何でも食べてやろう、が信条。オケラでもコオロギでもヘビでもどんとこい。でもどうしても口にできないものもあります。というわけでまずいタイの食べ物、嫌いなものワースト10。
1. 臭タケノコ ノーオー
水に漬けたタケノコ。
う○ちより臭い。食卓に出されると吐き気がする。
これは本当にだめ。絶対にだめ。近づくのも嫌。
日本人でもこれを食べる人がいると知ったときは驚いた。
てめえら人間じゃねえ!
2. 魚の塩辛 プラー ラー
プラーラーは魚を塩と糠、炒り米で漬けた塩辛のようなもの。
見た感じは腐ってどろどろに溶けかかった魚。
これが見かけそのままに臭い。
普通、魚は新鮮さを尊ぶものだけど、プラーラーに限ってはわざわざ腐りかけた魚を使う。
臭くならないわけがない。
汁物、ソムタムなどにうま味調味料として加える。
タイ人でも避ける人が少なくないプラーラーは日本人にはちょっと無理じゃないかと思っていたのだけれど、ネットでも販売されているし、これなしで何がソムタムだ!と鼻息荒くいい放つ強者がけっこういるのには驚かされる。
3.カニエキス ナーム プー
田のカニを潰した汁を煮詰めた真っ黒なエキス。
北部料理に欠かせない調味料。
うまいであろうことはなんとなく理解できるけどとにかく臭いがだめ。
何とも嫌らしい臭いで鼻の奥や頭がジーンと痛くなる。
西洋人の強烈な腋臭とカニエキス、どちらかを選べ、と言われれば走って逃げ出す。
4. 生血の香辛料和え ルー
豚の生血を香辛料で和えた北部の郷土料理。
見るからにおぞましい。
義弟が好きで家に来る度買ってくる。
「おまえはドラキュラかっつうの」
て毎回言うのだけど、義弟はにこにこしながら血をすすりビールを煽る。
うまいんだろうね。
世界には牛の生血をすする民族もいるし、スッポンの生血をすすり信じられない値段をふっかける民族もいる。色々だね。
5. 肺 ポード
クエティオ(タイの米めん)によく具として入っている。
ぐにゅっとした食感が駄目。
スポンジのようだ。
だいたい肺という臓器そのものが気持ち悪い。
6. 鶏の頭 フア カイ
神様や精霊に捧げる供物は鶏のお頭付きでないとならないので年に何度かお目にかかる。
つれあいがときどき汁物とかに放り込むこともある。
プカプカ浮かんでいる物体は何だろうと思って箸で取ると薄目を開けた鶏さん。
静かに箸を置き合掌。南無阿弥陀仏。
だいたい食べる部分ないじゃん。
といいつつ、アヒルの頭はけっこう平気。おかしなものだね。
7. 血の塊 コーン ルアド
味も食感もイメージも悪い。
唯一の救いはそれほど臭いがないこと。
血を補給する必要があるのか、女の人はだいたいこれが好きなようだ。
娘も大好きなので自分の器の中に血の塊を見つければすぐさま娘の器に放り込む。
男は血に弱い。
この血の塊をメインにしたトム ルアド ムーという料理はけっこう人気料理だ。
血の塊は一見レバー。日本人の多くは知らずに食べている。
ぼくはそれを見て微笑んでいる。意地の悪い優越感。
8. テラピア プラーニン
臭い。なぜみんな喜んで食べるのか理解できない。
ナマズの方がはるかにうまいと思う。
テラピアはそもそもタイにいなかった魚で、平成天皇がラーマ9世に贈った50匹が増えに増えて今に至るといわれている。
安価なもので最近の魚料理はほとんどこいつを使うようになった。
テラピア自体は、生態系を無茶苦茶にした、という点を除いて悪くはない。
恐らく環境と餌の問題。
昔はそこそこ食べられる味だったことから、きっと養殖の仕方に変化があったのだろう。
9. スズメノナスビ マクアプアン
ごく小さな玉のナス。
グリーン カレーことケーン キオ ワーン によく入っている。
噛むとぷちんとはじけ、どろっと出てくる苦い内容物が嫌い。
ナスといいながら外見はグリンピースにそっくりなので食べてびっくりする人が少なくない。
つれあいはこのナスだけの炒め物を作ってくれたことがある。
つれあいはこれが好きなのだが、半分は嫌がらせだと思う。
10. 塩漬けカニ プーケム
淡水の沢ガニのような小型のカニを塩漬け発酵させた食品。
ソムタムによく入れるやつ。
臭い。腹壊す。危ない。
それでも、
「病みつきになる、止められない、入れないと物足りない」
とかいってカニのエキスをチュバチュバを吸いまくっている日本人は少なくない。
恐らくこういう人たちにはあの臭さが食欲をそそる臭いに感じるのだろう。
足の臭いがたまらなく好きだという人もいるし・・・。
タンパク質の分解された臭いに対する遺伝子の問題かな。
まだまだありますが、こういったものが好きな人たちから文句を言われそうなのでこの辺で止めておきます。
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