ローマ字表記によるタイの住所の正しい読み方、書き方。住所に関する語の説明。などなど、タイの住所についての話です。
基本的な住所表記の仕方
タイ式住所表記は原則、日本語と反対に番地等、小さい分類から書いていきます。
後で説明しますが、バンコクの場合と地方の場合は住所表記に使う語が少し異なります。
バンコクの住所の場合
*用語の説明は下にあります。
*例を見て頂ければおわかりのように、タイ語の発音を表したローマ字と英語が混在しています。
*コンドミニアムやアパートなどの名前は一番最初に書いたり、小路の前に書いたり人によって異なります。
*ソイの番号は通りの後ろに持ってくる場合もあります。
*よく知られた住所は大きく省略されることがあります。
地方の場合の住所表記
*ソイは通常番号ですが、名前がつけられている場合もあります。
*地方にはソイ(小路)やタノン(通り)のない住所もあります。
住所の基本要素
タイの住所は次のような要素から成り立っています。
1. 〈氏名〉チュウ サクン
2. 〈家屋番号〉レーグ ティー バーン Number 、House No.
各建物に割り当てられる固有の番号。住所の一番始めにある番号です。
家屋番号は二桁の場合もあれば三桁の場合もあります。さらには/で区切って後ろに数字が続くものもあります。
12/3 の/はタップと読みます。
3. 〈住宅団地名〉 ムー バーン Village
ムーバーはもともと集落のことを指します。
タイでは同一地域に数十数百単位の戸建を建てて販売することが多く、その住宅団地というか戸建団地もムー バーンと呼びます。
4. 〈集落、地区番号〉 (レーグ ティー)ムー Village No.
家屋の集まり、ムーバーンに割り当てられた区分け番号です。
5. 〈小路/分路〉 ソイ/イェーグ Lane
大通りから派生する小道です。行き止まりになっている場合
ソイから派生したさらに小さな道などはトロークと呼ばれます。 Alley
6. 〈通り〉 タノン Road
7. 〈村/町〉バーン/タムボン/クウェーン Sub-district / Sub-area
バーンは家、村のことで、村をいくつかまとめたものがタムボンです。
バンコクのような都市ではクウェーンと呼びます。
8. 〈郡/区〉 アムプー/ケート District / Area
アムプーは県の下の行政単位で郡に相当。
県庁所在地のアムプーはアムプー ムアンと呼びます。
バンコクのような都市ではクウェーンの集まりをケートと呼びます。
9. 〈県〉 チャンワット Province
10.〈郵便番号〉ラハット プライサニー
ローマ字表記について
日本人がタイの住所を読んだり書いたりする場合は必然的にローマ字表記に頼ることになります。
タイ語のローマ字表記に関してはタイ学士院から明確な指針が出されているのですが、残念ながらあまり周知されていません。
結果、同じ住所でも個人によって表記が全く違う、という困った問題が起きています。
住所に使われるタイ語のローマ字表記
ムー Moo
ソイ Soi
タノン Thanon
バーン Ban、Baan
タムボン Tambon
アムプー Amphoe Muang (Mueang)
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