昔からタイの人に愛され続けているイエローオイル。天然成分100%、生薬の一種で、虫刺され、めまい、リフレッシュ、などに使われます。お値段も安く実用的なお土産にもなるのに日本人にはほとんど知られていません。そんなイエローオイルの話です。
虫刺されにはヤー モーン、タイガーバーム
虫に刺されたときどうしてます。
日本だとムヒが有名ですよね。
これが手放せない、という人も少なくないのではないでしょうか。
タイでは虫刺されにはヤー モーン。
タイガーバームや金杯印に代表される塗り薬です。
「タイ土産10選!」とかでよくヤードム、嗅ぎ薬(インヘラー?)を勧めているでしょ。
ほら、鼻に突っ込んで匂いを嗅ぎ気分をよくしたり鼻詰まりを軽減したりするやつ。
ヤーモーンは虫刺されに塗るだけでなくヤードムのような使い方もできます。
気分の優れないときは蓋をとって匂いを嗅ぐだけ。
鼻詰まりのときは鼻の下に塗ると症状が軽減されます。
虫刺されにも使えることを考えるとこちらの方がお得のようですね。
タイ人絶賛のイエローオイル
そのヤーモーンより使えるのが黄油、イエローオイル。
イエローオイルというのは、ポンツクショウガ(ひどい名前)や竜脳、樟脳を主成分にした生薬オイルです。
もともとは中国発祥ですが、タイでも昔から独自に配合されたイエローオイルが愛されてきました。
子供が虫に刺されたときにひと塗り。気分がすぐれないときにひと嗅ぎ。
筋肉痛にひと塗り。眠気覚ましにひと嗅ぎ。
「これなしには生きていけない」
イエローオイルはとりわけタイの女の人たちに絶大な支持を受けています。
イエローオイルの成分と作り方
イエローオイルの主成分は、ポンツクショウガ、ヤシ油、樟脳、竜脳、メントール、丁字の花、などの生薬です。
作り方は簡単。ポンツクショウガやカミンをヤシ油、ごま油で揚げて成分を抽出したオイルにほかの材料を混ぜれば出来上がり。
イエローオイルの使い方と効果
一口にイエローオイルといってもオイルによって成分がかなり異なりますが、だいたい以下のような効能は共通しています。
使い方は、塗る、もしくは匂いを嗅ぐ。外用薬です。
こんなときにイエローオイル
・虫刺され、かゆみ止め(塗る)
・鼻詰り、鼻水軽減(塗る、匂いを嗅ぐ)
・筋肉痛、痙攣、、捻挫、打撲のアザ、痺れ、あせも(塗る)
・吐き気、乗り物酔い(塗る、匂いを嗅ぐ)
・めまい(塗る、匂いを嗅ぐ)
・リラックス効果、緊張緩和(塗る、匂いを嗅ぐ)
※成分によっては腹の張りなどにも効くそうです。
※会議、授業、運転中の眠気冷ましによい、という人もいれば、逆に寝る前に使うとよく寝られる、という人もいます。
イエローオイルの選び方
イエローオイルは大手製造のものからOTOP(1村1品運動)の手作り品まで実にたくさんあって、それぞれ成分も効能も異なります。
人によってはOTOPのものが良いと言うし、別の人は有名メーカーのもものが良いという具合なので、自分で試してみるのが一番です。
まずは薬局やスーパーなどで売られている一般的なものを使って見て下さい。
注意事項と保存の仕方
イエローオイルと呼ばれるくらいなので皮膚に色がつきます。
この色はすぐに消えますが、衣類につくとなかなか落ちませんので注意してください。
それと目には入れないように
保存は日光を避け常温保存。
イエローオイルを買って損はない
イエローオイル、本当に効きます。特に虫刺され。
ぼくはあまりこういったものが好きでなく、ずっと敬遠していたのですが、ハチに刺されたときに使って以来、なぜタイの人たちに愛されているのかがよく理解できました。
というわけで、一家に1本イエローオイル。
常備していて損はありません。
鞄の中に入れておくときっと役に立ちます。
値段は大きさにもよりますが 200円前後。
スーパー、薬局、土産物屋、至る所で売られています。
日本へのお土産にもどうぞ。
ちなみに地方でしか手に入らないイエローオイルはタイ人へのお土産としても喜ばれますよ。
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