カップルの厳しい生存率
日本では3組に1組が離婚する時代といわれます。
日本人&タイ人カップルの場合もっとすごい。
正確な数字はよくわかりませんが低く見積もっても半数。
5組に4組が離婚、という説もあります。
極めて厳しい生存率。
日本人とタイ人の相性
実際のところ、日本人とタイ人の組み合わせはけっこう悪い方ではないかと思っております。
人を「許す」タイ人と「許せない」日本人。
根本のところでまったく異なっていて、うまくいく方が奇跡。

北部の結婚式は新郎新婦の手を木綿の糸で巻き付ける
では、アメリカ人や西洋人とのカップルはどうなんだ、といわれそうですが、
日本人と白人、タイ人と白人、のように格差が大きいと、もとからある程度の諦めと同意があります。
日本人とタイ人は、なまじ似ているところがあるだけに最初の期待感が高く、その分、失望感も大きい。
結果、離婚に至るケースが多いのではないかと推測しております。
国際結婚は障害だらけ
日本人とタイ人の結婚は減少傾向にあるものの、年間およそ千組。
そしてそのうちの少なくとも半数は離婚。
思いもよらなかった辛酸を嘗め、人生に暗黒史を刻むわけです。
経験ない方にはおわかりにならないでしょうが、国際結婚は最初から障害だらけ。
日本人同士なら、
「私、結婚します」
といえば、
「おめでとう」
無条件で祝福されますが。
「私、タイ人と結婚します」
というと、たいてい、
「えええ!」
となります。

この幸せをいかに長続きさせるか
両親をはじめ、反対する身内をどうにかこうにか説得して待っているのはハンパなく面倒な婚姻届。
やれ大使館へ行け、やれ外務省へ行け、これを訳せ、あれを認証しろ。
祝福されるどころか迫害を受けているような気分。
結婚後も苦労は続く
ようやく結婚できた、と思えば、ビザ、滞在許可問題。
特に日本の場合、これが婚姻届以上に難しく、結婚したからといってタイ人配偶者と日本で一緒に暮らせるとは限りません。
偽装結婚を疑われ滞在許可が下りないケースもあります。
実際、そういう疑われるようなことをした一部の先人の罪なのですが、世の中、まっとうな人間に皺寄せが来るようにできています。

新郎新婦の行列
逆にタイで暮らすにしても、タイはタイ人至上主義で、外国人配偶者にはほとんど何の権利も与えられず、ビザは毎年更新、ずっと居候待遇です。
茨の道を突き進め
そして家庭内では、日本人同士だったら問題にならない実に些細なことがきっかけで国際紛争。
国際結婚は茨の道。
「じゃあ、なぜ、わざわざそんな道を選んだの」
と言われそうですけど、きっと、茨の道の向こうに何かを見つけたからじゃないかな。
満面の笑顔で式を挙げるカップル。
これから待ち受ける数々の試練を思うと愛おしくて仕方ありません。
どうか、どうか、幸せになって欲しい。
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