まだまだ認知度の低いランブータン。この果物のおいしさを知る人が少ないのは残念なことです。というわけで、タイへ来たらまず最初に食べてみたい果物候補ナンバーワン、ランブ=タンの食べ方、剥き方、保存法などについての話です。
タイではまずランブータンを食べるべし
「今まで食べた果物の中で一番おいしい」
「果物の中で一番好き」
日本人に大人気のランブータンは一見パーマのかかった赤いウニ。
でももじゃもじゃの毛は全然痛くありません。
むしろ柔らかくて気色良いふわふわ系。
とにかく目立ち、いかにもトロピカルトロピカルしたフルーツ。
その期待を裏切らないおいしさ。
しかも供給量が多く安価で手に入れやすい。
タイへ来たらまず最初に食べてみたい果物ナンバーワン候補です。
日本人好みの味
もじゃもじゃの毛の皮の下にある艶やかな白い実は見かけ以上にジューシー。
かじるとあごからお汁が滴り落ちます。
グミのように少しぐにゅっとした食感。
味は柔らかでさっぱりした甘味とほとんど感じない程度の酸味。
香りはあまりありません。
ライチに似てる、と書く人が多いようですが、味も香りも見かけもまったく違います。
ただ、ランブータン、ライチ、竜眼(ロンガン)はみな同じムクロジ科の植物。
癖がなく日本人に愛されやすい果物の一つです。
おいしいランブータンの選び方
かつては色々なランブータンがあったのですが現在タイで主に栽培されているのは、学校のランブータン(ゴ ロンリアン)、ピンク ランブータン(ゴ スィーチョムプー)、ゴールド ランブータン(ゴ スィートーン)の3種。
一番おいしいのは学校のランブータン。
原木が学校にあったところから名付けられました。
大粒で肉質がきめこまかく甘い優良品種で、タイ人は「世界一おいしいランブータン」と自慢しています。
見分け方は毛の色。
毛の先っぽが緑色なのが特徴です。
といっても、通常売られているのはほぼ学校のランブータンなので見分ける必要はありません。
ピンク ランブータンは学校ランブータンよりジューシーなのですが、それが災いしてか傷みやすく、最近はあまり出回っていないようです。
ゴールド ランブータンは東部の一部地域でのみ栽培されています。
その名の通り実が金というか黄色っぽい特徴的な色です。
ランブータンの剥き方食べ方
ランブータンは爪を立てて二つ割りにするかナイフで横に切れ目を入れて割り、現れた白い実をそのまま食べるのが一般的です。
皮は全部取ってしまわず二つ割りにしたどちらか一方を残しておいた方が手を汚さずに食べやすい、と言われます。
でもこれらは実をそのまま口にできる人向けの食べ方。
「ランブータンはとてもおいしいのだけれど、種の薄皮(仮種皮、種衣)が実にくっついて剥がれちょっと気にかかる」
とこぼす方が少なからずおられます。
ぼくもあれが苦手。
薄皮のせいで舌触りが悪くなりせっかくのおいしさが半減です。
気にせず食べられる人がうらやましい、という方はナイフで実を削いで食べることになります。
タイ式種の取り方テクニック
通常、薄皮が気になる人はナイフで実を削ぎますが、ナイフで種をえぐりとってしまうテクニックもあります。
ランブータンにパイナップルが押し込まれている缶詰、よく見ますよね。
あれ、どうやってパイナップルを入れるのだろうと不思議に思ったこと、ありませんか。
ランブータンの実から種をとるにはタイ語でミート クワーン ゴ、種えぐりナイフ(彫刻ナイフ)という細くて湾曲したナイフを使用。
そして、剥いた実の上、あるいは下からナイフを差し込んで種の周囲をえぐり、次ぎに反対側も同様にえぐり、種をナイフで押し出せば出来上がり。
面倒くさがり屋なのにこういう労は厭わないタイ人です。
そのまま頂いてもよいし、缶詰のように小さく切ったパイナップルを穴に押し込んでもいけます。
ナイフは50バーツ程度。
ランブータンだけでなくラムヤイ、ノイナー、リンチーなどなど、あらゆる果物の種をえぐり出せるすぐれもの。
カービングにも鶏や魚の腸をとるのにも使えますから買っておくと重宝しそうです。
ランブータンは冷蔵保存
実は柔らかく傷みやすい、と紹介している人がいますが、現在の人気品種「学校のランブータン」は日持ちします。
買ったらまず水洗い。
よく水を切り、袋などに入れて冷蔵庫へ。
追熟しないので常温に置いておく必要はありません。
経験から言うと1週間以上は楽に持ちます。
タイ語のサイトには最大2週間、とありました。
ランブータンの旬
ランブータンは旬のある果物です。
通常、4月から7月くらい。年によっては11月ぐらいまで出回ることがあります。
では、おいしいランブータンをお楽しみ下さい。
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