知らないとひどい目に遭う《酒、タバコに関するタイの法律》

生活

タイへ旅行の予定がある方、必読!タイは酒、タバコに関してとても厳しい国です。「少しぐらい大丈夫だろう」なんて軽く考えていたら本当にひどい目に遭いますよ。

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タイの法律を甘く見るな!

意外に知られてないのですが、タイではタバコのせいでひどい目に遭う外国人が少なくありません。
それもタイに着いたとたん、やられます。
「少しぐらいオーバーしても大丈夫だろう」
なんて軽い気持ちで免税のタバコを持ち込んだら即連行。
「見つかっても税金を払えばすむことじゃないか」
だめだめ。タイ国内に持ち込めるタバコは1人1カートン限り。
それ以上は持ち込めません。
違反した場合は没収、及び1カートンにつき4,785バーツ(16,000円前後)の罰金です。

グループ旅行は気をつけろ!

怖いのがグループ旅行の落とし穴。
たとえば吉田さんのグループ5人が免税店で1人1カートンを購入後、タイへ入国したとします。
税関も問題なく通過し、ほっと一息ついたところで、
「トイレに行くからちょっと持ってて」
吉田さん以外の4人が吉田さんにタバコを預けトイレへ。
よくあることですよね。

でもタイでは絶対にこれをやってはいけません。
運悪く係官に見つかればすぐに連行されます。
「これはトイレに行っている人の物で私の物ではありません」
「ちゃんとレシートもあります」
なんて説明しても無駄。れっきとした違法です。

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免税品はまとめて持つな!

タイ国内において、納税シールの張っていない酒、タバコ(つまり免税品)は規定以上〈1本、1カートン〉を所持すること自体が罪になります。
私はタバコを吸わない、酒も買わないから関係ない、なんて思わないでください。
ただ預かっただけでアウトです。
ぼくもこの法律を知ったときはびっくり。
以前はほぼ毎月、国境の町へ行き免税の酒を2人で4本持ち帰っていました。
「2人で2回越境した」といえば大丈夫だろうと思っていたんです。
幸い途中の検問では荷物まで調べられたことがなかったので問題にはなりませんでしたが。

違反した場合、裁判もあり!

結局、人のタバコを預かった吉田さんはタバコをすべて没収され、5カートン分、8万円近くの罰金を請求されることになります。
「え、1人1カートンは持ち込めるのだから、4カートンの罰金じゃないの?」
思うでしょう。違うんです。
容疑者の所持しているものについてはノーカウント。
権利なしとみなされるため、所持しているすべてが対象になります。

あまりのことに誰しも抗議しますが、
「ここで罰金を払うもよし。払わないもよし」
「払わない場合は留置場にお泊まり。裁判で改めて罰金刑」
「保釈金は50,000バーツ(約17万円)から」
「お金がない場合は留置場、裁判、禁固」
「どれでもあなたの好きなコースをお選びください」
係官は事務的に冷たく言い放ちます。

グループの場合、酒、タバコを免税店で1人がまとめて買ってはいけません。
カードで一括購入、後で精算、なんてもってのほか。1人ずつ買ってください。
買った物を誰かがまとめて持っていてもいけません。
必ず、それぞれが買ってそれぞれが持ち運ぶことです。

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電子タバコは怖い!

でもね、数量オーバーの罰金なんて可愛いもの。
タバコトラブルで怖いのは電子タバコです。
電子タバコは禁制品。
タイ国内への持ち込み、所持、使用、販売、生産、すべて禁止されています。

他人へ勧めたり持ち込みさせたりした場合も同様です。
故意過失に関わらず違反した者は懲役10年以下、もしくは罰金50万バーツ以下、もしくはその両方、と、かなりの重罪。
とはいえ、罪の軽重はケースバイケースで、品物価格の5倍の罰金で済むこともあれば、想像以上のひどい目に遭うこともあります。

電子タバコ1本で国外追放

2019年1月、フランスの女の人が有名リゾートのプーケットをバイクで移動中検問に合い電子タバコの所持が発覚しました。
警察は罰金40,000バーツを命じたものの、彼女はそれをワイロだと思い込み支払いを拒否。
警察に拘束された彼女は保釈金10万バーツを納め2週間後に裁判。
軽い罰金を言い渡されてほっとしたのもつかの間、バンコクのイミグレーションへ移送、留置場に3日留置ののち国外追放です。
そのさい286,000バーツの費用を払わされました。
裁判の翌日の航空券を所持していたにも関わらず、です。

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注意、ごね損!

電子タバコでは日本人もばんばん捕まっています。
日本人が狙われている、との憶測もありますが、その通り。
日本人は電子タバコを使う人が多いので重点的に取り締まるのは当たり前。
職務です。

捕まったときの対応としては、諦めること。
腹を立てたりごねれば何とかなるだろうなどと思ったりしないことです。
不興を買わないよう素直に警官の言い分を聞き、後は少しでも罰金が安くなるべく冷静に交渉するのみ。
愛煙家の方、くれぐれも軽く見ないでください。

嫌煙タイ国!

さて、今度はタイ国内の喫煙事情。
日本ではようやく受動喫煙防止の法律が施行されましたよね。
タイはとっくに対策済み。それもかなり厳しいです。
商業施設、冷房付き飲食店、ほとんどの場所が禁煙。
病院や学校に至っては全域及び窓を含む出入り口から5メートル以内が完全禁煙になっています。

ようするに子供や病人がいるところでは絶対にタバコを吸うな、ということ。
考えてみれば当たり前ですよね。
この点、日本人は非常識かもしれません。
ちなみに、違反した場合は5,000B(17,000円前後)の罰金。
歩きタバコで投げ捨てが見つかっても5,000バーツの罰金です。

ビーチを汚すな!

喫煙で特に注意しなければならないのがビーチ。
現在、外国人観光客が多い主なビーチ24カ所は指定場所以外での喫煙並びに灰、吸い殻を捨てることが禁じられています。
これに違反した場合は10万バーツ以下の罰金、もしくは1年以下の懲役、あるいはその両方、ということになっています。
タバコだけではなく、浜辺の環境を損なうような物品(ゴミ、プラスティック、残飯、排水など)の投棄も同様ですのでタバコを吸わない人も要注意。

まとめ

・現金、カードに関わらず、免税店では酒、タバコを一括購入しない。必ず1人ずつ購入。
・免税店で購入した人の分の酒、タバコは決して預からない。
・空港、空港外関わらず、免税シールのない酒、タバコは1本、1カートン以上所持しない。
・電子タバコは決して持ち込まない。所持しない。
・原則、市街地のほとんどの場所が禁煙。喫煙のさいは周りをよく確かめてからにすること。
・有名ビーチでの喫煙は要注意。

最後に

今やタイでは家庭での喫煙もだめ、ということになっています。
吸うのは自由ですが、家族の喫煙が原因で健康を損なった場合、罪に問われるんです。
愛煙家のお父さんが奥さんや子供に訴えられる時代になりました。

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