《昆虫食タイ国》沼のドリアン、タガメ

動植物

知る人ぞ知る昆虫食大国タイ。様々な虫が食べられている中、食用昆虫の代表は文句なくタガメ。タイ人が愛してやまないタガメの味、食べ方、合成香料、カメムシとの関係などについての話。

スポンサーリンク

沼のドリアン、タガメ

日本では絶滅が危惧されているタガメ。
タイ語ではメンダーと呼び、タイ人はこの凶悪な面構えの虫を古くから愛し続けてきました。
タガメが体内に持つ化粧品のような香りがたまらなく好きらしいんです。
タガメはタイ人にとって最も身近な虫、というかごく一般的な食材で虫という意識はほとんどありません。

どの辺がゴキブリなのかまったく理解できない

どの辺がゴキブリなのかまったく理解できない

日本人になじみがない虫なので知らない人は、
「タイ人はゴキブリを食べている!」
などとネットで騒いでますが、認識不足もいいところ。
思い込みを捨て冷静に客観的に目をつぶって味わって見れば今まで食べなかったことを後悔するかも。
タガメ、いけます。
さしずめ「沼のドリアン」といったところでしょうか。

スポンサーリンク

タガメの食べ方

揚げたやつをそのままバリバリやってしまうこともありますが、タガメを焼いて唐辛子などと一緒に臼で搗き、ナムプリック メンダー(辛いなめ味噌のようなもの。ディップ)にして食べるのが王道。
タイの有名な家庭料理の一つです。

タガメのナムプリック

タイ人熱愛、タガメのナムプリック。

タガメのディップの作り方は簡単。
フリカケに粉唐辛子を混ぜ、シャンプーを数滴たらせば出来上がり。
まあ、これは冗談ですが、タガメの合成香料はかなり以前から出回っています。
スーパーでこれを買ってきて料理に混ぜればあっという間にタガメ風味の料理ができあがり。
お試しください。

天然タガメにがっかりした理由

先日、珍しく天然タガメが手に入りました。
タイでも乱獲が祟り天然タガメが激減、現在市場に出回っているのはほとんど養殖ものなんです。
タガメ需要の高いタイでは既に何十年も前からタガメが養殖されています。
さっそくナムプリックにして頂いたところ、
「うまくなあああい」

庭にいたカエル。こいつは食べられない。

庭にいたカエル。この種は食べられない。

まずい理由に気づきました。
タイ嫁がときどき市場からナムプリック メンダーを買ってきて食べているのですが、それらのナムプリックは養殖ものどころかタガメすら使われていません。
タガメの香料を振りかけているだけなんです。
そんな香料の強い香りに慣れていたもので天然のものが妙に感じられたのでしょう。
本物の味が忘れられ、偽物がまかり通る。
タガメだけでなく色々ありそうですね。

スポンサーリンク

あなたはすでにカメムシを食べている

「タイ料理は大好き。でも、虫系のゲテモノは見るのも嫌!」
とおっしゃるあなた。カメムシはいかがです。
「冗談じゃないわ。虫の中でも毛虫とガについで大嫌い」
ですよね。
じゃあ、タガメは?
「ああ。虫は嫌だけど、タガメのナムプリック(舐め味噌)だけは別よ」
さすが。よくわかってらっしゃる。
あの香料を思わせるような香り、たまりませんよね。
代表的タイ料理のひとつといわれるのも納得です。

庭で見つけたカブトムシ。こいつはマズイ。

庭で見つけたカブトムシ。こいつはまずい。

庭のラムヤイ(竜眼、ロンガン)の木には、黄土色の大型のカメムシがよくつきます。
村の人たちはこれを炒って食べる、と聞いたときにはさすがに驚きました。
カメムシですよ。
あの、触ると臭ああああい嫌あああな臭いを放つやつ。
そんなやつを口に放り込み、ポリポリ食っちまう。
うわあ。なんとおぞましい。
虫食に偏見は持っていないけど、オケラでもイモムシでも食べるけど、カメムシだけは許せない。

しかも、この不気味なやつを、
「メンダー ドーイ(山タガメ)」
なんて呼んでるんですよ。
カメムシのいったいどこがタガメなんですか。

庭にいたサソリ。意外にうまいらしい。

庭にいたサソリ。意外にうまいらしい。

無知な人はいい加減なことをいうよなあ。
と思っていたのですが、ある日、本当にタガメがカメムシの仲間であることを知って、
「えええええええええ!」
ですよ。
無知はこっちでした。
タガメのあの芳香、本を正せばカメムシの臭いと同じものだったわけです。
とすれば、メンダー ドーイも意外にタガメと似たような香りがするのかもしれませんね。
試してみたいとは思いませんが・・・。

動植物
スポンサーリンク
ushiomをフォローする
タイ国玉手箱

コメント

タイトルとURLをコピーしました