ヤモリの撃退法と呼び寄せ法

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タイに来て日本人が驚くこと

壁に張りつくヤモリ。
「え、ヤモリなんて見なかったよ」
という人は、街中の一流ホテルに滞在していたか、運悪く、ヤモリが不活発になる気温の低い時期だったのでしょう。
タイにはヤモリがやたらめったらいて、わが家の外壁にも街灯が当たる夜には30匹ほどのヤモリが壁紙の模様のように張り付いています。

つれあいは昔ながらの高床家屋でヤモリとともに育ったため平気ですが、網戸のついた家で育った娘たちはヤモリを怖がります。
タイ人でも全般に町育ちの女の人はヤモリがだめみたいですね。

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ヤモリの嫌なところ

・コップ、食器、頭の上、やたら糞を落とす。
・糞を落とした後、ケッケッケッケッケ、と人を小馬鹿にしたように鳴くので癪に障る (こういうときはチュックチュックと言うと鳴き止むのだとか)。
・ドアを開けた弾みに落ちてきて人を驚かす。

・洗濯物に紛れ込んでいるのを知らずに着て大騒ぎになる。
・エアコンなどに潜り込んで駆動部に挟まり機器をぶっ壊す。
・タンスとかにタマゴを産み付ける。
・死骸がとても臭い。

ヤモリは基本、人畜無害で、虫を食べてくれる点は良いのですが、上記のような嫌な所があります。
エアコン破壊はけっこうあるある的な事件らしいです。ぼくもやられました。
日本のメーカーは品質はいいのにこういう現地の事情を知らないからだめなんですよねえ。
「東南アジア仕様。ヤモリが絶対入り込めないクーラー!」
なんていうのがあったら売れると思うんですけど。

ヤモリ撃退法

・マナオ(ライム)、コブミカンの皮をこすりつけておく(皮の油分が嫌らしい)。
・ホームデーン(シャロット)、タマネギを容器に入れておいておく(硫黄分などの香りが嫌らしい)。
容器の置けない壁などには、ペットボトルなどに刻んだにんにくとホームデーン、水を入れて混ぜ合わせた液をヤモリの出る場所に吹きかける。

・樟脳を置いておく。
・電球をウォームホワイトに替える(餌の虫が減ればヤモリもあまりこないということ)
・ネコを飼う。
・おもちゃのクモやサソリを貼り付けておく。

・釈迦頭とバイ サーブスア(ヒマワリヒヨドリ)の葉を刻むなりすり潰すなりしたものを布で包み、置いておく。
・粉末コーヒーと粉末タバコを混ぜて置いておく。
・孔雀の羽を飾っておく(模様が怖いらしい)。
・タマゴの殻を置いておく(理由不明)。

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・ヤモリ撃退スプレーをかける(数社から出ていますが、いずれも300バーツ近くしてかなり高価。一般庶民向きではないようです。一般庶民はヤモリなんか気にしないものね)
・ゴキブリホイホイで捕らえる(実際、よく入り込んでいます)。
・冷却スプレーを吹きかけて捕まえ、外に放り投げる(でもヤモリというやるは外に放り投げられたぐらいじゃあ懲りないんですよね。またいずれ、元の場所に現れるようになります)。
・灯油を染ませた布で拭く、あるいは吹きかける。

タイにもヤモリが苦手な人は少なくないらしく、色々な撃退法が試されています。
ぼくの経験からいって最も簡単な撃退法はクーラーをつけておくこと。ヤモリはクーラーが苦手らしく、いつの間にか部屋からいなくなります。
これよりさらに簡単なのは、さっと手づかみにして便器に流すこと。
ぼくがタイに暮らして唯一上達したと思われるのがこのがヤモリの手づかみ。今やもう名人クラスです。

 

ヤモリ呼び寄せ法

「ヤモリ可愛い!」
「つぶらな瞳がステキ」
ヤモリを嫌う人がいるかと思うと愛する人もいる。それが世の中というもの。
日本ではけっこう良い値段でヤモリが売られているようです。
そんなヤモリ好きの方々に、タイに伝わるヤモリ呼び寄せの秘術をご紹介いたします。

必要なのは トーン テーグ というトウダイグサ科の植物(Baliospermum montanum)一つだけ。
この草にはフェロンモンに似た物質が含まれているらしく、ヤモリを呼び寄せたい場所に葉を揉んでこすりつけておくだけで数分後にはヤモリたちがわやわや集まってパーティーを始めます。
このことから別名 トン リアク チンチョック(ヤモリ寄せ草)とも。
ヤモリなんて大嫌い、という方は、集まったところを捕虫網などで捕らえれば、ああ、爽快。
昔、義弟が一度、この術を使ったのを見たことがありますが、ほんと、わやわや集まってきてびっくりしました。
ちなみにこの草、色々な薬効成分が含まれていて、タイでは昔から強烈な下剤の生薬として使われています。

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