大好評、臭くないドリアン

果物

臭いことで有名なドリアン。
以前から無臭ドリアンの
開発がささやかれていたが、
それに近い物ならすでにある、
という話。

 

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臭いと言えばドリアン

タイで「臭い」といえばドリアン。ドリアンといえば「臭い!」
どれだけ臭いかというと、ドリアンアイスを作るのにドリアンの皮を剥いていたおじさんの顔が膨れあがるほど強烈である。
食べてアレルギー症状を起こす人はたまにいるけれど、臭いだけでも負けることがあるとは驚きだ。

ドリアンはどんな臭い?

どんな臭い?と訊かれると、
「う〇〇の臭い」
と表現する人もいるが、
「ガスの臭い」
「腐ったタマネギの臭い」
というのが大方の意見である。

ドリアンは家の外で食べる

ドリアンを買ってきたら、ぼくはすぐにラップで1房ずつ二重に包み「ドリアンの臭いもシャットアウト!」と書いているタッパーに入れて料理用とは別の古い冷蔵庫に保存する。
それでも冷蔵庫の中のものがドリアン風味になってしまう。
食べるときはもちろん庭に出る。家の中で食べると家がドリアンの芳香剤をまいたようになってしまうからだ。
ドリアン恐るべし。

臭くないドリアンが出現

日本でもドリアンが臭いことは知れ渡っていて、タイで初めてドリアンを食べ、
「ああ、やっぱり臭せえええ」
とか、
「思ったほどじゃねえ。食える!」
とか喜ぶ人は少なくない。

これは違うドリアン

これは別の安物ドリアン

そんな常識を打ち破るドリアンが出現した。
その名はヌワン トーン チャン ドリアン。
小ぶりではあるものの、まったりと甘く種が矮小なので果肉がたっぷり。
そして最大の特徴は、あの強烈なドリアン臭がしない。
まったく臭いがないわけではないが、肺腑をえぐるような臭いではない、ということだ。

臭いなしドリアンの生い立ち

この臭いなしというか弱臭ドリアン、2018年頃、東部チャンタブリー県で果樹園を営むステープさんの手により誕生した。
母はチャンタブリー生まれのプアンマニー種、父はドリアンのサラブレッド、モーントーン種である。

ドリアンの果肉

安物ドリアンの果肉。でもやっぱりうまい。

当初はカイトーン、金の卵、と適当に呼んでいたが、後に当時の県知事によってトゥリアン ヌワン トーン チャンと名付けられた。
トゥリアンはドリアン、ヌワンはステープさんの奥さんの名前、トーンは金、価値あるもの、チャンはチャンタブリー。
つまり、チャンタブリーの金ヌワンドリアン。

価格はどれくらい?

価格は現地で1キロ200バーツ前後と、優良品種のモーントーンより高い。
郵便局が通販をしていて、その広告には2個(5,6キロ)入りが1500バーツとあった。
結構高価なドリアンである。
恐らく生産量が少ないのだろう、今のところ全国的には出回っていないが、もし本当に言われるほどすごい種であるなら、十年後ぐらいには各地で生産されているに違いない。
というわけで、実際に食べたことはないのだけど、
「ドリアンの甘くねっとりした果肉は大好き。でも、あの臭いだけはどうも・・・」
という方は試して見る価値があるのではないかと思われる。

 

果物
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