トロピカルフルーツを毎日欠かさず食べ続けて数十年。今回は、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツ、グァバ、スターフルーツ、タマリンドの食べ方と本音の味評価です。
ドラゴンフルーツ 《ケーオ マンコーン》
タイでは近年になって栽培され始めた果物で、出始めの頃は1個が100バーツもしましたが、今は1キロ30バーツ前後です。
家は裏庭に植えてあるやつがポコポコ実をつけるのでタダ。
タイ嫁はよく食べているようですがぼくはまったく食べません。
とてもジューシーではありますが少し青臭くほんのり甘いだけ。
うまいのかまずいのかはっきりして欲しい、といった感じ。
しょせんはサボテンの実。
その程度の味です。
食べ方
ナイフで二つ割りにしてそのままスプーンですくって食べます。
中が赤い種と白い種があり、赤い方が生産量が少なく若干高め。
パッション フルーツ《サワロット》
もう本当にやくざなフルーツ。
ナイフで二つ割りにしてそのままスプーンですくって食べる人がいますが、ぼくはこれ、食べるものだとは思ってません。
粒々の果肉が種にしっかりくっつき、果肉を食べれば種もつるんと腹の中。
みなさんよく食べる気になるものです。
「そののどごしがいいんじゃないか」
と言われれば返す言葉はありませんが。
食べ方
この果物は食べるのではなく、ジュースにするとそのおいしさがわかります。
二つ割りにして中身を取り出し、布で搾ればビタミン豊富なフレッシュジュースのできあがり。
そのまま飲んでもかまわないのですが、ジンやウォッカといったスピリッツに混ぜると最高においしくなります。
タイでは黒い種と黄色い種が出回ってます。
黒い種の方が高く、酸味の強い黄色は通常、工場に送られるようです。
これも昔、庭に生えていたのですが切ってしまいました。
惜しいことをしたものです。
グァバ《ファラン》
これもうまいのかまずいのか判断しかねるフルーツです。
そう甘くもなく酸っぱくもなく、かといって無味でもなく、つかみどころのない味。
でも慣れてくるとこの曖昧模糊としてつかみどころのない味がよくなります。
特徴は、硬い。
といってもりんごやナシ程度なのですが、トロピカルフルーツにはこんな歯ごたえのあるものは意外にありません。
そのせいかタイ人にはとても人気のあるフルーツです。
食べ方
日本ではグァバはジュースとして知られていますが、タイではそのまま果物として食べます。
リンゴのように切り、皮は薄いので剥かなくてもOK。
芯の辺りに石のように硬い粒々の種があり、ガジッ!とやると歯を痛めますのでえぐり取ります。
でもそこが一番甘くて味のはっきりしている部分。
歯に自信のある方はそのままどうぞ。
1キロ40バーツ前後。
スター フルーツ《マフアン》
横に切ると星形になる不思議な形。
鮮やかで美しいオレンジ色。甘さの中にも爽やかさを感じさせる香り。
ああ、これぞトロピカル フルーツ!
さてさて、その味はと言うと、酸っぱ!
おまけに、さくさく!すかすか!なのですよ。
あれえ、こんなはずじゃあなかったのに。
見かけとのギャップに戸惑いながらも、心落ち着けて味わえば、さっぱり加減が意外にいける。
もしかしておいしいかも。
そんなフルーツです。
食べ方
好きに食べて下さい、としかいいようのないフルーツ。
そのままかじりつくもよし、横切りにして星形を楽しむもよし。
皮が気になる人は可愛そう。
面白い形が禍してとても剥きづらいです。
小型でオレンジの在来種と大型で黄緑色の外来種が出回っています。
外来種はほんのり甘く在来種はめちゃくちゃ酸っぱいです。
甘タマリンド《マカーム ワーン》
タマリンドは豆科の高木。その豆果を食用にします。
ほかのフルーツに比べると、
「これが本当にフルーツか!」
といいたくなるほど地味いいいなお姿。
タイ料理は酸味をつけるのによくタマリンドが使われますが、あれは酸味種。
そのままでは食べられません。
甘味種はほどよい酸味でねっとり甘くおやつとして人気があります。
隠し味に梅干をまぜたアンコのよう、とでもいいましょうか、少し干し柿に通じるところがある味です。
食べ方
皮(殻?)はパリパリで脆いため手で簡単に剥けます。
実の中には黒く硬い種が入っていますのでガジッとやらないようそのまましゃぶって下さい。
筋は元の方を引っ張ればとれます。
意外によい値のフルーツでスーパーではネットに詰められたものが150バーツ前後で売られています。
10種ほど書くつもりでしたが長くなったのでこの辺で止めておきます。
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