日本人に一番おすすめのトロピカルフルーツ

果物

果物大国タイ。あまりにも果物があり過ぎてどれを食べようか迷ってしますね。日本からやってきた人に「何がよいですか」と訊ねられたとき、ぼくはたいていロンコンを勧めています。ロンコンは日本人の味覚にぴったりのトロピカルフルーツ、という話です。

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ロンコンは新ジャガに似てる?

「なあにこれ?新ジャガみたーい」
「俺、煮っ転がし食いたくなっちゃったよ。ハハハ」
ロンコン(ロンコーン)はクリーム色のピンポン球を一回り小さくしたような実がぶどうの房状になっている果物です。
いったい、これのどの辺が新ジャガなんジャガ。
と親父ギャグをいれたくなりますが、初めて目にする日本人にはあまり果物らしく見えないようです。
日本語サイトではほとんどの人が「ジャガイモ」と表現しています。

ロンコンとロンガン(竜眼)の見分け方

それから、
「ロンコンとロンガン(竜眼、ラムヤイ)は見た目も名前もそっくりい~」
とか書く人も多いようなので見分け方を書いておきます。

枝がついているのが竜眼

枝を束ねてあるのが竜眼

まず色。黒っぽい方が竜眼。白っぽい方がロンコン。
そして枝を束ねてあるのが竜眼。
ロンコンはぶどうのように1つの軸に実がつき房状です。

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こんなにうまい果物を知らなかったなんて

出会いの第一印象はさておき、皮を剥いておっかなびっくり食べてみると、
「すっげーうめー」
「めっちゃ、おいしい」
「止まらなくなっちゃった。てへ」
絶賛の声があがります。

軸につき房になるロンコン

軸につき房になるロンコン

よほど日本人の口に合うらしく「嫌い」という声は聞かれません。
タイの食べ物はほとんどだめ、トンカツとカレー以外は受け付けない、という昭和のおじさんも目を丸くしていました。
「世の中にこんなにうまい果物があったなんて」
知らなかったことを悔やんだほどです。

このうえなく清楚で上品な味

新ジャガみたい、と言われる皮の下には乳白色の粒が6つ前後。
透明感のあるほどよい酸味と香り。清楚な甘味。
茘枝やランブータンのように果汁が滴るほどではないものの適度にジューシー。
日本人の多くはこの果物から、洗練、品格、を感じ、口を揃えて「上品な甘さが最高!」と顔をほころばせます。
はまる果物です。

食べ方のコツ -べとべと対策

実は、最近出回っているロンコンは100%のロンコンではないものが多く、皮を剥いているうちヤニで手がべとべとしてきます。
本当のロンコンはヤニがないのが特徴です。
このべとべと、石鹸をつけていくら水でばしゃばしゃ洗っても落ちないのですが、面白いことにしばらくするとすっと引いてしまいます。
どうしても気になるようでしたら
「肌に塗るワセリンを使うとよく落ちる」
とタイ語のサイトに書いてありました。

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剥き方のコツ -ロンコンは頭から

タイ人を見ていると軸側の少し細まった部分を指で潰し実を押し出す人が多いようです。
一方、産地のタイ人は、頭(軸でない方。タイ人は「尻」と呼びます)に爪を立て、ミカンの皮を剥くように剥くとよいと言っております。
ただ、爪で剥くと皮が入って痛い目に遭うことがあるのでぼくはナイフを使ってます。

爪で剥くと爪が黒くなる

爪よりナイフをおすすめ

産地の人が頭、軸と反対の方から剥いていくのは、ロンコンを食べ過ぎるとヤニで爪が黒くなることがあるからです。
頭の方は皮が薄くヤニが少ないので少しは予防になるそうです。
しかし、黒爪の根本的な原因は食べ過ぎなので、適度に食べるのであればどんな食べ方をしようが問題はありません。

真正ロンコンと普及ロンコン

そもそもロンコンはタイ深南部ナラティワート県周辺でしか栽培されておらず、ぼくがタイに来た頃は1キロが300バーツもする超高級果物でした。
労働者の日当が100バーツしなかった時代にです。
バンコクへ出る度、路傍で売られていたロンコンが気になってはいたもののあまりに高いので手が出ませんでした。
初めて食べたのは幾分安くなった頃ですがそれでも200バーツ以上はしたと思います。
印象はランサート(下記参照)。
でもランサートを食べる度に辟易していたヤニが出ないのと種がないのでとても食べやすかったのには感動しました。
これなら高いのも無理はないと思ったものです。

昔は高根の花だったロンコン

昔は高根の花だったロンコン

ロンコンはやがて全土で栽培されるようになり価格は40バーツ前後にまで下落。
聞くところによれば現在市場に出回っているのは交配を重ねたロンコンの雑種とでもいうようなものがほとんどとのことです。
本当のロンコンは今のロンコンのようにべとべとのヤニは出ませんし種もありません。
まあ、多少の問題はありますが、おいしさはそのままで安くなったのですから文句は言いますまい。
ちなみにナラティワート県ラゲ郡のロンコン シーポーがロンコン中のロンコンと言われております。

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ロンコンとランサートの違い

「べとべとはすぐに消えるといってたけど、いつまでたっても全然とれなかったぞ」
それはロンコンではなくランサートを食べたに違いありません。
「うえー、種、にがあい」
「おいしいけど、あの無茶苦茶苦い種がね…」
こういう人もほぼ間違いなくランサートを食べています。

ロンコーンとランサートは同じ仲間で、以前、市場に出回っていたのはランサートばかりでした。
似ているため知らない人は区別がつきません。
でも食べてみるとその違いがはっきりわかります。
まず、皮を剥くときランサートは白いべとべとした粘液が出てきて手につくと容易にはとれません。
実はロンコンより小ぶりで酸味が強く種があります。
その種を誤ってかじると飛び上がるほど苦いです。

家の庭のロンコン。枝から直接実がなる。

家の庭のロンコン。枝から直接実がなる。

対しロンコンはヤニがほとんど出でません。
それでも次第に手がべとついてくるのですが、先にも書いたように放っておけば自然に消えます。
種はないか、あっても小さい(最近のロンコーンは大粒の種が一つだけ入っていることも)。
誤って噛んだとしてもランサートみたいに飛び上がるほどの苦みではありません。

ロンコンの種類

タイのロンコンは10種近くあり3タイプに大別されています。

ロンコン ヘン(ドライ ロンコン)
皮はざらついて厚く暗い黄色。
実は透き通り表面はやや乾いた感じです。甘く香りよく食欲をそそられます。ヤニがありません。
高品質で最も多く栽培されています。

ロンコン ナーム(ウェット ロンコン)
皮は明るめの色で薄いため傷みやすい。実を押してみればへこみます。
実はジューシーな感じ。

ロンコン パラメー(カラメー、ペーメー)
房が長く皮は薄め。
実は柔らかく崩れやすい。香りが今ひとつで少しヤニがある。

買い方のコツ

ときどき水っぽくて味のないロンコンがあります。
味見できればよいのですができない場合は外見ではわかりませんので諦めて下さい。
表面がきれいなものは若く、茶色または黒い部分が多いものは熟し過ぎています。
そんなスポットがたくさん浮き出ているものは避けてください。
若いものは常温においておけば多少追熟するようです。

以上。ロンコン、本当においしいですよ。季節はだいたい6月~10月ぐらいかな。

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