自然豊かなタイではヤモリがそこら中を這っています。別に人に危害を加えることはありませんが、ときとして思わぬところに入り込み、甚大な損害を与えることもある、という話です。
ヤモリがエアコンに潜り込む
タイにはうんざりするほどのヤモリがいます。
家はすべての窓に網戸を入れてますが、それでもヤモリは入ってきます。
網戸を開けたさいにするっと侵入することも多いので、ヤモリが苦手な方は窓や網戸を叩いてから開け閉めして下さい。
さてさて、ヤモリの嫌なところは、気持ち悪い、そこかしこに糞を落とす、タマゴを産み付ける、死んだら臭い、など色々ありますが、本当に困るのはエアコン(クーラー)を壊すことです。
数年前、クーラーのスイッチを入れたところ、
「ガガガガガ、バリバリバリバリ!」
アホヤモリが駆動部に入ったらしく、すごい音を立ててクーラーがご臨終。
タイのクーラーあるある事件です。
ヤモリが怖くて買い換えできない
その前からヤモリがクーラーの辺りをうろちょろしていて危惧はしていたのですが、見事にやられました。
スイッチは入って一応可動するものの肝心の冷風が送られてきません。
恐らくアホヤモリが風を送る駆動部のギヤかなにかに挟まれて回らなくなったのでしょう。
まったくもって迷惑。
ヤモリをクーラーに入り込ませない方法はあります。
やつらクーラーの効いた部屋が嫌いですからクーラーを付けっ放しにして置けばまず入ってきません。
家の場合、滅多につけないものでヤモリが住み着いたわけです。
以来、クーラーを買い換えていません。
だってまた潜り込まれることを考えるとどうしてもためらいますよね。
というわけでそれから2年ほどは40度にもなる猛暑を扇風機だけで乗り越えました。
いやあ、さすがにこたえたのなんの。
一度熱中症になりかけました。
ヤモリ侵入防止機能付きクーラー発売!
ヤモリの入らないエアコンを作れば売れるのに、と本にも書いたことがあるのですが、ついに対ヤモリ仕様のエアコンが販売されました。
もしかして会社の人がぼくの本を真に受けた?
そんなことないですよね。
苦情が多く寄せられ、ようやくメーカーが対応したのでしょう。
対応、遅くね?
もう一つ、タイのエアコンあるある事件は、電圧が極端に上下する低品質電気によって壊れることなんですが、ダイ○ンさんは壊れやすいインバーターの回路にヤモリが入らない仕組みを施し、しかも電圧問題にも対応したエアコンを販売しているそうです。
素晴らしい、
というより、なぜ今まで虫が入れるような隙間があったり、電圧問題を放置していたのか、ということですよね。
対応が遅すぎません?
ま、これからは電圧の不安定でヤモリが40匹ほどいる我が家でも安心して使えそうです。
一つ残念なのは、エアコンを買う金がないということだけですね。
555。
(ハーハーハーと読みます。タイ式笑い声)。
クーラー蘇る!
数年前に壊れたクーラー、去年だったか、何気なくつけてみたらガラガラ妙な音を立てながらも復活しました。
恐らくヤモリの死骸が風化して駆動部がまた動くようになったのでしょう。
その後しばらく使っていたらヤモリの死骸が完全にとれたのか異音もしなくなり今では普通に使えます。
いやあ、買い換えなくて得した。
ヤモリの仕留め方指南
クーラー事件以来、完全に頭にきて家に入ったヤモリは見つけ次第殺してます。
ヤモリを見つけてまず用意するのはハエ叩き。
でも明るい場所で壁を這っているヤモリを仕留めるのは至難の業です。
やつらとて命がかかってますから人影を見たとたん物陰に隠れます。
こうなるとお手上げ。
名人は素手で捕まえる
狙い目は電気をつけた瞬間。
ヤモリは明るくなってもすぐには対応できす数秒ぼおっとしていますのでそこを狙います。
隠れるところがないような場所であればもうこっちのもの。
あいつらそう長時間動けません。
しばらく追い回していると動けなくなってしまいます。
そこはハエ叩きでバシン!
ぼくぐらいになると、壁の下の方に張っているやつは素手でパッと捕まえ、床を張っているやつはさっと踏みつけます。
カーテンの陰に追い込み、カーテンの上からヤモリを取り押さえる技も得意です。
成功率は70%ぐらいかな。
とにかく追い詰めさえしたら手づかみが一番確実。
「見るのも怖いのにどうやって手づかみにするのよ!」
って声が聞こえてきそう(笑)。
これでも昔は人並みにヤモリが怖かったのですがタイで鍛えられました。
何しろ田舎はヤモリだらけなのでそんなこといってたら生きていけません。
お仕舞い。
コメント