タイの国民食 カオラートゲーン
料理を入れたバットを店先にずらり並べた「汁かけご飯(カオラードケーン)屋」。
フードコートを始めタイの至る所で見かける大衆食堂です。
この手の店、バットの料理をご飯にかけてもらって食べることから日本人には、ぶっかけ飯、と呼ばれます。
品のない言葉。どういう人が名付けたのでしょう。
タイは料理をご飯にかけて食べるのが常識で、カオ ラード ケーン はタイの国民食ともいえます。
それをぶっかけ飯だなんて、もしタイの人たちが知れば正式に抗議を受けそう。
カオ(ご飯)ラード(かける)ケーン(汁)は「汁かけご飯」の意味。
日本のみなさんはタイの汁物、ケーン(ゲーン)をカレーと呼ぶのですから、カオラードケーンの店はタイのカレー屋、ともいえますね(ケーンをカレーとするのには同意しかねますが)。
かけご飯屋のおすすめ料理ランキング
タイカレーの店で食べられるカレー(ケーン)以外のランキングです。
1. 豚肉の角煮&タマゴ(カイパロー)
豚肉を五香粉で煮た中華色強めの角煮。
一緒に煮込まれて茶色くなったタマゴがメインです。
見ただけでうまそう。
タイカレー屋の超定番料理。
ほぼほぼ中華。パローも中国語からきた言葉です。
辛くないので子供でもOK。
2. 豚の辛子ペースト炒め(パットペット ムー)
豚肉をオオバンガジュツ(ショウガ科の植物)、コブみかんの葉、生胡椒などのハーブとともに辛子ペーストで炒めた料理です。
レッドカレーと同じ辛子ペーストを使いますので似た仕上がりになります。
豚肉のピリ辛炒め、とか書く人もいますが、ピリ辛なんてもんじゃありません。
ハアハア辛いです。
ナマズを使ったパットペット プラードゥックもお試しください。
タイ人の大好きな料理です。
癖強漬けタケノコを炒めた パットペット ノーマーイドーン はマニア向け。
3. ガパオライス(カパオ ムーサップ)
日本でも人気の料理。
カパオ炒めにも色々ありますが、タイカレー屋では豚の挽肉のカパオが多いようです。
何を食べようか迷ったときはとりあえずカパオ炒め、とタイ人はいいます。
ほかの何だかよくわからない料理に手を出すのが不安なときはこれが無難。
揚げ目玉焼きはオプションなので別料金です。
4. 長ササゲの辛子ペースト炒め
(パット プリック ケーン ムー サイ トゥア ファック ヤーオ)
豚肉と長ササゲをプリック ケーンと呼ばれる辛子ペーストで炒めた料理です。
上のパット ペットとこのパット プリックの主な違いは、オオバンガジュツ、コブみかんの葉、といったハーブを入れるか入れないかです。
長ササゲを入れない豚だけバージョンもありますが、この長ササゲがいいので長ササゲメインバージョンをお試しください。
キュッキュッと新雪を踏むような?食感がたまりません。
5. 甘豚、揚豚(ムーワーン、ムートード)
ムーワーンは豚の三枚肉を醤油で甘辛く煮た料理。
パローとの違いは五香粉を使ってないこと、汁気が少ないこと。
揚豚は細長く切った豚肉を揚げたもの。
タイの人たちは辛いもの1品とこのムーワーン、ムートードの組み合わせを好みます。
かけご飯屋の利用の仕方
通常、1種類もしくは2種類をご飯にかけますが4種程度までチョイスできるようです。
その場合、料金は10Bずつぐらい高くなります。
しかし料理が混じってしまうとそれこそぶっかけ飯的様相になってしまいますからせいぜい2種ぐらいにしておいた方が無難かもしれません。
※数人で行った場合、ご飯にかけてもらうのではなく料理を器に入れてもらいシェアする方法もあります。潔癖症の進行が止まらない日本人には無理かな…。
ビギナーはタイカレーの店へ行くべし
知られていませんがこの手の店、タイビギナーにとても使いやすくおすすめです。
その理由は、
1.注文が楽
料理が見えているため、言葉ができなくても指を指すだけで注文できます。
2.とにかく早くて安い
もう料理ができていますから作るのを待つ必要がありません。大衆食堂なので安いし明朗会計。外国人だからといってぼられる心配もなし。
3.色々な料理が試せる
知らない料理、食べてみたかった料理が気軽に試せます。
以上、かけご飯屋の話でした。
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