《タイの激旨鶏肉料理》パンダンリーフ チキンと鶏のあんかけご飯

料理

タイの鶏肉料理といえばガイヤーン。でもタイは鶏自体の味が良いのでどう調理してもおいしい。今回は数ある鶏料理の中からパンダンリーフの包み揚げ、鶏のあんかけご飯をご紹介。

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パンダンリーフ チキン(ガイ ホー バイトゥーイ)

カイ ホー バイ トゥーイは有名なタイ料理の一つ。
カイ(鶏)ホー(包む)バイ(葉)トゥーイ(アダン)。
鶏のトゥーイ葉の包み揚げ。
バイ トゥーイはタコノキの仲間。
でも一般的なタコノキとは少し変わっていて高さ60センチぐらいの葉が地面からぼさぼさっと固まって生えるごく地味な植物。
一見、ちょっと大きめの雑草といったところ。
日本ではパンダンリーフと呼ばれることが多い。

パンダンリーフの香りが食欲をそそる

パンダンリーフには炊きたてのお米のようなバニラのような、柔らかで温かい香りがある。
ハーブティーが好きな人ならパンダンリーフ ティーをご存じだと思うけど、あのお茶はこの葉からできている。
カイ ホー バイ トゥーイはパンダンリーフで鶏肉片を包んで揚げた料理。
衣をつけないので普通の唐揚よりあっさりしているし、鶏に移ったほのかなパンダンリーフの香りが食欲をそそり本当にいくらでも食べられてしまう。

庭のパンダンリーフ

庭のパンダンリーフ

大衆食堂などでは無理だけれど、ある程度大きな料理店であればたいていメニューに載せている。
そう値の張る料理ではなく1皿百数十バーツといったところか。
日本のタイ料理店でも食べられるそうだ。

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我が家のガイ ホー バイトゥーイ

庭に植えたトゥーイが大きくなったのを見て「カイ ホー バイトゥーイにでもするか」と心の中でつぶやいたら、翌日、本当に食卓に出てきた。
この料理、細い葉で肉を包むのが手間なので時間のない家の奥様はあまり作りたがらない。
ユーチューブを見るのに忙しくそれどころじゃないのだ。

カイホーバイトゥーイは手間がかかる

カイホーバイトゥーイは手間がかかる

久々にありつけたわけだけど、カイ ホー バイトゥーイは包むのが面倒なら剥くのも面倒。
「葉っぱ剥いてくれないか」
といったら、奥様、黙って剥いてくれた。
鼻をくすぐるトゥーイの葉の香り。
「うめええなああ」
もう酒がすすんで仕方がない。
こうやって誰かに剥いてもらうともっとおいしい。

いくつでも食べられるけど剥くのが少し面倒

いくつでも食べられるけど剥くのが少し面倒

翌日、
「肉と葉が残っていたから今日もカイホーバイトゥーイよ」
奥様がいった。
「お、いいねえ。酒がすすむよ」
「あれ?」
出された皿を見たら肉に葉っぱがついていない。
「葉っぱ剥かなくていいから食べやすいでしょ」
と奥様。
これってただの素揚げじゃん。

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鶏のあんかけご飯 (カオ ナー ガイ)

カオ ナー カイは鶏のあんかけ炒めをライスの上にかけただけの簡単な料理。
味付けはやや甘め。タイ料理がだめな人でも違和感なく頂ける。
元はタイに移住してきた中国人が売り始めた中華。
カオはご飯、カイは鶏。ナーは表とか面の意味で、料理の場合、ご飯などの上にかけることを言う。
カオナーカイ イープン「日本の鶏のせご飯」といえば親子丼を指すから「鶏丼」または「親だけライス」だね。

普通はこんなにタマネギを入れない

普通はこんなにタマネギを入れない

それほどメジャーな料理ではないけれど、材料は鶏のみだし調理も簡単なので少し大きな料理店であればたいていできると思う。
専門店もあるにはあるものの数はかなり少ない。
1皿50バーツ前後。少し良い料理店だと120バーツ前後。
日本人にはとてもうけやすい料理だ。

カオナーカイの作り方はとても簡単。
ニンニク、胡椒、砂糖、白しょうゆ、ごま油などで下味をつけた鶏肉を多量の油で炒め、タピオカ澱粉でとろみを出すだけでできあがる。

想い出のカオナーカイ屋

昔、バンコク伊勢丹の向かい、今ビッグCが建っているところは大丸だった。
その裏手にカオナーカイの店があって、バンコクに出る度、寄って食べた。
従業員がみな東北の若者で、店主がよく面倒を見ていたのだろう、みんな生き生きと働いていたのを覚えている。
そんな従業員を見ながら、添えられているあまり辛くない大唐辛子をがじっとかじって鶏を頬張るのがたまらなくよかった。

ビッグC建設に伴って店がなくなってしまい、もう十年か二十年はカオナーカイを食べていない。
その店がどこかに移転しているのなら食べに行ってみたい気がする。
と、フェイスに書いたとたんタイ嫁が何を思ったか突然カオナーカイを作った。
味はバンコクの店に遠く及ばなかったけれど懐かしかった。

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