タイ流バナナのおいしい食べ方1-バナナチップ

タイのバナナチップ 果物

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バナナの食べ方色々

日本ではバナナはもっぱら生で食べるもので、バナナの煮物などは不気味な料理として漫画のネタにされることもあるのですが、はっきりいって認識不足。バナナの食べ方を知らない、と笑われちゃいますよ。バナナは煮ても焼いても食えるやつなんです。では実際にバナナはどういった食べ方があるのか。バナナを極めたタイ人の知恵を拝見。

 バナナチップは色で選ぶ

まずはお土産としても好評のバナナチップ(クロエ チャーブ) から。
一口にバナナチップといっても、薄いの、厚いの、甘いの、しょっぱいの、茶色いの、黄色いの、様々。
ここでは色別に分類してみました。

色々な種類のバナナチップ

一口にバナナチップといっても色々種類がある。

   黄色系バナナチップ  

バナナを縦にスライスしてかりかりに揚げ、砂糖をからめた菓子。ようするに甘い元祖バナナチップ。
タイ語でクロエ チャーブ。クロエはバナナ、チャーブは塗ったりまぶしたりすることです。

本来は揚げバナナに砂糖をからめたものをクロエ チャーブ あるいはクロエ クロープ ケーオと呼ぶのですが、近年、砂糖好きのタイ人も健康志向が高まってチャーブしない素のバナナチップが多く見かけられるようになりました。
このほか黄色系チップには塩味やバーベキュー味など色々な味がそろい、選ぶ楽しさがあるのも嬉しいところです。

素のバナナチップを選ぶポイントは厚さ。できるだけ薄いものをお選び下さい。厚さと硬さは比例し、硬さとおいしさは反比例します。

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〈ラーおばさんのバナナチップ〉

我が村のラーおばさんのバナナチップ、すごいです。恐らくタイで一番薄いんじゃないかな。
バナナを縦方向にこれだけ薄くスライスできる人はそういるものじゃありません。
しかも、商品価値を下げないよう折らずに揚げて袋詰めするなんてもはや匠の技。マエストロと呼びたいくらい。

極薄のバナナチップ

この薄さ。もはや芸術。

おいしいのかって?いうまでもありません。
極薄のため必要以上に油を含まず、ぱりぱりっふわっと引っかかることなく胃に落ちていきます。
黄色系バナナチップの最高傑作かも。

このバナナチップは熟れ具合のほどよい希少バナナが手に入ったときだけにしかつくられないため、市場に並べられる前に大半が我が家で消費されます。へっへっへ。

〈ポストマンのバナナチップ〉

郵便配達のおじさんが配達のついでにバナナチップスの特大袋を持ち上げ、
「家内が作ったんやけど、どや?」
というので、仕方なく買いました。1度目は断ったのですが、今回は2度目。
買わないと機嫌を損ね、郵便を配達してくれない危険があります。何たって感情の国ですからね。

バナナチップは通常の何倍もある大袋(600g入り)で50バーツ。安いっちゃ安い。
コエ カイ イープン(日本の卵バナナ)と呼ばれる品種を使い、砂糖味でなく塩味だったところは評価できますが、ラーおばさんのバナナチップに比べすごく厚くて無骨。

ポストマンのかみさんが作った大袋のバナナチップ

ポストマンの上さんが作った大袋入りバナナチップ

やれやれ。こんな大袋、食べ切るまでに何日かかることやら。思案に暮れ、
「ええい、こうなりゃ酒で流し込んでやる!」
やけになって酒のつまみにしてみたところ、
「あれ?意外にいける」
今ではおじさんが大袋をぶら下げてくるのが待ち遠しいほどです。

   焦茶系バナナチップ  

通常、バナナチップには未完熟のバナナを使うのですが、完熟バナナを用いたものもあります。
甘味の増した完熟バナナの方が未完熟のバナナよりおいしいであろうことは容易に想像がつきますよね。
なのにどうしてバナナチップは緑の未完熟バナナが主流なのか。
完熟バナナは柔らかく糖度が高い。それゆえ、揚げるとぐにゃぐにゃに曲がるうえ焦茶色に変わり見栄えが悪くなるんです。
対し未完熟バナナは削ぐのが楽だし形よく仕上がる、というわけ。

食べだすとブレーキが利かなくなるバナナチップ

食べだすとブレーキが利かなくなる魔のバナナチップ

おいしい焦げ系バナナチップの条件は、歯に優しいこと、油を含んでじとっとしていないこと。
この二点は相反し、油まみれになっていないものは硬く、硬くないものは油まみれ、という具合で、柔らかくてさらっとしているバナナチップはなかなか貴重。
こういうやつは黄色いクロエ チャーブとはまた違う天然の甘さと香ばしさがあって本当においしいですよ。

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   薄茶系バナナチップス 

完熟気味のバナナをやや厚めに削いで揚げたバナナチップは普通のバナナチップと一線を画し「ブレーキのぶっ壊れたバナナ(クロエ ブレーキテーグ)」と呼ばれます。
焦茶色のバナナチップと黄色のバナナチップのちょうど中間のような色で、きちんと形を保っているし見栄えも悪くありません。
砂糖を塗さず添加物の類も一切なし。バナナ本来の甘味で勝負しているバナナチップ。

黄色いバナナの素揚げタイプも無添加でおいしいのですが、何か物足りなさを感じることがあります。
バナナなのだから、やはり甘さが欲しい。かといって、砂糖の甘味はちょっと…。油っぽいのも苦手…。という方はこいつに決まり。

難点は、ときどきすごく硬いものがあること。おいし過ぎること。の2点。
適度な硬さのやつは食べ出すと、止められない、止まらない。まさしくブレーキの壊れた車。ダイエットやカロリーのことなど頭からすっ飛んでしまいメタボ地獄にまっしぐら。
怖い。怖すぎる。罪なバナナチップです。

賢い買い方、選び方

バナナチップはスーパーを始めあらゆるところで売られています。
大手メーカーのものがよいとは限りません。
小さな市場で売られている手製のバナナチップの方が意外においしかったりしますよ。
それから、バナナチップは本来縦に切るものです。
製造が楽なこともあって輪切りにする製造元も少なくないですが、たいてい硬いです。
ただ、嵩張らず割れたりしないし持ち運びには便利。
利便性を取るか味を取るかはあなた次第。

まとめ

・バナナチップには黄色系、焦げ茶系、薄茶系の3系統がある。
・黄色系には、砂糖をまぶしたもの、素揚げ、塩味、バーベキュー味、などがある。
・焦げ茶系は完熟バナナを使っているため天然の甘さ。見かけはよくない。
・薄茶色系は上の二つの長所を合わせたようなバナナチップだけど、外れもある。
・基本、バナナチップは縦切り。持ち運びには横切りの方が便利。

タイ流バナナの食べ方、まだまだあります。
興味がおありの方は「タイ流バナナの食べ方2」へどうぞ。

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