タイと日本の焼きおにぎりの違い
まず、普通のご飯(うるち米)ではなくもち米です。
うるち米が使われないのは、タイ米の粘りが少なくうまくまとめられないせいでしょうか。
次に、おにぎり型をしていません。
丸くやや平たいので焼きおにぎりというより餅に近い感じかな。
日本のおにぎりは、おにぎりありきで焼くものですが、タイの場合、普通のおにぎりは存在せず、焼きおにぎりを作るためにもち米を握ります。
焼くためには適度に平たい方が火が通りやすいし香ばしく仕上がる、というわけ。
基本、炭火焼きで、味付けは味噌醤油ではなく卵塗りが定番です。
同じ焼きおにぎりとはいえ、ずいぶん違うものですね。
焼きおにぎりの種類
以前はほぼ卵塗り焼きおにぎり一択だったのですが、近年、色々な味のバージョンが出てきました。
卵塗り焼きおにぎり (カオチー カイ)
焼きおにぎり、といえばこれ。
卵を塗って焼いただけのシンプルな焼きおにぎり。
卵にはよくアヒルの卵が使われますが、これは色をより黄色にするためでしょう。
タイらしくココナッツミルクを加えることもあります。
具入り焼きおにぎり(カオチー ヤッサイ)
具を詰めた卵塗り焼きおにぎりです。
揚げ豚や挽肉など具の定番は豚。
このほか、肉カマボコ(ムーヨー)、香腸(中国ソーセージ、クンチアン)、ツナ缶、色々。
揚げ飯チェンカーン(カオチー トード チェンカーン)
卵を塗るのではなく溶き卵にほぐし入れたもち米(もしくはうるち米)を丸めて揚げた焼きおにぎりならぬ揚げおにぎり。
東北ルーイ県の有名な観光地チェンカーンという町の名物です。
串に刺してキリタンポ風にすることもあります。
卵塗り焼きおにぎりの作り方
材料
・蒸したもち米 - 250g
・塩 ------ 小さじ1/2
・卵 ------ 2個
・白醤油 ---- 小さじ1
・胡椒 ----- 小さじ1/2
作り方
1.卵を溶き、白醤油、胡椒を加えよく混ぜておく。
2.少し冷まし、まだ温かいもち米を手で軽く揉み、好きな形に整える。
(熱々だと焼いたときに割れるのだとか)
3.塩を少し振る。
4.おにぎりを軽く焼いて表面を固める。
5.おにぎりを溶き卵に浸し、軽く焦げ目がつく程度までさらに焼く。
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