果物王国タイ。
あふれるトロピカルフルーツを
心行くまで味わうのは
タイでの大きな楽しみの一つ。
でも、果物の食べ合わせによっては
体調を崩すこともある、という話です。
要注意、熱い果物
先日、ドリアンを食べた後、上あごの一部が皮でも剥けたようにひりひり。
それに腹がすごく張り、夕方になるとだるくてたまりませんでした。
なんだか鼻血でも噴出しそうな感じ。
ローン ナイかもしれません。
ローン ナイは身体の中を熱くする
中国の陰陽の考え方からきているらしいのですが、ドリアンは身体を熱くする食べ物で、体質、体調によっては、汗が出て身体が火照ったり、口の中が荒れたり、軽い口内炎になったり、目やにが出たり、のどが痛くなったり、腹が張って熱が出たりする、と言われています。
身体の内部が熱くなり過ぎることによるこういう不調をタイの人たちは、内熱、ローン ナイ、と呼んでいます。
キングにはクイーンで対処しろ
ローン ナイを引き起こす原因についてはよくわかっていませんが、そういう症状は確かに存在し、ローン ナイを知らない日本人でもなる人はなるようです。
ローン ナイを防ぐには、たとえば熱性のドリアンを食べた後なら身体を冷やす果物であるマンゴスチンを食べてバランスをとれ、とタイの人は言っています。
果物のキングの暴走は果物のクイーンでなだめろ、なんてなんだか出来すぎた話ですよね。
特に気をつけたいロンガン
ローン ナイが起きやすい熱性の果物では竜眼(ロンガン、ラムヤイ)が有名で、ラムヤイを食べ過ぎると口内炎になるという人は少なくありません。
熱と熱、冷と冷、の食い合わせはよくないとされ、ドリアンを食べた後にラムヤイを食べたりすれば身体が熱くなり過ぎて大変な目に遭うそうですのでご用心。
※人の身体はそれぞれ違い、体内のバランスの悪い人がローン ナイになるのだといわれています。
陰陽とはどんなものなのか
陰陽のことはよく知らないので、いくつかのサイトに書いてあったことをまとめてみました。
・物事には必ず陰と陽があり、そのバランスでなりたっている。
・人の身体にも食べ物にも陰陽があり、このバランスを保つことが健康である。
・拡散(緩む)性質は陰性。人でいうと末端の血液が不足して手足の冷えとなる。
・収縮(締る)性質は陽性。人でいうと末端にまで血液が満ち手足が温かい。
・体質が陰性だからといって陽性のものばかりを食べたりするのではなく、その時々の体調に合わせて陰性のものを取ったり陽性のものを取ったりする必要があり、長いスパンでの中庸(ちゅうよう、中性、中正)を保つことが大切。
陽の果物、陰の果物
陰陽でいうと、身体を温めたり締めたりする食べ物は陽性、身体を冷やしたり緩めたりするものは陰性です。
これをタイでは、熱性の食べ物、冷性の食べ物、という風に分けています。
また、タイと日本では必ずしも陰陽の分類が一致するとは限らないようです。
上にも書いたように、熱と熱、冷と冷、の食い合わせはよくないとされてますので、2種類以上食べるさいは熱と冷のバランスを考えた方がよさそうです。
熱性の果物
・ローゼル、パッションフルーツ、ロンコン、ラムット
・ジャックフルーツ、ランブータン、グァバ、ドリアン
・シュガーアップル、マフアン、マプラーン、ライチ、竜眼
・モンキーバナナ、みかん、ブドウ、ザクロ、マンゴー
・パパイヤ(弱)、ラカム(弱)、タマリンド(弱)、
・ドライフルーツなど熱を与えた果物
冷性の果物
・ナムワーバナナ、ドラゴンフルーツ、カトーン、マンゴスチン
・メロン、チョムプー、青マンゴー、青パパイヤ、ランサート、
・ココナッツジュース、ライムジュース、パイナップル
・西瓜、白ザクロ、モモ、いちご、梨、ザボン、リンゴ
マクロビオティックで育った娘たち
陰陽のことについて調べているうち、しばしばマクロビオティックなる言葉が出てきました。
陰陽論を食事に取り入れた健康法、長寿法です。
さらには、玄米、身土不二、一物全体、といった聞き覚えのある単語が続々。
これって、ぼくが三十数年前に傾倒していた自然食の本に書かれていたことばかり。
その本の著者は桜沢如一。
マクロビオティック運動の創始者です。
へえ。意外なところで繋がっちゃった。
当時は国内でもあまり話題にはなっていませんでしたが、その思想は海を渡ってアメリカへ伝えられ、ハリウッドスターたちが興味を持ったことから、今、日本に逆輸入されているのだそうです。
実は家の娘たち、このマクロビオティックで育てました。
昔はこんなハイカラな名前はなかったですけどね(笑)。
コメント