果物が安いタイ。中でもパイナップルは嘘みたいに安い。そのパイナップルを使ったドライパイナップル、ジャムのような練りパイナップル(クワン)、超お勧めパイナップル料理、パイナップルの炒め汁(ケーン コア)などについての話です。
ドライパイナップルを作るべし
普通、パイナップルは生で食べますよね。
栄養的にも味的にも生が一番なのでしょうけどタイのようにパイナップルがバカ安くて簡単に手に入る所では生以外で食べたくなることがあります。
それにいくら日持ちのよい果物とはいえ食べきれずに傷んでしまう場合も少なくない、というわけでドライパイナップルを作ってみました。
ドライパイナップルの作り方
・皮を少し厚めに削ぎ輪切りにする。
・キッチンペーパーで水気を取る。
・乾物ネットに入れ干す。
これだけ。
気温が高く天気がよければ失敗もありません。
1日干し、2日干し、3日干し。
どれもそれなりのおいしさ。
ぼくはジューシーな1日干しか2日干しが好み。
ジューシーな分、傷みは早いでしょうがおいしさを求めるならこれぐらいですかね。
長期保存を目指すならもっと水分を抜きます。
ドライパイナップルの良さ、勧める理由
生パイナップルのジューシーさといったらないですけど、あまりにジューシー過ぎて滴がポタポタ落ちたりべとべとしたり煩わしいことがあります。
この点、1日干しは中にジューシーさを残しつつも表面は乾いているため食べる場所を選びません。
いつでもどこでも気楽につまめるのが気に入っています。
余ったパイナップルがあれば挑戦してみる価値はあるのじゃないかと思いますよ。
試したことはないけれど缶詰でもできるそうです。
何しろタイにきてパイナップルの缶詰を食べたことがありません。
タイは缶詰よりフレッシュの方が安いですから。
タイ風パイナップルジャム
パン食が普及して浅いタイにはジャムの歴史はありませんがクワンというジャムに似た伝統食品があります。
クワンは「錬る」の意味で果肉に砂糖を加え煮詰めたもの。
パイナップルのクワン(サパロット クワン)はそのままスイーツとして食べますが菓子の餡にもよく使われます。
パイナップルジャムとの違いは多分、水分量。
クワンは1時間ほど錬るように煮詰めます。
ちなみに日本人に悪評高いドリアン羊羹もクワンの一種です。
家のパイナップルジャム
タイ嫁がパイナップルを買ってきて勝手口辺りに何日も放り出したまま。
市場で山岳民族が売っていたのだけれどまったく売れず可愛そうになって買ってあげたといってました。
この辺りのパイナップルの地位なんてこんなものです。
家はそんなにパイナップルが好きな方ではないので食べるのが間に合わないときはタイ嫁がクワンにしています。
砂糖を加えないのでクワンというより煮物ですね。
これはこれでおいしいし何より身体にはよいに違いありません。
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パイナップルを使ったお勧めタイ料理
果物を惣菜に仕立てるのがうまいタイですがパイナップル料理は意外にありません。
代表的なパイナップル料理は次の2種です。
酢豚風パイナップル炒め (パット プリアオワーン)
パイナップル料理といえばまずこれ。
パイナップルと肉、きゅうり、タマネギ、トマトを炒め合わせた甘酸っぱい炒め物。
通常は豚肉ですがイカなどの魚介類を使う場合もあります。
酢豚を思い浮かべて頂ければ当たらずといえども遠からず。
日本人にもまったく違和感がなくて、どこがエスニックなんだ、と突っ込みたくなるくらい。
でもおいしいです。
パイナップルの炒め汁(ケーン コア)
辛子ペーストをココナッツミルクで炒め、パイナップルを入れて煮た料理です。
でもケーン コア(炒め汁)というくらいですから汁が少なく一見炒め物風。
これ、おすすめ。
パイナップルのおいしさが際立つ料理ではないかと思っております。
ご飯にかけて食べると最高ですよ。
そう、パイナップル カレーですね。
「うげ。パイナップルの煮物なんて」
とか思ってるんでしょう。
日本は果物を煮て食べる習慣はありませんものね。
でもパイナップルの炒め汁、本当にいけます。
バカうまパイナップル カレー
ちょうど昨日の残りのハウスバーモンドカレー(辛口)があったのでそれにパイナップルカレーをすくって入れたらバカうま。
「リンゴとハチミツとろおりとけてる・・・」
大発見。
酸っぱいリンゴと甘いハチミツって、パイナップルじゃないですか。
別に何カレーでもいいですが、パイナップルの炒め汁入りカレー、いけまっせ。
今度からカレーを食べるときはパイナップルの炒め汁をお忘れなく。
辛子ペーストとココナッツミルクさえあれば簡単にできますよ。
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