庭にヤシの木を植えてみた

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ココヤシは高くなると手に負えない

南国の象徴、ヤシの木。ヤシにも色々あるけれど最もよく知られ利用価値が高いのはココヤシ。
この木の実がご存じココナッツ。
庭のココヤシが風にそよぎ木陰に置いたテーブルでココナッツをぐびり。
なんてすてきじゃないですか。
しかもココヤシは、農薬、化学肥料、水やり、必要なし。
植えっ放しで勝手に育ち手間がかからない。
(ただしある程度の気温と湿度は必要)

飲用の若いココナッツ

飲用の若いココナッツ

では、さっそくココヤシを植えてみよう。
待て待て待て。
その前に、庭は十分な広さがあるかな。
ココヤシは20m近く育つ。
建物でいえば5、6階の高さに相当。
木が倒れれば家を直撃するぞ。

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ヤシの木を切ったらひさしが吹っ飛んだ

以前植えた家の傍のヤシの木が育ち邪魔になってきたため椅子にのりナタで周囲を刻んでいったところ、突然倒れた。
木が当たったひさしが吹き飛び、ぼくも椅子ごとひっくり返った。
やっちまった、と思いつつ身体をチェックすると足の爪が剝れる程度ですんだ。
ヤシは外側が最も硬く中にいくほど柔らかい。
外側を切ってしまえばポキンと折れてしまうのだ。
知っていたのだけれどすっかり忘れていた。
わずか3メートルほどでこれである。

高くなったココヤシは素人の手に負えない

高くなったココヤシは素人の手に負えない

落ちたココナッツによる死亡事故

ココヤシは柔軟性があり自然に倒れることはあまりないけれど熟した実は頻繁に落ちてくる。
十数メートルの高さにある3キロの実は爆弾である。
直撃した場合、人の頭などトマトと同じ。
が、たまたま木の下を通りかかり、たまたま頭に落ちる、という偶然がいくつも重なる必要があるため死亡事故は思うより少ない。

 

まさかの漫画的事件

隣のおじさんが庭のココナッツを採ろうと継いだ長い竹竿で突いて落としたところ、こともあろうに実が竹竿をコロコロ伝わって転がり落ちてきた。
避ける間もなく実は顔を直撃。
おじさんの顔はパンパンに膨れ上がった。
漫画にありそうなシーンである。
顛末を聞き悪いけど吹き出してしまった。

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危険なのは実に限らない

昔、前を走っていた車に道路わきのココヤシの葉が落ちてきて後部ガラスが粉々に砕けたのを目撃した。
運転手は車を止め木を見上げて呆然。
ヤシの葉は古くなると枯れて硬くなりやがて落下する。
それは車のガラスを砕くほどのパワーだが、さすがに葉に当たって亡くなった人の話は聞いたことがない。

家の畑のヤシ。高くて実をとることができない。

家の畑のヤシ。高くて実をとることができない。

ヤシの木の植え方

ココヤシは種で増やす。
つまりココナッツ。
あれは種なのである。
でかすぎてちょっと種には見えないよね。

でも、ジュース用の緑色の若い実を植えても芽は出ない。
焦げ茶色ですでに芽を出している実を植える。
というか地面に転がしておくだけでも勝手に育ってくれる。

落ちたココナッツから芽が出てきた

落ちたココナッツから芽が出てきた

ココヤシの種類

ココヤシの種類は大きく背高ココヤシと背低ココヤシの2種に分けられる。
庭に植えるのなら背低をおすすめ。

 

背高ココヤシ

日本人がイメージする背の高い普通のココヤシ。
よく熟した実(1年前後)を油脂やココナッツミルクに利用。
平均18m(6階前後の高さ)ほどに成長し収穫に手間がかかる。
世話をすれば6年前後で実をつけ始め寿命は70年以上。
雄花と雌花の開花時期があまり重ならず他家受粉をするため純粋種は少ない。

油脂やココナッツミルク用の熟したココナッツ

油脂やココナッツミルク用の熟したココナッツ

背低ココナッツ

矮性で背が低いため実を収穫しやすい。
主に4ヶ月前後の若い実を飲用にする。
実は小ぶりでジュースは甘く香り良い(マプラーオ ナムホームなど品種による)。
熟しても胚乳(ココナッツミルクなどに使う部分)は薄く少ない。
成長は早めで4年ぐらいから実をつけ始めるが収穫できるのは40年ほど。
自家受粉することが多いためたくさん実をつけあまり突然変異を起こさない。

庭の背低ココナッツに花が咲いた

庭の背低ココナッツに花が咲いた

以上

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