあまり人気がなかったものの少子化などでお一人様需要が高まったせいか近年生産量が増えているようです。
タイ語の意味
プアンマニーはもともとチャンタブリーのある農園で栽培され始め、当初は赤身女(イ ヌア デーン。イは女、雌につける蔑称)とひどい名で呼ばれていたそうです。
ところが東部の果物コンクールで連続入賞。
大会委員か品種を訊ねたところ、それはあんまりだ、というわけで、房(プアン)のようにたくさん実をつける特徴と果樹園の奥さんの名前マニーを合わせ、プアン マニーと委員が命名。
その名が定着したとのことです。
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