タイの猫

動植物

シャム猫に代表されるタイの猫。今回はシャム猫に次いで有名なカーオマニー、コラット種についての話。

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タイ猫の分類法

昔のタイ人はタイ猫の種類を、益になる猫(相の良い猫)17種、害になる猫(悪相の猫)6種に分類し、悪相の猫は飼うべきでない、としていたそうです。
しかし、今に残るタイ猫はわずか6種。
日本で一般に知られているのは、いわゆるシャム猫、そして左右の目の色が異なる白猫、カーオマニーぐらいでしょうか。
シャム猫は猫相を書き記した古文書(樹皮製の紙)の良相猫の方に載っていますが、カーオマニーはその名がないことから近年になって固定化された種だと考えられています。

神秘的なタイ猫カーオマニー

猫は好きではありませんが、近所の子供がシャムの子猫を飼っていて、その愛らしさといったらありません。
カーオマニーの神秘的な顔もいいですね。名の通り「白い宝石」という感じ。
カーオマニーはもともと王室のみで飼われていた種で、門外不出、売買は禁じられてきました。
それが近年、どういう経緯かは知りませんが、アメリカの方で繁殖されるようになり、タイ国内でも売買されているようです。

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お寺で白い宝石を拾う

知り合いのノイちゃんもカーオマニーを飼っていて、
「ね、それ、どこで買ったの」
と聞いたら、
「お寺で拾ってきた」
と答えたのにはびっくり。

どら猫

近所の猫。毎日庭の鳥を狙ってやってくる。

猫はカーオマニーでなくてもたまに左右の目の色が違う個体(オッドアイ)が生まれるそうですから、きっとモドキだったのでしょう。
でもモドキでもいいから欲しいなあ。

捨てられた犬猫の救済所

ちなみにタイでは飼えなくなった犬猫をお寺に放つことがよくあります。
寺では殺生が禁じられていますから飼わざるを得ないわけです。
とはいえ、お寺もそうそう犬猫を捨てられては困るので、ぼくの暮らす村では監視カメラを取り付けました。
するとさっそくこっそり子犬を捨てた人が録画され、翌日、
「・・・さん、お寺は子犬の捨て場所ではありません。すみやかに引き取りにきてください」
と、村中に張り巡らされた有線放送で叱られてました。

コラットってどんな猫?

そういえば、コラットという猫をご存じですか。
青味を含んだ灰色、絹のような短毛、ハート型の頭部が特徴の猫で、タイが原産です。
シャム猫同様、猫好きにとても人気なのだとか。
価格は10~20万円ぐらい。かなり高価です(タイでは1~3万円)。

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ウィキペディアの説明

ウィキペディアを見ると、
〈コラットはタイ王国に起源を有する、猫の一品種。タイ王国の北東部に位置するコラット地方に自然発生したこの品種は、往時のこの国を統べたラーマ五世という王の命名と伝えられる。その名に加え、「幸運の猫」を意味するシ・サワットという異称を有してもいる〉
と出ていました。

ウィキペディア、もう少し頑張って

コラット地方…。てっきりスコットランドかどこかの地名だと思っていましたが、どうやらナコンラーチャスィーマー県の古名、コラートのことのようです。
シ・サワット…もしかして、スィー サワート?
スィー サワートは「サワート色」の意味です。
サワートは海岸に生えるナンテンカズラという植物
タイ人はこの実を古くから生薬に用いてきました。。
この実の少し青みがかった灰色をスィー サワートといいます。

お寺の猫

お寺に捨てられていたのを元警官が拾って育てている

「幸運の猫」というのは恐らく、古来より伝わるタイの吉祥猫17種の中に含まれているところからきたのでしょう。
命名した王様は、タイ側の資料ではラーマ2世で、コラートのピマーイ(遺跡で有名)付近で見つかったことから名づけられたといいます。
ちなみにこの猫は、メオ コラート、メオ スィーサワート、メオ マーレート、メオ ドークラオ、メオ スィータオ、と、5つの呼称があります。

猫を飼う人にとっては別にどうでもいいことなのでしょうが、ご参考までに。

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