タイで安くておいしい魚が食べたくなったとき

食品

川魚王国タイにおいて全国で食べられているほとんど唯一の海の魚がタイのアジ、プラートゥーです。セレブから庶民にまでこれだけ愛されている海の魚はほかにありません。そのプラートゥーの食べ方、選び方、愛される理由などの話です。

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安くておいしいタイのアジ、プラートゥー

日本人、アジ好きですよね。
あるんですよ。タイにも。アジが。
といっても本当のアジではなくてプラートゥー(グルクマ)ですけどね。
プラートゥーはサバ科の魚ですが体長は 20 センチ前後で見かけは平たいアジ。
味もほぼほぼアジ。日本人にはとても親しみやすい味。
おいしいですよお。
しかも安い。
言うことなしでしょう。

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釜ゆでアジなんてあり得ない

ところがこのプラートゥー、ちょっと変ったところがありまして、鮮魚もよりも釜ゆでされた状態で多く出回っています。
「すでにゆでられた魚が売られている?」
不思議でしょう。
そのゆでられた魚をさらに焼いたり揚げたりして食べるなんて。
「そんなのが本当においしいの?」
思いますよね。
食べた日本人は口をそろえて言いますよ。
「プラートゥー、うめえなああ」
と。

揚げプラートゥーのタマリンドソースかけ

揚げプラートゥーのタマリンドトマトソースかけ

普通、私たちは一度ゆでた魚を焼くようなことはしません。
こうして焼かれた魚はひどくまずいからです。
ところがプラートゥーに限っては味が落ちないどころか鮮魚よりおいしいくらい。
不思議です。
まあ一度、騙されたと思って食べてみてください。

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タイのアジ、プラートゥーのおいしい食べ方

釜ゆでプラートゥーの簡単でおいしい食べ方は揚げプラートゥー(プラトゥートード)。
これはタイ人のソウルフードと呼ばれるくらい食べられまくっております。
フードコートやレストランで何となく場違いな匂いがしたら正体はまずこいつです(笑)。
路傍の屋台とかでも揚げたてを昼食用や夕食用に買っていく人々の姿をよく見かけます。
酒の肴にする人も少なくないですよ。

最も一般的な揚げプラートゥー

最も一般的な揚げプラートゥー

家ではたいてい炭火で焼いています。
焼きたてのプラートゥーにおろし大根を添えしょうゆをかけて食べてご覧なさい、あなた。そこはもう古き良き時代の日本の食卓。

このほかプラートゥーは、トムヤム、酸っぱ煮(トムソム)、鉄板炒め(パッチャー)、辛子味噌(ナムプリック)、ウコン揚げ(トードカミン)、葉包み(ミヤン プラートゥー)、ホー モック(辛子味噌蒸し)。
ありとあらゆる料理に使われております。
それほどタイ人にとって身近な魚、ということですね。
まさしくタイのアジではありませんか。

釜ゆでなのに蒸しプラートゥー?

この釜ゆでの魚、プラートゥー ヌン、蒸しプラートゥーと呼ばれます。
ゆでているのになぜ蒸しプラートゥーと呼ばれるかははっきりとはわかっておらず、今でも論争の種になっております。
なぜ鮮魚で売らないのかって?
売らないのではなく売れなかったのですよ。昔は。
冷温システムが発達していませんでしたから。
つまり、一度加熱してあるプラートゥー ヌンは鮮魚よりずっと日持ちがするためタイ内陸部でも食べられ、国民食と言われるほどに定着した、というわけです。

おいしいプラートゥー ヌンの選び方

プラートゥー ヌン、鮮魚と同じです。
日持ちがするからといって鮮度を気にしない人が多いのには驚かされます。
おいしいプラートゥーとは1にも2にも新鮮であること。
「プラートゥー食べたことがあるけど臭くておいしくなかったわよ」
とおっしゃる方は古い傷みかけたものを召し上がった可能性があります。

定番、エビ味噌を使ったなめ味噌とプラートゥー。

定番、エビ味噌を使ったなめ味噌とプラートゥー

ポイントは臭いと皮。
新鮮なものは臭いません。
皮がずるっと剥けているやつはかなり古いです。
こういうやつは身に弾力がなくねっちょりしているので食べればすぐにわかります。

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プラートゥーは何故あんなに苦しそうな顔をしているのか

食べたことのある人はわかると思いますが、プラートゥー ヌンは首が折れ曲がり、大きく口を開けて顔をゆがめ、苦しみもがいて死んだような、人に食べられるのが悔しくて血の涙を流しているような、異様な顔つきをしています。
なぜこんな表情なのか。なぜ首が折れ曲がっているのか、長い間、気になっていました。
その謎が氷塊したので報告します。

首が折れ凄まじい表情のプラートゥー

首が折れ凄まじい表情のプラートゥー

プラートゥーは以前、ケンという点心に使われるような小さなセイロに入れられ流通していました。
ある日、そのケンを上からのぞくと首が丸いケンに添ってぴったり収まっているのに気づいたんです。
そう。自然に曲るのではなく、恐らく容器に収めるために首を曲げているのでしょう。
こんな簡単なことに今まで気づかなかったなんてね。
でも、なぜ口を開けてあんな苦しそうな顔をしているのかは謎のままです。
と、書いたところでたまたま「プラートゥーでひと儲け」という記事を目にして読んだところ、ありました。

評判高いメー クローン港の首折れプラートゥー

プラートゥー ヌンにも色々あって、異様な顔つきのやつはメー クローン港の〈しかめっ面首折れ(ナーゴー コーハック)〉と呼ばれ、おいしいので有名なのだそうです。
そのしかめっ面をつくるには、まず、魚の口を一杯に開けて指を突っ込みエラごとワタを取ります。
そして口を閉じることなく洗浄後、ケンに入れられるわけですが、このさい、円形のケンに収まるように首を折ります。

なぜ首を折るのかといえば、普通にゆでると魚が動いて尻尾などが折れてしまうことがあるので、少し小さめのセイロに首を折って動かないようぴったり収め仕上げを美しくするため、ということです。
口を開けて苦しそうな表情をしているのは口からワタを抜いたから。
首が折れ曲がっているのはタイ人の美学、でした。
ちなみに最近はほとんど食品トレイに入れて売られるようになりましたが、今でもプラートゥーの首は折れ曲がり口を開けた苦しげな表情をしています。

タマリンドソースと揚げシャロットをかけたプラートゥー

タマリンドソースと揚げシャロットをかけたプラートゥー

タイの人たちもこの首の折れ曲がったプラートゥーいはいたく印象的なようで、なんとTシャツ、枕、キーホルダーなど各種グッズが販売されております。
もう臭いがぷんぷん漂ってきそうなほど素晴らしいでき。
気に入ったらお土産にプラートゥーグッズはどうですか。

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