《タイ式》おいしいモヤシの大量自家栽培

食品

日本で一人暮らしをしていた頃、モヤシにはずいぶん世話になりました。モヤシは日本でもタイでも価格の優等生。なのにあえて自分で栽培するメリットは、味。自家栽培のモヤシは妙な臭いもせずシャキシャキでびっくりするほどうまいです。

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超簡単、モヤシ栽培の基本

モヤシ栽培の原理というか大略は、暗いところで高湿度を保ち豆を育てる。
たったこれだけです。

もう少し詳しく書くと、
1.豆を水に浸けて発芽を促す。
2.豆をザルのようなものに撒き、暗さと湿度が保てるようフタ付きの容器に入れる。
3.1日に数回水をやる。
と、いうことになります。

モヤシに使用する豆と量

モヤシといえば緑豆。
このほか大豆、小豆、黒豆、ササゲなども使え、それぞれ味や太さが異なります。
量は必要に応じてですがまずは50~100g程度で試して見るのがよいかもしれません。

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*ぼくはタイのスーパーで市販されている調理用の緑豆を使っています。
仕上がりは普通のもやしに比べ軸がかなり細いです。
栽培用の豆は薬品処理されているのでモヤシには向きません。

モヤシには通常緑豆が使われる

モヤシには通常緑豆が使われる

モヤシの自家栽培は安全か

市販のモヤシやスプラウトでも希に食中毒が発生することがあります。
自家栽培は安全なのでしょうか。
経験的にいえば当たったことはありません。
が、必ず熱を通し生食はしない方が無難です(タイではよく生のモヤシをつまにします)。

少し細身の自家製モヤシ

少し細身の自家製モヤシ うまい!

豆の殺菌方法

一般には次亜塩素酸ナトリウムで殺菌を行っています。
家庭で行える簡単な殺菌方法は熱水処理。
豆を85℃の熱湯に40秒浸ければ発芽への影響も少なく有害菌をほぼ検出できないくらい排除することができるそうです。
気になる方はお試しください。

まあまあの出来

まあまあの出来

鍋を使ったモヤシ自家栽培

1.豆をよく洗い、不良豆を取り除きます。

2.一晩水に浸けます。
豆はかなり水を吸うので多めに(数センチ水を被るくらい)。

*気温や豆に左右されるため浸漬時間は明言できません。
長時間浸けすぎると腐りやすくなりますので注意。
ぼくは芽が出る直前ぐらいで上げています。

3.豆をザルなどに撒きます。
なるべく重ならないようにした方がまっすぐきれいに育ちます。

初めてのモヤシ栽培

初めてのモヤシ栽培

*ぼくは当初、飲料水の容器にドリルで穴を開けザルの代わりにしてました。

4.水を少し入れた鍋にザルを置きフタをします。
豆が水に浸かると腐りやすいためザルの下に小さな皿などを置いた方がよいでしょう。

鍋を使ったモヤシ栽培はこんな感じ

鍋を使ったモヤシ栽培はこんな感じ

5.水やり(リンス)はできれば4、5時間おきぐらい。
寝る前と起きた後は必ず。
寝ている間に腐ったことはありませんので8時間以上放置しても大丈夫とは思います。

なるべく豆を動かさないよう水をかけたいので小さなじょうろがあると便利です。
鍋に豆をすすいだ水が溜まれば捨てます。
そのさい、清潔を保つため鍋を簡単に洗った方がよいかもしれません。

6.気温にもよりますが、タイだとだいたい4日ぐらいで食べられる大きさに育ちます。

2人前です。

2人前です。

バケツを使ったモヤシの大量自家栽培

鍋では小量のモヤシしかできませんので、もっとモヤシを食べまくりたい、大量に栽培したい、という方は大型のポリバケツを使います。

必要な物

・大型のふた付きバケツ(60ℓ程度)
・円形のプラスチックカゴ
バケツに入る大きさで水が溜まらないもの。タイ人は洗濯カゴを使っています。
・プラスチックネット(トリカルネット?3mmと5㎜)
用途は知らないのですがホームセンターなどのガーデン用品売り場などで普通に売られています。
・豆

タイ人は洗濯カゴを使っている

タイ人は洗濯カゴを使っている

栽培の仕方

栽培の仕方は鍋を使った栽培とほぼ同じです。
異なるところは豆のセッティング。
以下を参考にしてください。

1.プラスチックネットをカゴに敷ける大きさに切ります。

カゴはハリガネでぶら下げている

カゴはハリガネでぶら下げている

2.目の小さい方を下、大きい方を上にしてカゴに敷きます。

3.ネットの上に浸けておいた豆を均等に撒きます。

4.たくさんのモヤシを作る場合は3の豆を撒いた上にまた2枚のネットを敷き豆を撒きます。
モヤシは力持ちなので5段程度重ねても問題なく育ちます。

タイ語のサイトにあった見事な大量栽培

タイの人の大量栽培

*2枚重ねにするのは根だけを下にだして収穫のさい根を切りやすくするためです。
でも3㎜のネットでは軸も一緒に出てしまうことが多いので最近は麻袋を下敷きにする人もいます。

5.バケツの底に水を少し注ぎ、豆が水に浸からないよう下に何か置いてカゴを載せる、あるいは針金などでカゴを宙づりにします。
遮光と湿気を保つためフタを忘れずしてください。

2段重ねに挑戦したがあまりきれいにできなかった

2段重ねに挑戦したがあまりきれいにできなかった

6.水やり(リンス)は鍋の場合と同じ。
底に水が溜まってきますので1日に1度カゴを取り出し、バケツの水を捨てて清掃します。

7.食べられる大きさに育てばネットごと取り出し、上のネットの部分に包丁を入れ不要な細い根を切り落とします。

見よ、この美しきモヤシ

見よ、この美しきモヤシ

モヤシ栽培に関するタイ語

モヤシ ------- トゥアゴーク
栽培する ------ ポ
モヤシを栽培する -- ポ トゥアゴーク
緑豆 -------- トゥアキオ
カゴ -------- タカー
バケツ ------- タン
ネット ------- ターカーイ
プラスチック ---- プラースティック
水に浸ける ----- チェー ナーム
水を掛ける ----- ロット ナーム
根 --------- ラーク
切る -------- タット

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コメント

  1. ナガシマ より:

    「バケツを使ったモヤシの大量自家栽培」では、一晩水につけなくても良いのでしょうか?

    • ushiom ushiom より:

      容器は違っても基本的な栽培方は同じですよ。数時間水につけて発芽をうながします。