タイは観葉植物の宝庫。しかも気候がらほったらかしでも枯れないし希少種が日本よりはるかに安く手に入れられる。おまけに家においておけば金運もアップするとか。観葉植物を楽しむのに最適のところなのであります。
セーティー ウィンソン
タイ名、大金持ちウィルソン。
英訳はディフェンバキアとなっているけど正しい品種は不明。
巨大な葉が印象的。
葉や茎の傷のついたところからはだ白く臭い樹液(シュウ酸カルシウム?)が出てくる。
これに触れると痛みを伴う炎症を起こすので要注意。
直射日光に当てると葉焼けする。
*切って捨てた茎からまた生えてくる強い植物ですが売り物になるような傷のない葉を育てるのは少し手がかかります。
大きなものはけっこう良い値です。
竜王(パヤー ナーク)
タイ名の意味は竜王。
色々調べたけれど日本名はわからなかった。
英訳はラットテールと記載されていたもののたぶん違うと思う。
多肉植物でラットの尻尾というよりソーセージがどんどん伸びて垂れ下がるようになる。
*面白いというか奇妙というか呆れてしまうような植物です。
これまた丈夫な植物で直射日光にガンガン当て水をやったこともないですがどんどん大きくなってます。
ザミオクルカス(クワック モーラコット)
タイ名は手招きするエメラルドの意味。
植えておけば家に財を招くと言われる。
中国や日本同様、タイでも金運を上げる縁起の良い植物。
直射日光を嫌い半日陰で風通しの良いところを好む。
水のやりすぎはいけない。
こんなものを食べる人はいないと思うけど有毒。
アグラオネマ(マハーセーティー)
サトイモ科の植物。
小型(30~40cm)で日陰でも育つ。
タイ名はスーパー リッチの意味。
これも富を呼び込む縁起植物の一つ。
空気洗浄効果が高いことでも名高い。
植物の空気洗浄効果について
観葉植物の空気洗浄効果はNASAが特別な環境で行った実験結果なので実際には期待できるほどの効果はないという意見もある。
ただ、人に癒しを与えてくれるので室内に置くのはあながち無駄ではないとのこと。
葉っぱに癒しを感じない人もいるけれど・・・。
カラテア(クラー)
家に置いておくべき縁起植物の一つ。
昔の人はクラーを植えておくと家を守護すると信じていたそうだ。
これも空気洗浄効果が謳われている。
*アグラオネマと葉の形がよく似ているものでこの2つは同じ種類だと思ってました。
今までほったらかしにしておいたのですがよく見ればなかなか美しい模様。
庭に生えているものの中では一番好みかも。
インドセンダン(サダオ)
インドセンダンはニームとも呼ばれる。
日本ではこれを観葉植物にしていると知ってとても驚いた。
タイでは食用である。
食べるのはニームの花(正しくは小さな丸い蕾がたくさんついた花序)。
熱湯にくぐらせ料理に添える。
味はひたすら苦く微かに仁丹の風味。
慣れるとその苦さと風味がたまらなくなる。
*庭のニームの収穫は我が家の冬の風物詩。
ニームは虫除けとして有名だけれど庭の木には毛虫を始め色々な虫がついている。
本当に効果があるのかな。
インドゴムの木(ヤーン インディア)
観葉植物といえばゴムの木。
タイでもゴムの木は観葉植物として扱われている。
斑入りが人気。
葉が厚く丈夫なため鉢植えを家屋の中に置くことが多い。
土に植えると成長が早く根を張り巡らせやたら大きくなる。
家屋の近くに植えるさいは要注意。
*裏庭に鉢を放置していたら地面に根を下ろし伸びるわ伸びるわ。
あっという間に3m超え。
ぶった切ってやりました。
ドラセナ(ワーサナー)
日本では「幸福の木」、タイではワーサナーと呼ばれる。
「前世よりの徳」ぐらいの意味だろうか。
この木はとにかく強い。
家は庭の至る所に植えていて、伸びすぎると(すぐに2階の屋根の高さほどになる)鉄製のかぎ爪を先っぽに引っかけて力尽くでポキポキ折っている。
玄関前に植えたやつはもう20年そんなことを繰り返しているけど未だに元気。
折った先っぽはその辺に捨てておけばまた芽を出してくる。
扱いやすく丈夫なので塀に沿って植えれば隣家との目隠しによい。
ちなみにこの辺りでは咲く前の花を食用にすることもある。
花は夜開き強烈な匂いを発する。
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つれあい(タイ嫁)は観葉植物が好きでたくさんの鉢を庭に並べている。
村人の庭から掘ってきたのもあれば植木屋から買ってきたものもある。
一鉢だいたい150B~300B。
最低賃金が300Bちょいのタイにしては高価である。
なのに彼女は持ってきたら最後、世話はしない。
ぼくは観葉植物が好きでない。
葉っぱを見て何が面白いのだろう。
やっぱり花でしょう。
と思っていたので邪魔になるとすぐに切って捨てた。
でも最近は観葉植物が少し好きになっている。
畑に生えている巨大なサトイモのようなやつを200Bで売ってくれという人がいて、
へえ、こんなものが金になるんだ。
と価値を見直したわけである。
でも時すでに遅し。
ほとんどのやつを切って捨てている。
中にはけっこう貴重なものもあったようだ。
もしあれらをきちんと栽培していたら今頃良い値がついていたのになあ。
それにしても、ややもすれば緑に押しつぶされそうになるくらい緑に囲まれているこの地でなんでまた緑を欲するのか。
不思議なものである。
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