毎夕、食事前にラムやウォッカなどのスピリッツを飲んでいるのだけれど酒だけではなんとなく口寂しい。かといって食事前だから腹の張る物は困るし酒の味を損うものも避けたい。
色々試した結果行き着いたのが豆、種、ナッツ。というわけでタイで食べられている豆類の話。
フライビーンズ トゥア パーグ アー オップ クルア
乾燥させたソラマメを揚げたもの。
日本ではいかり豆と呼ばれるらしい。
奈良県発祥と言われるけれどタイ、中国との関係はどうなのだろう。
タイ語でソラマメは開口豆(トゥア パーグ アー)。
生が出回ることはあまりなく、揚げて塩をしたもの(トゥア パーグ アー オップ クルア)が菓子やつまみとしてよく食べられている。
薄く硬い殻が爪の間に入ったりするととても痛いので殻を剥いてあるものの方がよいかもしれない。
スーパーなどで袋入りが普通に売られている。
大きい豆なので食べ応えがある。
枝豆 トゥア レ
ご存じビールの友、枝豆。
日本風の枝豆が全国に広まったのはタイから日本へ輸出されるさい、形が悪い、豆の数が少ないなどの理由ではねられた枝豆がスーパーで安く売られるようになってから、と言われる。
色形は多少違うけれども北部では昔からゆでた枝豆が食べられていた。
ゆで落花生 トゥア リソン トム
塩をしたピーナツはタイでも定番のつまみ。
油で揚げずに煎ってもおいしい。
煎ったピーナツは料理によく使われる。
北部の市場では殻ごとゆでた落花生がおやつとして売られている。
これもあっさりしていて悪くない。
スイカ、ヒマワリ、カボチャの種
種物ではスイカ、ヒマワリ、カボチャ、が代表的。
昔は映画館で食べるおやつの定番で映画が終わって出るときにはそこら中に殻が散らばっていた。
それぞれ殻付き、殻なしがあるけれど殻付きの方がよい。
殻なしはすぐになくなってしまう。
殻付きは殻を剥く手間がかかる分、長持ち。食べ過ぎずに済むし経済的。
この中ではカボチャの種が一番高い。
揚げ緑豆 トゥア キオ チーク オップ クア
緑豆はタイで大活躍をしている豆。
緑豆、ご存知ですか。
モヤシや春雨の原料にする豆、といえばピンとくるかな。
それからタイ菓子の餡。あれはほとんど緑豆から作った緑豆餡。
名は緑豆でも皮を剥くと黄色。餡も黄色だけどね。
この緑豆を揚げた揚げ緑豆は田舎の雑貨屋でも手に入るくらいポピュラーで大人にも子供にも愛される根強い人気の菓子。
ウォッカ、ジン、ラム、焼酎、日本酒、ワイン。何にでも合い、ぼくは今のところこればかり口にしている。
難点は、少し硬いことかな。
歯が悪い方は水で少し湿らせるとほどよくなります。
揚げ緑豆の作り方は以下の通り。意外に簡単。
・スーパーで買ってきた緑豆を水に浸けてよくふやかす。
・ふやけたら蒸す、または煮る。
・柔らかくなったところで取り出しよく水を切る。
・揚げる。
カシューナッツ メット マムアン ヒマパーン
料理店で酒を飲むときの定番のつまみ。
店では買い置きではなく揚げたてを出してくれる。
揚げたてはシネシネと柔らかいので冷えてから手を出すように。
カシューナッツ、タイでは南部中心に栽培されていてプーケット土産としても人気がある。
カシューナッツの定番料理は、鶏とカシューナッツの炒めもの(カイパット マムアン ヒマパーン)。
鶏の代わりに揚げ魚と炒め合わせてもおいしい。
カシューナッツのナムプリック(辛い舐め味噌)は脂肪分のまったり加減がハチの子のナムプリックとそっくり。
これ、かなりおすすめなんだけど、日本の方はナムプリックに抵抗があるようでおいしさがなかなかご理解頂けないのは残念だ。
コメント
いつも楽しく、役立つ記事をありがとうございます。
ナッツ類についてですが、私はクルミを健康のために食べています。
ただ、バンコクのスーパーなどでは見かけません。
サイアムパラゴンのスーパーでは売っているのですが、非常に高いです。
ヤワラートに行ったときに探すのですが、殆どのお店では売っていません。たまに売っている店があれば買います。でもちょっと高め。
質問です。
・タイではクルミは栽培されず、また普通に食べる習慣はないのでしょうか。
・いつもはGoogleのクルミの画像を見せて、探すのですが、普通タイ語で何というのでしょうか。(Googleのタイ語翻訳を見せましたが、通じませんでした)
キタムラ様。
クルミは寒さに強く北海道の氷点下20℃ぐらいのところでも育ちますが暑さには弱いのでタイでは栽培されていません。
高いナッツの詰め合わせに入っているぐらいで普通のタイ人はクルミを知らないと思います。
そういえばタイ最北の町メーサーイで少し安い中国産のクルミをみかけたことがあります。
タイ語にクルミという語はありません。よって、英語をそのまま使いウォールナットと呼んでいます。
วอลนัท
早速の回答ありがとうございます。
なるほど、暑さに弱いクルミはタイでは栽培されていないので、タイの人達にはなじみがないのですね。
タイの人に聞いても、もう一つはっきりした反応が無い理由もわかりました。
タイ語の謎も解けました。