話題沸騰!新型コロナ、インフルエンザに効くセンシンレン

生活

タイではセンシンレン、ファー タラーイ チョーンというハーブが風邪やインフルエンザに有効とされ古くから用いられているのだが、このハーブは新型コロナにも効くと話題になり販売制限がされるほど売れている。果たして本当に効果があるのだろうか。

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センシンレンとは何か

センシンレンはキツネノマゴ科の一年生植物。
高さは30~70㎝程度。
インド方面原産で東南アジアに広く分布。
タイ語でファー タラーイ チョーン(ファー タラーイ チョン、ファー タラーイ ジョンと表記する人もいる)。
インドの伝統医学アーユルヴェーダ、漢方をはじめ古くから東南アジア各国で薬(主に風邪、解熱)として利用されてきた。
詳しくは知らないけれどヨーロッパやアメリカなど世界中でメディカルハーブとして使用されているらしい。

センシンレンの効能-何に効くのか

タイでは風邪といったらセンシンレン。
一般に「風邪、喉の薬」と認識されている。
風邪で公立病院へ行くとセンシンレンのカプセルを処方されるくらいだ。
日本でいえば葛根湯といったところか。

風邪のとき病院でもらったセンシンレン

風邪のとき病院でもらったセンシンレン

タイの伝統医療ではもともと、蛇の解毒剤、解熱剤、下痢、赤痢の薬として扱われてきた。
現代では、殺菌、抗菌、抗炎、抗ウィルス作用があることが知られている。
これらの作用により免疫力を高め、風邪、喉の痛み、気管支炎、呼吸器系の感染症、筋肉痛、大腸炎、下痢、整腸、などに効果が期待できるらしい。
一時癌にもよいと報道されたこともあったけれど実証はされていないようだ。
主成分はアンドログラフォリド(Andrographolide)。

センシンレンがコロナ禍を救う?

新型コロナウイルスが蔓延する中、タイでは
「センシンレンでコロナが防げる」
という噂が流れ、人々がこぞってセンシンレンを買いに走ったため一部販売所では販売制限される事態に陥ったことがある。
タイは新型コロナの感染拡大当初からセンシンレンの新型コロナに対する効果がささやかれてきたのだが、実際はどうなのだろう。

センシンレンかと思ったらただの雑草だった…

センシンレンかと思ったらただの雑草だった…

新型コロナの治療薬として使えるのか

誰もが気になるのはセンシンレンが新型コロナの治療薬になり得るのか、というところ。
結論からいえば、治療薬にはなり得ない。
しかし、最近、タイ式伝統医療・代替医療局は、無症状、軽症患者に対し重症化を防ぐ効果があるとの研究結果を公表した。
センシンレンを投与しない新型コロナ感染者526人のうち肺炎などを起こし重症化したのが77人(13.64%)。
一方、センシンレンを投与した患者309人のうち重症化したのはわずか3人(0.97%)でほとんどが副作用なしに回復したというのだ。

新型コロナの重症化を防ぐセンシンレン

センシンレンはウイルスを攻撃、繁殖を抑えるため、初期症状のときに使えば重症化を防ぐ効果が期待できる。
そして医療局が強調しているのはその価格の安さ。
新聞記事によると一人あたりに使用される治療薬ファビピラビル(アビガン)が4800バーツするのに対しセンレンは180バーツ。
栽培しやすく、その辺りに生えている草と変わらないため激安である。
この研究結果を受け、少しでも支出を抑えたいタイ保健省はさっそく各地の病院にセンシンレンのカプセルを贈呈した。
自画自賛の大好きなタイ。
果たしてどのくらいの信憑性があるかどうかはわからないが…。

センシンレンは新型コロナを予防できるのか

センシンレンには殺菌作用、抗ウイルス作用があるが、今のところ新型コロナの感染を予防する効果があるという科学的根拠はない。
つまり予防薬として使うことは無意味。
ただ、風邪の予防になることはわかっている。
主成分であるアンドログラフォリドを適量、週5日、3か月にわたって投与する実験を行ったところ抵抗力が高まったらしい。
タイの地方でもセンシンレンの葉を毎日2、3枚食べる人は風邪を引かないといわれている。
また、初期症状のうちに服用すればインフルエンザの症状を緩和する効果もあるそうだ。

センシンレンは安全なのか

センシンレンは新型コロナの感染患者に投与した場合、初期症状であれば副反応を起こすこともなく安全に重症化を防ぐとタイの医療局はいう。
しかし、センシンレン自体は体質によって重篤なアレルギー反応を起こす危険性のあることが知られている。
従って、使用後体に不調を感じた場合はすぐに使用をやめ医者に相談するのが無難。

*血圧を低下させ手足の力が抜けるといわれていることに対し、タイでは否定的な意見が多い。

アンドログラフォリド30㎎

アンドログラフォリド30㎎入り

センシンレンを使用する場合の注意事項

・妊娠中、授乳期間中の摂取は絶対控えること。
・肝臓、腎臓が健康であること。
・アスピリンや血圧を下げる薬など、他の薬を飲んでいないこと。
・大量摂取、長期使用は痺れ、倦怠感を引き起こす場合もあるので適量を守ること。
・人によっては腹痛、下痢、めまいなどの症状を起こすこともある。
・2、3日飲んでよくならないのなら医者へ。

1回2個1日3回、とある。

1回2個1日3回、とある。

センシンレンの特徴

センシンレンは葉から根までめったやたら苦い。
頭が痛くなってくるほどの苦さだ。
「良薬は口に苦し」が本当だとしたらこれほどの良薬はないだろう。
苦いのが苦手な人は
「こんなものを飲むくらいなら風邪で死んだ方がましだ」
と思うかもしれない。
が、通常、センシンレンはカプセル入りなので心配は無用。

センシンレンはどこで買えるのか

タイではポピュラーなメディカルハーブなため、デパート、スーパー、薬局、など至る所で購入可能。
錠剤、カプセル、そのまま粉にしたタイプ、成分を抽出したタイプ、がある。
数多く販売されている商品のうち最も信頼されているのがタイ伝統医療の総本山ともいえるアパイプベート病院のセンシンレン。
価格は80B程度。

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