《危険》魔味シラチャソースには手を出すな!

調味料タレ

「シラチャソースやべ。めっちゃうめ」
「病みつきになる。もう止められない」
シラチャソースに手を出すときは覚悟しろ。
常習地獄への扉が開き真っ逆さまに
落ちていく。
一度味を覚えれば二度と手放せなくなる
悪魔のソース、シラチャの話。

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シラチャ ソースとは何か

シラチャ ソースとはアメリカでベトナム移民が1981年に生産を始め瞬く間に大ヒットしたソース。
現在はアメリカのみならず世界中で愛されている。
このソース、実はタイ発祥なのだけど、アメリカで売り出したのがベトナム移民だったため、一般にはベトナム発祥のソースだと思われているようだ。

アメリカのシラチャ ソース

アメリカのシラチャソースについてまとめると以下のようになる。

・アメリカへ移住したベトナム人 David Tranが1981年、Huy Fong の名で生産を始めた。
彼はタイ発祥説を否定。
ベトナムからアメリカへ向かったときに乗った台湾の船の名がシラチャであった、と主張。

・アメリカでは州知事の名は知らなくてもシラチャーソース(SRIRACHA HOT CHILI SAUCE)の名は子供でも知っている。

・ホットドッグ、ハンバーガー、カップヌードル、寿司、アイスクリーム、チョコレート、ポテトチップ、あらゆる食べ物にかけまくり入れまくり、麻薬でも入っているのじゃないかとささやかれるくらい、はまってしまう。

・炒め物、煮物、スープ、揚げ物などの調味料としても使いまくる熱愛者がいる。

・ソース愛が高じてくればやがてソースと同じ雄鶏柄の赤いシャツを着てビールや酒にソースたらすようになる。

タイ人自慢の万能ソース、ソース プリック

一方、タイ人の心をわしづかみにするのはソース プリック(辛子ソース)。
ソース プリックは、唐辛子、酢、にんにく、砂糖、塩、水、がベースで、甘味、酸味、辛味、鹹味、旨味、全部そろったタイ人自慢の万能ソースだ。
マクドナルドやKFCを買っても必ず小袋がついてくる。

五つ星のタレ

焼き鶏を買うとついてくるタレ。かなり甘い。

「ああ、あれ」
そう。あれ。
ハンバーグ、フライドチキンはケチャップよりソースプリックなのだ。
タイの人たちのソースプリックへの愛情は半端ない。

タイ発祥のシラチャ ソース

そのソースプリックの一種にスィーラーチャーというソースがある。
もともとはバンコク東部チョンブリー県のスィーラーチャー郡でシーフードのタレとして作られていたのが評判となり、スィーラーチャー パニット社が初の製造販売を始めた。
事業は別の会社に譲渡されるとともに販路を拡大。タイは元よりベトナムなど近隣諸国へも普及。
これがアメリカのシラチャソースにつながっていく。

スィーラーチャーソース

海外資本が作る本家のスィーラーチャーソース

ちなみに英語では Sri Racha となっているけど、タイ語の発音は sii raachaa(スィーラーチャー)。
近年シラチャソースは本家タイへも攻撃をしかけ、大手スーパーに並べられるようになった。

ソースプリックの選び方

スーパーにはたくさんのソースプリックが並べられ、地方にはご当地ソースまである。
さて、どれを買ったらいいものか。
「使ってみたけど、めっちゃ辛くて食べられなかった」
メーカーによっては激辛を出しており、知らずに買えば泣きを見る。
幼い頃から唐辛子を食べているタイ人用の激辛はとんでもなく辛い。

これは普通のソース プリック

これは普通のソース プリック

ネットには「どこのソースプリックがおいしいか」をテーマにしたサイトがいくつかあって、それを見ると意外にも〇〇〇〇の人気が高いようだった。
また、同じメーカーでも「普通」「激辛」「スィーラーチャー」の3種のソースプリックを出していることがあるので購入のさいには気をつけて欲しい。
スィーラーチャはタイスキヤキのタレとしても良いし、3種そろえて使い分けるのが理想かな。

辛子ソースの使い方、食べ方

タイ風卵焼き(カイチオ)にたっぷりかけてあんぐり。
タイ風お好み焼き(ホーイトード)もどっぷり浸してむしゃり。
ハンバーガーやフライドチキンにかけてがぶり。

タマゴ焼きには欠かせないスィーラーチャーソース

タマゴ焼きには欠かせないスィーラーチャーソース

子供たちはポテチですくってぱくり。
タイ在住の日本人おじさん(私)はおかずがないときご飯にかける。
これ、意外にいけるから試してごらん。

焼き鶏(ナムチムガイ)のタレとの違い

日本人にも評判のよいナムチムカイ(鶏のタレ)、原料は、唐辛子、酢、にんにく、砂糖、塩、水。
スィーラーチャーとほとんど同じ。
主な違いは砂糖の含有量。
スィーラーチャーが20%前後なのに対してナムチムカイは40%前後ある。
そのためナムチムカイはソース プリック ワーン(甘い辛子ソース)とも呼ばれ、焼き鶏(カイヤーン)、タイ風さつま揚げ(トードマン)など、揚げ物によくつけられる。

意外に簡単、本場スィーラーチャー ソースの作り方

先に書いたようスィーラーチャーの原料は、唐辛子、酢、にんにく、砂糖、塩、水、がベースだから日本でも簡単に作ることができる。
腕に自信のある方はマイソースに挑戦してみるのもよいかもしれない。

鶏ソース(ナムチム ガイ)のレシピ
どうもスィーラーチャーは家で作るものではないらしく、これは、というレシピが見当たらなかったのでナムチム カイのレシピを載せておく。
材料も作り方もスィーラーチャーとほぼ同じ。

焼き鶏とスィーラーチャー ソース

焼き鶏とスィーラーチャー ソース。普通はナムチムカイ。

材料
赤唐辛子(生) 300g
黄唐辛子(生) 200g 色の問題なので全部赤でもOK。
皮を剥いたニンニク 150g
醸造酢 大さじ6
砂糖(三温糖) 大さじ4
塩 大さじ2
水 3カップ

作り方
・唐辛子をよく洗い、乾いた後、2センチほどに切る。
・鍋に唐辛子、にんにく、水を入れ(ひたひたになるくらい)、煮る
・水が減り、唐辛子、にんにくが柔らかくなれば火を止め冷ます。
・ミキサーにかけて漉し、砂糖、塩、酢を加える。
・よく混ぜた後、火にかける。
・煮詰めて適当な粘りになったところで完成。瓶詰。

タイ人の愛して止まないソースプリック。
日本人にも受け入れやすい味で安いし常備しておくと重宝する。

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