タイではたまにバナナの中から種が出てくることがあります。なぜバナナに種があるのか、なぜ普段食べているバナナには種がないのか、種がないのにどうやって増やすのか、という話です。
バナナを食べたら歯が欠けた
ガリッ!
庭で採れたバナナを食べていたら嫌な音が・・・。
恐る恐る奥歯を舌でまさぐってみると大きなな穴がぽっかり。
タイのバナナはたまに種が入っています。
脆くなっていた虫歯で勢いよく囓ったところに硬い種。
今までよく頑張ってくれたけれどまさかバナナでサヨナラとはね。
歯に不安のある方、たとえバナナといえど油断なさるな。
バナナには種がある
野生のバナナには種があります。
5㎜前後のやつがたくさん。
昔の人たちはスイカのようにぺっぺ種を吐き出しながらバナナを食べていたに違いありません。
バナナジュースなんてまず無理。
もし種ありのままだったとしたらこれほどバナナがありふれた果物になることはなかったでしょう。
なぜ今のバナナには種がないのか
現在、私たちが食べている種なしバナナの元は種ありバナナの突然変異。
生殖は雄と雌が2組1セットの染色体を半分ずつ出し合い新たな2組1セットを次世代に受け渡すことによって行われます。
バナナの場合、この新たな2組1セットが種です。
ところが自然界では希に2組1セットである染色体が3組1セットになった3倍体が出現します。
3組1セットでは染色体をうまく半分にできません。
新たな2組1セットが作れないので種なしになる、というわけらしいです。
種なしバナナはどうやって増やすのか
バナナは1本植えておくとその周辺からどんどん子株が生えてきます。
バナナが密集して生えているのはこのためです。
現在の食用バナナは種がありませんので、子株、タケノコならぬバナナの子を掘って植え替え増やします。
家の場合だと、バナナの子は植えた後、まったく世話をしません。
雨季に植えるので水やりも一切必要なし。
それでも勝手に育ち勝手に実をつけます。
楽なものです。
なぜ種なしバナナに種があるのか
本来、種のないバナナのはずですがタイではたまに種の入っているバナナに遭遇します。
特にナムワーと呼ばれるずんぐりむっくりしたバナナに多いようです。
野生種に近いのでしょうかね。
経験上、種の入っているバナナは1房に1、2本で、全部の実に入っていることはありません。
種は2、3個が普通ですが今回のバナナは7個入ってました。新記録です。
でもなぜ種なしなのに種があるのか。
タイのサイトには
「近くの野生バナナや観賞用種ありバナナの花粉の影響を受けたから」
とありました。
嘘か本当かはわかりません。
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