カカオの実からチョコレートを作ってみた

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カカオの実が出回り始めた

おお!
台所に転がる山吹色のフルーツ。
一瞬、熟したパパイヤかと思いましたがこの縦筋は紛れもなくカカオの実。
タイ嫁が市場でもらってきたのだそうです。

これからチョコレートができるなんて信じ難い

これからチョコレートができるなんて信じ難い

タイ土産でチョコレートを手渡されがっくりきた人は数知れず。
チョコレートはタイの残念な食べ物の一つです。
おいしいチョコレートが食べたければ輸入物に手を出すしかありません。
しか―し!近年タイでカカオの栽培が始まりタイ産カカオを使った質のよいチョコレートができるようになったそうです。
田舎住まいなのでもちろん食べたことはありません。
あくまでも聞いた話。
でもベトナムであれだけ素晴らしいチョコレートができるのだからタイでもできないはずはありませんよね。

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カカオの果実は本当にライチーの味?

「カカオの実、とってもおいしいよ」
とネットにありましたが、この手の記事はテレビの食レポと同じ。
決してけなしたりはしないものです。
どうせくそまずいに決まってる。
そう思いながら食してみればくそまずくはなかったです。

白い果肉、ほんのり甘くほんのり酸っぱく、ライチー(リンチー)にたとえる人が多いようですが、むしろサントール(クラトーン。日本のみなさまには馴染みのないレアな果物)に近いかもしれません。
果肉が種から離れようとせずとにかく可食部分が少ないのでフルーツとしての価値は今ひとつです。

食べられる部分はほんの少ししかない

食べられる部分はほんの少ししかない

 

タイ嫁がしゃぶった実でチョコレートを作る

せっかくカカオの実が手に入ったのでチョコレートを作って見ようと思います。
調べてみるとカカオをチョコレートにするプロセスは複雑怪奇。
まるで錬金術です。

チョコ作りは種をバナナの葉で包み発酵させるところから始まります。
本来なら白い果肉のついたままの種を使うのですが、タイ嫁が果肉をみなしゃぶってしまったので彼女の唾液まみれの種をバナナの葉で包み、しばらく様子を見ることにします。
もしかするとチョコではなく猿酒になるかもしれません。

タイ嫁がしゃぶった種をバナナの葉で包んだ

タイ嫁がしゃぶった種をバナナの葉で包んだ

 

ド素人のチョコ作りは身の程知らず

バナナの葉で包んで7日間発酵。うまくいったかどうかわからないままに3日乾燥。
そして焙煎、皮剥き。
これを丁寧に何時間もかけてすり潰し、油脂、砂糖を混ぜて練ればチョコレートのできあがり。

なのですが、種を発酵させ、乾燥、焙煎、粉砕、したところで力尽き、逡巡しております。
食べてみますとアーモンドのようにカリッとしていて香ばしく悪くありません。
この状態のカカオをカカオニブというのだそうです。

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図らずもできてしまったカカオニブ。
アイスクリームなんぞにかけたらうまかろうと考えていたところ、実際にそうやって食べるものなのだとか。
ヨーグルトとも相性がよい、と書かれております。
思いのほか気に入ったので面倒なすり潰しをせずこのまま頂くことになりそうです。

チョコ作りはとんでもなく手間がかかります。
料理もろくにできない素人が安易に手を出していいものではないことを身をもって知りました。
それにしても、チョコレートが発酵食品だったとは驚きです。

煎ったカカオの種はアーモンドに似ている

煎ったカカオの種はアーモンドに似ている

植えても使い道がわからない

カカオの実を初めて手にして感激致しておりましたところ、山でカカオを植えている人がカカオをどっさり(麻袋半分)担いできました。

「植たはええけど、どうやって食うのかわかんねえから、お前さん買ってくれろ」とのこと。

麻袋半分が100バーツという値段には惹かれましたが、それだけの量のカカオをチョコレートにするなど神をも恐れぬ蛮行と判断し、断らせて頂きました。

今になると断ったカカオの実が少し惜しいような気もします。

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