タイ料理はなぜこんなに辛いのか

料理

辛いことで有名なタイ料理。でもタイ料理とてもともとこんなに辛かったわけではありません。唐辛子が伝わってから400年の間に滅茶苦茶辛くなってしまったわけです。それはいったいなぜなのか、という話です。

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辛い物を出すとき肛門が熱くなるのはなぜ

まず、辛さとは何か、ということについて。
味覚は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味、の5味で成り立っています。
辛味という味覚はありません。
辛味は熱さとして脳に認識されます。
口の中にある熱を感じる受容体が唐辛子の成分であるカプシンサン、あ、カピサイシン、いや、カプサイシンとやらにも反応するためです。
このことが痛切に感じられるのは辛い物が身体から出ていくとき。
受容体は小腸や大腸にもあって特に肛門付近に多いのだそうです。
なるほど、それで辛い物を食べた翌日用を足すと肛門の辺りが熱く感じられるんですね。

辛い物を食べると痛く感じる理由

本来、辛味を感じる受容体は、人体にとって危険な温度である43度以上の熱に反応するセンサー。
43度の熱なんて生きるか死ぬかですよね。
その迫り来る命の危機に対して脳は痛みという信号で異常を知らせているのだそうです。
簡単に言えば受容体の勘違いで辛味が痛味(痛み)として感じられるということ。
尻の場合あまり痛みを感じないのは、濃厚な入り口と薄まった出口の差なのでしょうか。

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タイ料理はなぜ辛い

さて、本題。
日本人が「タイ料理」と聞いてイメージするのは「辛い」ということ。
「タイ料理は好きだけど、あの辛さはちょっと・・・」
こういう人、けっこういますよね。

ぼくもタイに暮らして長いですが、今でもときどき、
「何もこんなに馬鹿みたいに辛くしなくてもいいじゃないか」
ぶつぶつつぶやくことがあります。
どうしてタイ料理はこんなに辛いのでしょう。
以下のような説があります。

唐辛子食欲増進説

「タイを含めた熱帯で唐辛子が好まれるのは、暑さで進まない食欲を唐辛子で刺激するため」
かつての有力説です。
もちろんこの説だけでは説明がつきません。
韓国のように暑くなくても唐辛子を好む地域がありますからね。

唐辛子殺菌効果説

「唐辛子には殺菌効果があるので食物の傷みやすい熱帯で好んで使われる」
確かに、タイでは甘いスイーツの腐敗を遅らせるのに唐辛子を添えることがある、と聞いたことがあります。

唐辛子寄生虫予防説

「唐辛子の辛味成分は熱帯に多い寄生虫を駆除する」
熱帯には妙な寄生虫がたくさんいるのに田舎の人たちはナレ寿司のような生魚料理や生肉料理をよく食べます。
これらに付く寄生虫は唐辛子を混ぜることによってある程度防げるのではないでしょうか。
人でもひっくり返るのです。寄生虫だってひっくり返るに違いありません。
これも辛ければ辛いほど効果がありそうですね。

唐辛子で赤くなるタイ料理

この辛さには寄生虫だってひっくり返る

唐辛子人体冷却説

「唐辛子は神経を刺激、皮膚への血液量が増えて発汗をよくし熱を放出するため幾分体温が下がる。だから熱帯で唐辛子がよく食べられる」
近年になって色々と唐辛子の働きが解明されてからはこう説明されることが多いようです。
でもタイ人みたいな食べ方をすれば体温が下がり過ぎてしまうのではないかと心配になります。
それに韓国のような国には当てはまりません。

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唐辛子食費節約説

昔、タイの人たちは手搗きの玄米を食べていました。
玄米は人が生きて行くのに必要な栄養素をたくさん含んでいます。
ただ、いくら昔の人でもご飯だけを食べていたのではのどにつかえてしまうので合間に違うものを挟んで舌をなだめてやらなければなりません。
これが惣菜です
米は豊富にありますが、惣菜を手に入れるには別に労力や金が必要です。
節約するにこしたことはありません。
かつてのタイの惣菜は、いかに少量でいかにたくさんご飯が食べられるかが課題でした。
それには、味を濃くするか、辛くするかです。

唐辛子が入ってきたとき主婦は狂喜したでしょうね。
ナムプリック(唐辛子の舐め味噌)が小皿一枚あれば優に一家族が食事できるようになったのです。
ナムプリックをちょびっとご飯にまぶす。辛い。
急いでご飯を掻き込み、辛さを和らげる。
またちょびっとご飯にまぶす。ご飯を掻き込む・・・。
いくらでもご飯が食べられる。
理想的な食材ではありませんか。

食費節約に貢献する唐辛子

食費節約に貢献する唐辛子

しまり屋の主婦は考えました。
もっと辛ければもっと節約できるに違いない。
そして、これでもか、これでもか、こんちきしょう!と、唐辛子をぶち込んだ結果が今のタイ料理です。
なんてね。
これはぼくが考えた説なので本気にしないで下さい。

人が辛味を求める理由

先に書いたように、辛い物を食べると口中の熱を感じる受容体が反応し脳に危険信号を送ります。
それに対し脳は、痛みの信号でそれ以上の辛味の摂取を控えるよう指示を出す一方、迫り来る命の危険を感じてエンドルなんとかという脳内麻薬を放出するそうです。
この脳内麻薬、痛みを抑え強い快感を生じさせるのだとか。
これが、辛味にはまり、より強い辛味を求める理由。

簡単にいうとSMプレイ。
強烈な辛味は一時的に人をMにしてしまう。
こう考えるとよくわかります。
普通のプレイでは物足りなくなったM男M女が段々過激なプレイを求めるように、辛さに慣れた人たちはどんどん過激な辛さを求めていくわけです。
快楽嗜好の強いタイ人はどうやら行き着くところまで行ってしまい、結果、今の強烈な辛さのタイ料理に至ったのではないでしょうか。

以上。南洋ボケの戯言でした。

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