原則的にギャンブルが禁止されている
タイには競輪も競艇もない。その代り
宝くじがすごく盛ん。もともと楽して
儲けようという気風がとても強く賭け
事が好きで仕方ない人たちである。
その宝くじの買い方、値段、抽選など
に関する話。
タイの宝くじの当選金
当選金は以下の通り。
少しよい車が120万バーツ前後、家が300万バーツ前後とすると、タイの物価からしても少し安いような気がしなくもない。。
1等 6,000,000B
1等前後賞 100,000B
2等 200,000B
3等 80,000B
4等 40,000B
5等 20,000B
上3桁 4,000B
下3桁 4,000B
下2桁 2,000B
上3桁というのがなかなかずるいね。
以前は下3桁が4本あったのだが、近年、2本が上3桁に変更された。
下3桁を狙って同じ番号を買い集めることはできるけど上3桁は不可能だ。
恐らく政府へ入る収入を高める工作だと思う。
本当に姑息なやり方をすると腹も立つし(悪)知恵のある人がいるんだなあと感心もする。
外国人に当選金は支払われるのか
タイ人至上主義のタイで一番気になるのは外国人が買った場合、きちんと当選金が支払われるのか、ということだと思うけれど、意外なことに外国人にもしっかり支払われて何の問題もない。
ミヤンマーからの出稼ぎ労働者が1等に当たり当選金を手にしたニュースをたまに耳にする。
安心して買ってください。
当たる宝くじの買い方
デパート、スーパーの出入り口、市場、宝くじは至る所で売られている。
日本のようにバラとか通し番号とかはないが、まったく同じ番号を2枚から5枚まとめたセット(チュット)が人気。当たればでかい。
くじは通常、下2桁か3桁を選んで買う。
その数字はどうやって選ぶか。
タイでは新聞社各社のサイトや人気サイトには必ず「今回の宝くじの1推し番号」といった記事が掲載され、それを参考にする人が少なくない。
このほかにも車の中で赤ちゃんを産んだとか、三尾のヤモリが見つかったとか、話題の事件や珍しいものなど、すべてが宝くじに関連づけて考えられる。
タイの人たちは変わったものには何か普通と違う神秘的なパワーがあるのではないか、と思っている人が少なくない。
珍しいものに線香を上げて拝み一心に眺めると3桁の数字が頭の中に浮かんでくる。
その番号の宝くじを買えばこれがけっこう本当に当る。
結局、神秘パワーが宿っているのは人の心でそれを引き出すきっかけになるものなら何でもよい、ということだろうか。
かなりの確率で当たると信じられているのは自分の車のナンバープレートと家の家屋番号。
家の番号も車のナンバープレートも過去何回か出た(当たったのは2回)。
宝くじの種類
宝くじには普通の宝くじとチャリティー ロッタリー(慈善宝くじ。サラーク カーン クソン)の2種がある。
違いは手数料(税)。普通の宝くじは当選金額から0.5%引かれるのに対し、チャリティーの方は1パーセント。その差額の0.5%がチャリティーに回されますよ、ということ(実際はどうか知らない)。
宝くじはセットで買うと高くなる?
宝くじは1枚80バーツと明記され1枚物はたいてい80バーツで売られている。
が、2枚以上の同番号をまとめたセットは80バーツと明記されているにも関わらず1枚100バーツ、2枚セットだと200バーツが普通。
たくさん買った方が高くなるとは、まったくもって奇々怪々。
日本人だったらおかしく思うところタイ人は、
「当たればでかいんだから、ま、いいか」
と気にせず買っている。
宝くじが定価以上で売られるのは昔からの習慣。
原因を突き詰めれば政府と卸業者の取り分が高く、末端の販売人の利益が低すぎるということらしい。
というわけで、買う際はまず値段を確認。
でもたいてい100バーツでそれ以上ぼられることはないと思う。
*現在、1枚売りは徐々になくなりこれからは2枚セット以上の販売になるそうだ。
発表は月2回
宝くじは月2回発行され、1日と16日に抽選が行われる。
ただし、1月1日は2日前の12月30日。5月1日はその翌日。王室や宗教の行事が抽選日と重なったときも翌日に抽選される。
抽選は任意に選ばれた6人が透明な容器に入れられた10個のボールの中からそれぞれ1個を取り出す方法で、ボールを割ると中から番号が出てくる。
その様子は1日と16日の午後3時頃から4時にかけてテレビやラジオで生中継される。
ネットではすぐに結果が公表され、翌日の新聞の二面にも掲載される。
*宝くじ局の公式ホームページ www.glo.or.th
当選くじの換金
少額であれば宝くじ売りや金行(金を売る店)でも換金ができる。
ただし3~5%の手数料を取られる。
もう少しよいレートを望むのであれば、各町に一つくらいはある宝くじの卸の店へ行く。
正式な換金所はバンコクの隣、ノンタブリー県の政府宝くじ局内(サムナックガーン キンベン ラッタバーン)にある。
必要な物は当選くじとパスポートだけ。
2万バーツまでなら現金、それ以上はクルンタイ銀行の小切手で支払われる。
手続きは簡単でスピーディーとのこと。
上にも書いたように普通の宝くじは当選金額から0.5%、チャリティーの方は1パーセントの印紙税が引かれる。所得税はかからない(はず)。
タイ語で宝くじは?
・宝くじ = ロッタリー、サラークキンベン ラッタバーン、フイ、サラーク
・当たる = トゥーグ
・外れる = マイトゥーグ、ドーン
・枚 = バイ
・セット = チュット
タイの宝くじは倍倍に値上がりする
以前、タイの宝くじは2枚分が1枚に印刷してあり、ロットリー1枚を買うには2枚印刷してあるくじを半分に切ってもらう必要があった。
なぜこんな面倒なことをしていたかというと売り上げを伸ばすためだ。
タイ人にとって1枚を半分に切ってもらうようなせこい行為はとても格好悪いことで、たいていの人はそのまま2枚分を買っていた。
詳しいことは忘れたけど、それからたぶん、賞金を倍にしてやる代わり宝くじの代金も倍にする!と政府がいいだし、20バーツがいきなり40バーツに値上げされたように思う。
2枚分印刷してあるのは相変わらずだった。
でも、半分では売らなくなったから実質80バーツである。
それから長らく1枚40バーツが2枚分、1枚の紙に印刷された状態が続いていた。
ところが数年前、急に統合されて普通に1枚80バーツになった。
賞金は当然それまでの2枚分で、くじの大きさは従来の半分になった。
そして今、これから宝くじは同番号の2枚セットでないと売らない、と政府がいいだした。
実質160バーツだ。
1枚80バーツへの移行はこのための布石だったらしい。
なんと要領のいい人たちだろう。
日本だと10%の値上げでも大問題になるのにタイは倍、倍で値上げ。
事業者から見ればうらやましい国だ。
今後きっとまた1枚の紙に2枚分を印刷するようになる違いない。
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