《ぼられ方値切り方》タイでの買い物のコツ

生活

価格交渉に慣れていないうえ相場を知らない日本人がタイでぼられるのはある程度仕方のないことでもある。でもできることなら現地の人並みにうまく買い物をしたいし、せめて気持ちよくぼられたい。それにはどうすればよいか、という話。

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外国人は高くて当たり前

日本の商店は品物にきちんと値札をつけ、その表示通りの価格で販売するのが普通である。
しかし、タイでは昔から売り手と買い手の合意で価格が決められてきた。
一般の商店では品物に価格が表示されておらず、買い物はまず売り手に値段を訊くことから始まるのである。
もちろん、売り手が最初から適正な価格を告げることはない。
品物をできるだけ安い値段で手に入れるのが買い物上手なら、できるだけ高く売りさばくのが売り上手、売り手の腕、ということだ。
相手が何も知らない外国人と見ると、売り手はいつも以上にはりきってふっかけてくる。

しかし、タイ人はぼるといってもせいぜい四、五割程度。
慎ましいものだからそう心配しなくてもいいし、店に何度も通えばけっこう安くしてくれることもあるのだが、中国系はきつい。
いくら馴染みになっても「感情と勘定は別でんなあ」とくる。実にシビアだ。

ところが、中国系よりすごいのがお役所。たとえば国立公園は価格が二重設定で、外国人の入園料は実にタイ人料金の十倍近いぼりようである。
「外国人はタイ人より高くて当たりまえ」とお上はお考えのようだ。
下々が見習うのも無理はないということだろうか。

*外国人に対する二重価格はこのほか遊園地や水族館、博物館などさまざまなところで見られ、必ずタイ人価格をタイ数字で、外国人価格をアラビア数字で表示してある。

上手なぼられ方

物にはもともと値段なんてあってないようなものだ。
物々交換の代わりに貨幣を使っているから少し話がややこしくなるだけで、物に値段をつけるのは買い手自身。
それをどれだけ必要としているかである。
自分が買った物が他の人にはもっと安い価格で売られていたことを知ったとたん、
「ぼられた!」
と腹を立てる人がいるが、少しくらい高く買わされてもその物に対し満足すればそれでいいのではないだろうか。
と考えられるようになれば立派なぼられ上手である。
ぼられるのを気にするあまり神経をすり減らし、タイ滞在そのものに疲れてしまうのではつまらない。

*しかし国立公園の二重価格はちょっとひどい。何とかして欲しいものだね。

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上手な値切り方

ぼられるのが嫌でやたら猜疑心を強くしている人がいるかと思うと、事情も知らず無分別に値切る人がいる。
物には相場というものがあり、やたら値切ればよいというものでもない。
付け値が常識外れに安いと、露骨に顔をしかめた店の人に手振りであっちへ行けと追い払われてしまうだろう。
値切れるところと値切れないところ、値切れる物と値切れない物をよくわきまえておかないとお互い嫌な思いをしかねないから気をつけて欲しい。

現地の人並みの値段で買物をしようとするのなら、それなりの代償が必要で、物の相場を事前に知っておく努力がいるし交渉にも気合を入れてかからなければならない。
といっても、海外の買い物テクニックとしてよく伝えられているように、店を出て行くふりなどはしなくてもよい。
ある程度交渉して譲らなければその値段で手を打つかほかの店を探す。
粘ってまけさせる方法はタイではそれほど効果がない。

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値切れる物と値切れない物

衣料は割と値切れる方で、一概には言えないが、二割程度。原則として表示価格販売のデパートもブランド品売り場では一割ほど値引きできることがある。
ただ、100バーツ均一とかの札がかかっている場合は値切れないので注意して欲しい。
生鮮食料品や量り売りのものは掛け値しない習慣なので安心して買おう。
お土産屋、宝石店は交渉次第でかなりの値引きが期待できそうだ。
電化製品は全国的にメーカーが設定した値段で売られ、日本のような安売り競争はないが値切ればデパートのような所でも心持ちまけてくれることがある。

*よくタクシーの運転手が、
「いい店を知っているから、ただで乗せていってあげる」
とかいうけれど、ただのわけがない。
タイはコミッション制度が発達していて、観光地のお土産屋などにガイドや運転手が客を連れて行くと、店から客引き料として、その客の買った総額から何パーセントかが彼らに渡される。
場合によっては車代よりよほど高くつく。

タイでの買い物あるあると注意事項
お客様が神様の国からタイへやってくると、神様は地上に降りなければならない。地上に降り立った神様はどういう扱いを受けるのかという話。

客は神様にあらず

日本人は何かと「店の信用」という言葉を使いたがるが、タイの人たちは売り手も買い手もそんなものに拘らない。
基本的に一過性の商売で、顧客を大切にする気持ちはない。
買うのをためらっていると「嫌ならほかの店へ行ったら?」と平気で口にする店員もいるし、買ったとたん、それまでの笑顔が嘘のように消えてしまうことだってある。
競合する「ほかの店」が少ないもので、これでもやっていけるのだ。
買い手に選択の余地はあまりない。

ときどき、タイの店員に日本のようなサービスを求めて相手にされず立腹する人がいるのだが、まったく無意味である。
客は一人ではないのだ。
怒って文句いうのも勝手だけれど、もうその店へは行かない覚悟がいる。
客が「お客様」と呼ばれたり「神様」になれたりするのは日本だけであることを覚えておこう。

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タイの商いテクニック

店のおばさんに、まけて下さいというと、
「じゃあ、赤字だけど、あなただけ特別にまけてあげます。誰にも言わないでね」
と、にこにこ顔で答える。
客はこの言葉を真に受け得した気分になる。
しかしおばさんは同じセリフを別の客にも繰り返す。

タイ嫁が先日1個1.5㎏はある巨大なマンゴーを2個買ってきた。
「売り子のおばさんがね、今年最後の2個だから買わないともう来年まで食べられないよ、だって」
それをありがたく頂いた1週間後、タイ嫁がまた巨大マンゴーを2個買ってきた。
「今度は本当に本当の最後の2個だって」
笑いながら言った。
まだまだ最後の2個があるに違いない。

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