久しぶりに蜂に刺しまくられひどい目に遭ったときの状況とその対処法の話です。蜂に刺される機会のあるような暮らしをしている方はそう多くないでしょうが、蜂はそこら中を飛び回ってます。何かの参考になるやもしれません。
突然、太ももに電撃が走る
先日、畑で草刈りをしていたら、突然太ももに電気が走ったような激痛。なのに、
「こんなことあり得ない、錯覚だ」
事実を否定し、立ち尽くす愚かなジジイ。
激痛はさらに強くなり、前方の草むらで何かが飛び回っているのがぼんやり見えたところでようやく現実を認識。
慌ててジャージをずり下ろす
視線を下に落とせば紺のジャージにしがみつく大きな足長蜂。
「わああああああ!」
必死に駆けてその場から逃れ、しがみついた蜂を叩くも蜂は尻をジャージに差し込んだまま。
「わ、わ、わ。わ、わ」
パニくってジャージを脱いだらパンツまで脱げてしまったジジイ。
「どうしたの?」
パンツを穿きなおしているところへ駆け寄ってきたつれあい。
文句言う暇があれば行動しろ!
「蜂だ蜂。蜂に刺された!」
「まったくあんたって人は。外に出る度に何か怪我するんだから」
「私はいつも気が気じゃないのよ。この間だって・・・」
こっちはもう、痛くて痛くてたまらないのにつれあいは憑かれたように罵り続けます。
「ばか!そんなこと言う暇があったらアロエでも持って来い」
はっと我に返ったつれあいが走りかけましたが待っておれる状況じゃない。
死ぬ前にこれだけは・・・
シャツにパンツ1枚姿で家に駆け戻るジジイ。
「キャー!変態」
女の子に出会えば大騒ぎになったに違いありません。
「アナフィラキシーショック起きたらどうしよう。もしかするとこのまま逝くかも」
「いかんいかん。その前にダウンロードしまくったH画像消さなければ」
「葬式でみんな笑うんだぜ。あのジジイ、人には偉そうなことばかり言ってこっそりこんなの見てたんだあ、なんてね。うわあ恥ずう」
こんな時こそグーグル様
そんなことを思いながら庭のアロエを摘んで塗ったくりました。
意外にアクシデントに弱いタイプです。
刺されたのは大5ヶ所。小8ヶ所。
大はぽっかり穴が開き、周囲が赤く膨れています。
汗びっしょりだったのでとりあえずシャワーをし、パソコンをつけて蜂刺されの応急処置を検索。
蜂に刺されたときの対処法
1. 症状の確認
刺された周辺だけが痛む局部症状ならとりあえず安心。
発汗、めまい、蕁麻疹、頭痛、吐き気、震え、などの全身症状がある場合はすぐに病院へ。
2. ハチの針を抜く
ミツバチの針には返しがついていて刺された場合、毒袋と共に患部に残る。
3. 流水で毒を洗い流す
ハチの毒は水に溶けやすいので刺されたところから毒を絞り出し流水で洗い流す。
4. 抗ヒスタミン軟膏などを塗り患部を冷やす
冷やすと血管が収縮し毒が回りにくくなる。
5. 病院へ
昔の日本人は口で毒を吸い小便をかけた
ふむふむ。かなりの発汗があったけど、多分、暑いところで草刈していたせいだから全身症状ではなさそうだ。
刺したのは大型のアシナガバチで針の残っている心配はない。
注意事項としては、
「口で毒を吸ったり、小便をかけたりしないこと」
か。危ないとこだった。
昔の日本人は、蛇に咬まれた患部に口をつけて毒を吸いペッと吐き出すシーンをテレビや漫画で嫌ほど見せられたし、蜂刺されには小便、と教えられて育ったものでぶっかけようとしたのですが肝心の小便が出ませんでした。
蜂も怖いが注射も怖い
とにかく、局部症状のようだったので病院へ行くのはしばらく見合わせました。
病院に行くと間違いなく注射を打たれます。
蜂の毒よりこっちの方が怖い。
以前、何の注射だったのかショックで死に掛けたことがあります。
タイ人熱愛のイエローオイル
薬をどうしようか。
思案していると、つれあいがイエローオイル(黄油)を持ってきました。
「虫刺されにはこれが一番。私、これなしには生きていけない」
と、いうほど入れ込んでいる薬です。
疑い半分で試してみたら、アロエだけのところはやがて腫れてきたのに対し、イエローオイルを塗ったところは腫れません。
明らかに差があるようなので全箇所にナマンルアンを塗ったくって治療はお仕舞い。
すごく効いたタイの生薬
翌日の午後にはかなりよくなりました(刺された跡は数週間経った今も残っています)
イエローオイルの正式名称はナマンルアン サムンパイ(生薬黄油)。
効能は、鼻詰まり、めまい、打ち身、筋肉痛、虫刺され、痒み等の軽減となっています。
ヤードム(鼻薬、気付け薬)にも使えますから、普通のやつよりずっと重宝。
タイに暮らすのなら常備しておいて損はありません。本当に効きます。
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