酒飲みに優しい国 厳しい国

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酒に強い民族、弱い民族

酒に強い弱いは遺伝によってほぼ決まっているそうです。
酒に強い民族はアフリカ系やヨーロッパ系の人たちで、弱い民族はモンゴロイド系の日本人、中国人。
アルコールは肝臓で酸化、アセトアルデヒドになった後、無害な酢酸に代謝、最終的には炭酸ガスと水に分解されるのですが、アセトアルデヒドの代謝が遅いとフラッシング反応(吐き気、動悸、赤面、眠くなる、等)を起こします。

ジンにパッションフルーツはよく合う

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つまり、酒に弱い、とは、アセトアルデヒドを分解する酵素ALDH2 の働きが弱いか、全く持っていないため、有害なアセトアルデヒドが貯まってしまう、ということになります。
ALDH2の不全はモンゴロイド特有のものでアフリカ系やヨーロッパ系の人たちには見られません。
中でも突出して多いのが日本人(44%)と中国人(41%)。
日本人の半数近くは酒に弱いことになります。
ちなみにALDH2が完全に欠けている人はどんなに鍛えてもお酒に強くなることはないそうです。

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酒飲み天国日本

日本が酒飲み天国だということを知ってますか。
まず、酒の種類がとんでもなく多い。
日本酒だけでも酒造が1400、銘柄が1万を超え、クラフトビールは醸造所が600か所以上。
このほかにも、焼酎、ワイン、ウイスキー。
酒屋やスーパーへ行けば世界中の酒が簡単に手に入ります。
販売時間の制限はほとんどなく自動販売機でも酒が売られ、しかも安い。
路上では昼間から人目をはばからず酒をあおるおじさんたち。
好きな時に好きなだけ酒が飲める国はそう多くありません。
海外に住んでいる者から見れば日本は酒に関して天国のような国です。

 

酒飲みに厳しいタイ

タイは酒に関する限り残念な国です。
まず、酒の種類がとても少ない。
ウイスキー、焼酎、ビール。普通に売られているのはどれも10種程度。田舎だと数種。
選択肢があまりありません。
大手スーパーでも国産酒の品ぞろえは日本のコンビニに負けているくらい。
蒸留所、醸造所の数が少ないので日本のように旅の先々で地酒を楽しむことはできません。
しかも物価のわりにけっこう高く、安酒でも最低賃金の半分前後。
ほとんどが酔うための酒なので味も今一つ。
飲酒時間、飲酒場所も規制されています。
タイでは酒は悪とされているのです。

タイ人はほとんど飲まないけれど外国人に評判のメーコーン

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なぜタイでは酒が悪者にされたか

酒が悪とされるタイでは政府が様々な規制を設け、酒を飲まないようPRしています。
表向き、宗教上の理由、と説明されていますが、昔はこれほど厳しくありませんでした。
貧しくて酒どころではなかったから規制の必要がなかったんですね。
しかし、経済が発展し、好きなだけ飲めるようになると色々問題が出てきました。
タイ人は酒に弱い人が10%前後しかおらず、西洋人並みに酒に強い民族といえます。
そこへもってきて、自重しない性格、快楽志向。
ようするに飲みだしたら止まらない。
酩酊して暴力事件はしょっちゅう。
若者たちが酒を飲みに行くときはピストルや刃物をポケットに忍ばせていたくらいです。
路上では飲酒運転、白昼堂々フードコートでビールをあおる高校生。
対外的にもみっともない。
規制が厳しくなったのは宗教の力を借りた政治的な判断なのでしょう。

庶民に愛される白酒(ラオカーオ)

庶民に愛される白酒(焼酎)

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