タイで売られているペットボトル入り飲料水は大小合わせて400種もあると言われる。あまりに多くてどれを選べばよいか迷われるに違いない。というわけで日本人好みの飲料水の選び方についての話。
タイ人に一番人気のシンハ
まず、タイで市販されている水には飲料水(ナーム ドゥーム)とミネラルウオーター(ナーム レー)があり、ミネラルウオーター(国産)の方が少し高い。
売れ筋のメーカーはシン、ネスレー、クリスタル、の3社
ちなみにSINGHAをシンハと読むのは誤り。
後ろに音節が続く場合はシンハと読むのだけど、この場合 HA は黙音文字になるためシン(スィン)が正しい。
ビールもシンハビールではなくシンビールである。
シンハの特徴
シンちゃんの特徴はSMF(Smart Micro Filter) 。
このフィルターは細菌や汚れのみを取り除き、身体に有益なミネラルを残すという。
実際、多くのミネラルを含むらしく市販されている水の中ではトップクラスの硬水。
しかし表示はミネラルウオータではなくただの「飲料水」になっている
RO水とSMFの違いはよくわからない。
RO水は逆浸透膜で水を濾過するのだけど、そのままでは限りなく純水に近くおいしくないのでミネラル成分を添加した水のこと。
SMFだとミネラルを添加しなくてもよいのかどうかは不明。
一言でいえばガツンとくる水といったところか。
ぼくがシンハを飲む理由
娘たちはぼくがシンばかり飲むのを見て贅沢だという。
シンは一般飲料水の中では高い方(数バーツね)。
ぼくは決して水に拘るタイプではないし、美味しいんぼうの山岡くんのように水の違いのわかる男でもないのだけれど、ネスレーとかクリスタルとかだと何だか気分が悪くなるような違和感を感じてしまう。
で、違和感のないシンばかり飲んでいる。
その原因が最近になってようやくわかった。
シンはトップクラスの硬度で、ネスレーとかクリスタルは軟水だったのだ。
無意識にぼくは硬水を選んでいたらしい。
軟水育ちで軟水好きの日本人としては珍しいことではないかと思う。
日本で暮らしていた期間よりタイで暮らしている期間の方が長いから身体がすっかり硬水に馴染んでタイ化(退化?)してしまったのだろうか。
シンハを日本茶、日本米に使うな
ちなみにシンちゃん、舌の敏感な日本人にはあまり評判がよくない。
みなさんぼくと同じように何となく硬水と軟水の違いを感じているようだ。
人の身体ってすごいよね。
身体に合う合わないを本能的に判断できるのだから。
というより元々もっていた能力が退化しているのかもしれないね。
それはともかく、硬水は日本食に合わないそうなのでシンを使って米を研いだりお茶を入れたりしない方がよいとのことだ。
これ、逆に言えばタイ料理は硬水を使うべき、ということ。
日本で食べるタイ料理がおいしくないのは案外こんなところにも原因があるのかもしれない。
付け加えると、タイ米はほとんど米を研ぐ必要がない。
タイ嫁なんてほとんど研がないしさっと洗っただけで水を吸わせずに炊くこともある。
日本人に人気の飲料水
日本人に人気の飲料水は、ネスレー、クリスタル、スプリンクル、セブンの緑キャップ。
もうおわかりだと思うが、みな軟水、あるいは軟水よりの水だ。
一応、補足しておくとカルシウムイオンやマグネシウムイオンが比較的少ないのが軟水で多いのが硬水。
あ、それと、日本人はペットボトルに直接口をつけて飲むけれど、これ、タイでは下品な行為。
変な目で見られたくなければストローを使って飲むこと。
安全性重視ならNSFマーク
嘘か本当かは知らないが、市販水の25%ほどは水道水に少し加工した基準に満たない水、という怖い情報がある。
安全性を重視するのであれば、NSFのマークがついているかどうかが一つの基準になるかと思う。
NSFとはアメリカで設立された水の安全性に関する認証機関。
これがついていれば厳しい検査に合格した安全な飲料水ということだ。
といってもこの記事に書いてある水のメーカーにはほとんどついているので安心して欲しい。
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