タイ料理に欠かせないカピはオキアミやエビなどから作るうま味調味料。最近は日本でも愛用する人が増えているのだとか。「市販のカピ、ベスト10」という記事がタイ語のサイトがあったのでそのうちの1位から6位までを紹介します。
市販のシュリンプペースト ベスト6
カピには小エビなどでつくる普通のカピ(クン)とオキアミでつくるカピ クーイがあります。
おいしいとされるのはオキアミの方。
商品のラベルにカピ クーイとあれば原料にクーイを使っています、という意味。
何パーセント使用かはわかりませんけど…。
6位 オーチャ印のカピクーイ オーガニック
生産地はバンコク近郊サムットサーコーン県。
500g入り220B~。
こんなに高いカピが市販されているとは知りませんでした。
保存料、着色料、化学調味料、一切無添加。
と謳っているのですけど、わざわざ書くということは、ほかの社の製品にはたっぷり添加されているということなのでしょうか。
5位 クンタイ印のカピ
90g入り15B~。
生産地はバンコクプラチンブリー県。
ピンクのふたが目印。
けっこう見かける庶民的なカピ。
4位 メークロンの本物黒目カピクーイ(クローンコーン)
270g、500g。65B~。
生産地はサムットソンクラーム県。
メークローンはバンコク近郊の漁港。
海産物市場で有名。
塩分5%と控えめ。
お土産としても人気なのだとか。
3位 サヤームカピの本カピクーイ
250g、500g。35B~。
生産地はバンコク東部チャチューンサオ県。
保存料、着色料、化学調味料、一切無添加。
と、明記してあります。
親指を立てたおちゃめなエビのイラストが目印。
2位 帆船印のカピ
175g、500g。35B~。
生産地は東部ラヨーン。
GMPに準拠。
輸出に力を入れている会社のようです。
1位 天秤印の本カピ
90g、185g~。35B~。
堂々の1位は天秤印のカピ。
生産地は東部ラヨーン。
この会社はナムプラーの製造でも有名です。
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タイ料理に興味のある方でも知っているのは帆船印と天秤印くらいに違いありません。
まだぼくがカピに目覚めない頃は家もこの二つを使ってました。
田舎でも売っているし何より安い。
日本でもネット通販で簡単に手に入ります。
本物のカピは臭くない!
ウィキペディアのシュリンプペーストの項目には、
『カピは刺激臭とも言える強烈なにおいがするが、日本のくさやと同じく、くさいが美味な食材である』
とありますが、これ、安物です。
まっとうなカピに刺激臭はありません。
上に挙げたカピベスト5は普及品のため味はともかく残念ながら匂いは今ひとつです。
値段が値段ですから仕方ないことですけれどね。
よいカピは地方にあり
もしタイの南部や東部地方に行く機会があれば市場や土産屋で売っているカピを買ってみてください。
全国で市販されているカピとはもうまったく違うのにびっくりさせられます。
カピは大量生産に向いていないのかもしれません。
値段は1キロ180B以上だったらまあまあです。
北部の村で手に入れたカピ
素晴らしいカピ(シュリンプペースト)をゲット!。
村のおばさんが市場で売っていました。
南部の軍に所属する息子さんが送ってくれたのだそうです。
おばさんは地理に疎く詳しくはわかりませんでしたが産地はラノーン県辺りの島。
匂いを嗅いだだけでよいカピだとわかりました。
おばさんのカピ、大人気で瞬く間に売れたため再度送ってもらうそうです。
北部は海から遠いのでタイ人でもカピの本当の味を知る人は多くありません。
カピに限りませんが食べられればそれで十分、という感じです。
しかし、経済が発展し豊かになってからは徐々に村の人たちの舌も肥えてきました。
衣食足りてうまいものに目覚める。
生活が安定していないとグルメどころではありませんよね。
タイもついにここまできたんだなあ。
タイ最強のご飯の友
先のカピ(シュリンプ ペースト)、2個セットでした。
1つは普通のカピ、1つは本当かどうか知りませんが搗いて潰す前のカピだそうです。
この搗く前のカピをつれあいが、ニンニク、唐辛子、砂糖などを加え煎ってくれたのですが、もう馬鹿馬。馬馬馬。馬の大群。
食べるラー油の油なしといったところですが、油がないだけ食べやすく、食べるラー油よりずっとうまい。
ニンニクの香ばしさとカリカリの食感。オキアミの旨味と鹹味。ほんのりした砂糖の甘味。唐辛子の辛味。
ご飯の友としてパーフェクト。
褒めると調子にのって永遠に作り続けるため滅多に「うまい!」といわないのですが、今回ばかりは褒めて遣わしました。
何度作ってももらってもかまわない。
むしろ常備菜にして欲しいくらいです。
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