世界一おいしいとも言われる小さくて可愛い一口パイナップル。地元ではそれが信じられないくらい安いという話です。ついでにタイ式パイナップルの剥き方も載せてます。
安過ぎる世界一のパイナップル
「世界一おいしいパイナップル」
とタイの人々が自慢するプーレー パイナップル。
とある市場の一角で山積みにして売られていました。
見たところ自分の畑から切り取ってきたばかりらしい。
新鮮も新鮮。葉や実のトゲが半端なく鋭くて手が切れそう。
だいたい1個10バーツ、滅茶苦茶高くても1個20バーツ、と踏んで値段も訊かず20バーツを差し出すと、おばさん、大きなビニール袋を取り出し、パイナップルを次から次へと詰め込みました。
その数8個。
「ええええええ!」
「お、おばさん、このパイナップルいくら」
「4個で10バーツだよ」
「ず、ずいぶん安いね」
「ああ、自分で植えてるからね。安く売れるんだよ」
「それはええけど、もう、重いのなんの。市場に運んで来るのに大汗かいちまった」
返すわけにもいかず8個のパイナップルをぶら下げて車のところへ。
いや、まじ重てえ。こりゃ汗かくわ。
別の買い物をしていたつれあいがぼくを見るなり、
「あんた、アホ?そんなに買って食べきれるわけないでしょ」
呆れ顔。
安い買い物をして叱られるなんて思いもしませんでした。
激安を通り越し無料配布!
「チェンライ名産のパイナップルが4個で10バーツ、信じられないくらい安い」
という話を上に書きましたが、後日、町の保険会社に行ったところ会社の前にパイナップルが5個入った袋がいくつも置かれ、
「ご自由にお持ち帰り下さい」
と書かれていました。
信じられん。人に物をあげることの嫌いな北部人がこんなことをするなんて。
1人1袋、2人で2袋。
ありがたく頂いて、今、冷蔵庫の中には10個のパイナップルが転がっております。
よっぽど供給過剰のようです。
8個で文句をいったつれあいはタダだと10個でも何も言いませんでした。
プーレーとプーレーもどき
パイナップルは連作を嫌うため、土地を頻繁に変えてやらないといけないそうですが、嘘か真かプーレーはナンレー村周辺以外の土地に植えると大型化する傾向にあるのだとか。
本物のプーレーは握り拳ぐらい。
それ以上だとプーレーもどきの可能性があります。
激安パイナップルで冷蔵庫が大変なことに
あまり自分でパイナップルを買うことがないので知らなかったのですが、今はプーレー、およびプーレーもどきがだぶつき気味で4個10バーツは通常価格。
それでも売れない、と農家の方がぼやいてました。
ただし、これは地元の小規模農家の話です。
冷蔵庫の中には、ランブータン、マンゴー、マンゴスチン、ロンコンが待機。
これにパイナップルが加わり、食いきるのが先か、腐るのが先か、腹を壊すのが先か、という大変な状況になっております。
パイナップルの剥き方
一番簡単なのは縦に六つ切りにし、 皮と芯の部分を取り除く方法。
日本ではこのような剥き方をすることが多いようです。
タイ式は、外皮を剥き、目の部分を斜めにV字に抉る方法が一般的です。
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