超うまい野生ミツバチの蜜ゲット!

食べ物など

家の周辺で採れた野生ミツバチのハチミツ
超うまい。蜂の子も最高。
ついでに貴重な蜜蝋を作ってみた。
という話。

 

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黄金に輝く野生ミツバチのハチミツ

日本では天然ハチミツといっても養蜂の天然ハチミツがほとんどらしいですが、ぼくが食べているのは正真正銘、野生のミツバチのハチミツ。
タイでは3月から5月頃にかけてハチミツハンターが採ってきたミムの巣が市場に出回ります。
ちなみにタイで一般的な野生ハチミツはオオミツバチのハチミツ。ほら、空いた酒瓶に入れて売られている奴。
ミムというのはそれより一回り小さな野生のコミツバチ。

コミツバチのハチミツ

もう見ただけでおいしいのがわかる

こいつのハチミツ、最高です。
巣は高級洋菓子のようでスプーンがさくさく入ります。
中には黄金に輝くミツが溢れんばかり。

オオミツバチのハチミツをゲット

ところが昨年はミムの巣がまったく入手不可。
乾期に雨が多かったこと、野焼きの規制が厳しくなったこと、などと関係があるのかもしれません。
「弱った。養蜂のハチミツを買うしかないか」
諦めかけていたら、
「ハチミツげっとおおおおお!」
つれあいがハチミツの入った酒瓶を手に家へ駆け込んできました。
隣の人が高床家屋の床下に張り付いていたオオミツバチの巣をとったところ、酒瓶4本分のハチミツが搾れたので1本分けてもらったそうです。
「えらい。よくやった」
このハチミツ、真贋を疑う余地はないし、周辺には家の畑があるくらいで農薬を使っているようなところもありません。
きっと、家の畑のリンチーや竜眼の蜜もかなり混ざっているのでしょう。
5月のハチミツは一番おいしいといわれます。
といわけで、昨年もどうにか野生のハチミツの味を楽しむことができました。

年々貴重になっていく野生ハチミツ

それにしても最近、ミムの巣を見かけません。
2年ほど前、庭で採れたものが最後です。
以前なら毎年4月頃、
「野生ハチミツ、ゲットオオオオオ」
というエッセイが書けたのですが・・・。
完全に諦めていたところ、1年放置していた畑(ほとんどジャングル)の草取りをしていたとき、1メートルほどに育った草の枝にミムの巣を見つけました。
「野生ハチミツゲットオオオオオオオオ!」
わはははは。

煙で燻してハチを追う

煙で燻してハチを追うのだけどハチはしっかりしがみついて逃げない

小ミツバチは性格がおとなしく滅多に刺さないのでとても採りやすい。
つれあいが鎌で巣を取ってもハチたちは巣にしがみついたままです。
それを手で払い落とすと塊のまま地面にぽたりぽたり落ちていきました。
家に持ち帰り一晩かけて蜜を採取。
漉し布の上に巣を置き、自然に蜜を垂らす滴下方です。

かつてないおいしさ

タイに出回っている瓶入りの野生ハチミツは貴重なだけで味は今ひとつのことが少なくありません。
これは搾り方にも関係しているのでしょう。
巣を力任せに搾って蜜を採る人が多いんです。
幼虫が入っていようが親がついていようがおかまいなし。
結果、雑味が多い蜜になってしまいます。
蜜を搾るには、先に書いた滴下方が簡単で楽だし効率も悪くないようです。
一晩かけて100CCほどの蜜が取れました。

ハチミツを自然に滴下させる

一晩かけてハチミツが自然に滴るのを待つ

もう、うまいなんてものじゃなかったです。
コミツバチの蜜はさらりとしているのが特徴なのですが、今回の蜜はとても濃厚。
雨が数ヶ月降っていないことと関係があるのでしょうか。
こんなうまい蜜、数年ぶり。
わはははは。
笑いが止まらん。

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蜂の子の食べ方色々

日本で蜂の子といえばクロスズメバチが主で、その幼虫、サナギを取り出して甘露煮にすることが多いようです。
タイ北部ではスズメバチの子はたいてい蒸した後、唐辛子などと一緒に臼で搗いてナムプリック(辛いなめ味噌のようなもの)にします。
コミツバチの子は、小さいせいでしょう、巣に塩をしてバナナの葉で包み、炭火で焼いたものを巣ごと食べてしまいます。
はんなりした蜜の味。臭みのないレバーのようなまったりとした蜂の子。
それを塩味が引き締め、巣はもちっと柔らかい。なかなかいけます。
巣の蒸し焼きは北部ではけっこうご馳走の部類。
滋味があり甘いせいか子供たちが喜んで食べます。
ちなみに日本ではスズメバチの親をから揚げにして食べたり酒に浸けたりする地方もあるようですが、さすがの北部人も親は食べません。日本人てけっこう悪食かも。

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蜜蝋を作ってみた

ミツバチの巣はロウ質でできているため、熱を加えて溶かし不純物を取り除くとロウが取れます。
この蜜ロウ、ロウソク、ロウ人形、クレヨン、ワックス、などに使われますが、主な用途はスキンケアのクリームやリップの原料。
蜜ロウは、融点が高く溶けにくい性質を持ち、柔軟剤的効果、保湿効果などもあるのだとか。
でも、市販のクリームやリップには、様々な香料、着色剤、化学薬品が混ぜられているため、自然志向の方たちは蜜ロウと植物油だけで、体に優しく安心安全の保湿クリームを作り楽しんでいるそうです。
蜜ロウはニホンミツバチのものが最高とされますが、高価で入手が困難。

入手困難野生ミツバチの蜜蝋

それなら、チェンライの野生ミム(コミツバチ)の巣から作った蜜ロウはもっと高価で入手困難、というかほとんど入手不可ですよね。
今日はその超貴重なチェンライ産野生ミムの蜜ロウとエキストラバージンのココナツオイルで保湿クリームを作ってみました。

コミツバチの蜜ろう

コミツバチの蜜ろうにエキストラバージンのココナツオイルを混ぜてみた

作るのはとても簡単。湯煎して2つを適当に混ぜ合わせるだけです。
出来た後、さっそく使ってみたのですが、いいのか悪いのかよくわからない。
何しろ生まれてこの方、身体にはヨコヨコかタイガーバームぐらいしか塗ったことがありません。
つれあいに試してもらおうかとも思いましたが、彼女はうなぎを食べたおじさんのように脂ぎっていて、ハンドクリームなんぞ不必要。
というわけで、作ってはみたものの、使うことなく放置されそうです。

 

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