臭ああい臭ああいドリアンを
練り上げたドリアンヨウカンは
もらった人が泣いて迷惑がる
至上最悪、評判最低のお土産です。
おいしい、まずいという以前に、
果たして飲み込めるかどうか・・・。
激まずドリアンようかん
ドリアンの加工食品といえば、昔から練りドリアン(トゥリアン クワン。通称ドリアンヨウカン)。
ドリアンの果肉を火にかけ、ひらすら練り上げてチューブに詰めた練りドリアンは、もらって嬉しくないタイ土産ワースト3に常に顔を出す強者なのでご存知の方も多いでしょう。
盛り上がり必至のお土産
ドリアンの臭さを数倍に濃縮し、もともと甘いドリアンに砂糖を加えて甘味を強化。
その凄まじい臭い。凄まじい甘さ。
おいしいおいしくないという以前に、果たして飲み込むことができるか、が争点になる凄いやつです。
その「激まずい」の評判ゆえに返って買う人が増加しているとか。
どうです。ちょっと挑戦してみたくなったでしょう。
嫌な上役とかにぴったりのお土産ですね。
意外に多い隠れドリアンヨウカンファン
日本人の評判は極めて悪いし、タイ人自身
「こんなもの食べるのは年寄りだけだ」
と笑うのですが、大手スーパーやセブンに当然のように並べられ、一向になくならないところを見ると、意外に根強い人気があるようです。
でも実際に買ったり食べたりしている人を見たことがないのは不思議。
人目をはばかる食べものなのでしょうか。
まだまだけなせるのですが、あまり書くと練りドリアンファンにカミソリの刃を送りつけられそうなのでこの辺でやめておきます。
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マニア向け 臭うまいドリアンライス
タイを訪れる外国人にも大好評のマンゴーともち米を組み合わせたスイーツ、カオニオ(カオニャオ)マムアンはほどには知られていないのですが、ドリアンともち米を組み組み合わせたカオニオ トゥーリアンなるいささかマニアックな一品もあります。
完熟ドリアンに甘いもち米
作り方はカオニオ マムアンとまったく同じ。
蒸したもち米に、砂糖、塩を加えたココナツミルクを混ぜ、完熟ドリアンを裂いて添えるだけ。
甘いドリアンとまったりココナツミルクのせめぎあいにもち米が参戦。間に塩が割って入る大胆な味。

これは安物のくさああいくさああいドリアンライス
数メートルも前からドリアン臭がプンプン。
このため今ひとつメジャーに昇格できないようですが、それなりにおいしいおやつです。
ドリアンの臭いに絶対の自信がある方、お試し下さい。
衝撃的だった初体験
ぼくが初めてカオニオ トゥリアンを食べたのはタイ最南部、スンガイコロクの市場。
ココナッツミルクの汁がたっぷりかかったドリアンの果肉はドロドロに溶けかけものすごい甘さ。
そしてものすごい臭さ。
ドリアンの臭いにはいささか自信があったのですが、これには打ちのめされました。
恐らく熟れ過ぎて売り物にならないドリアンを使っていたのでしょう。
信じられないくらい安かったもの。
材料のドリアンが高いのだから、そんな値段でまっとうなドリアンが使えるはずもない。
でも最近はカオニオ トゥリアンも高級化。
上物ドリアンを1房付け合せることもあります。
こういうやつは本当にうまい。
それなりのお値段ですけどね。
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世界一高いドリアン
毎年、バンコク近郊のノンタブリー県ではドリアンのチャリティーオークションが開催されます。
ノンタブリー県のドリアン、トゥリアン ノンはドリアン好き垂涎の超高級ブランド。

人気の高いモーントーン種
モーントーン種(金枕)は20万バーツ強。
カーン ヤーオ種(長茎)は30万バーツで落札されたことがあり、世界一高いドリアンとして話題になりました。
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ドリアン価格の高騰
タイは世界有数のドリアンの産地ですが、ここ数年、値上がりがすごく、庶民には手の届かない果物になってしまいました。
以前は数十バーツでけっこういいものが食べられたのに最近は数百バーツ。
高価なので隣村の市場では果物屋が仕入れを諦めたほどです。
高騰の陰に中国人あり
なぜドリアンが高くなったか。
きっと中国が関係しているのだろうと思って調べてみたら案の定、中国の商人が主な果樹園のドリアンを丸々買い占めているせいでした。
中国人って、ものすごくドリアンが好きなんですよ。
近年の目覚しい経済発展。タイ人の分まで食いまくり、タイ国内の流通量が激減。価格高騰。
日本人にとってのマツタケのような存在になってしまったわけです。
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