《残留農薬の脅威》タイの野菜、果物、料理は本当に安全か

生活

農薬大量使用国タイ。消費者団体 Thai-PANが2020年行った調査では野菜果物の58.7%から基準以上の残留農薬が検出された。タイの野菜、果物、ひいてはタイ料理を食べるのは危なくないのか、安全に食べるにはどうしたらよいか、という話。

 

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野菜果物の58.7%から基準以上の残留農薬が

消費者団体 Thai-PAN(農薬の危険性を警告するネットワーク)はタイ全土から集めた野菜、果物のサンプル509品の残留農薬検査(2020年度)を行い結果を公表した。

品目は果物が、ザボン、輸入ミカン、国産ミカン、コンコン、シュガーアップル、ドラゴンフルーツ、インドナツメ、グアバ、輸入ブドウ、の9種

オクラはタイでもけっこう食べられている

オクラはタイでもけっこう食べられている

野菜が、スイートコーン、ジャガイモ、アスパラガス、オクラ、ニンジン、長尺ささげ、ブロッコリー、大根、空心菜、ニガウリ、カパオ、菜花(菜心)、パクチー、ミニトマト、カイラン(カナー)、芹菜、赤唐辛子、キーヌー唐辛子、の18種。
これらの58.7%に基準以上の残留農薬が検出されたとのことである。

特に危ない赤ブドウとインドナツメ

果物で最も危ないのは、輸入赤ブドウとインドナツメ。
サンプルのすべてで基準を超える農薬が検出。
次いで、ハニーみかん81%、グアバ60%、ドラゴンフルーツ56%、シュガーアップル43%、ロンコン14%、輸入マンダリンみかん13%、の順。

裏庭で採れた完全無農薬のドラゴンフルーツ

裏庭で採れた完全無農薬のドラゴンフルーツ

果物では唯一ザボンだけが基準内。
こうして見ると皮の薄い果物より皮の厚い果物の方が少しは安全なのかもしれない。

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タイ料理はみな危険?

野菜で危ないのは、ミニトマト、キーヌー唐辛子、赤唐辛子、芹菜、カイラン。
これらの野菜はすべてのサンプルから基準を超える残留農薬が検出された。
次いでパクチー88%、菜花(菜心)81%、カパオ81%、ニガウリ62%、空心菜62%、大根56%、ブロッコリー50%、長尺ささげ44%、ニンジン19%、オクラ6%、アスパラガス6%、の順。
基準以内であったのはジャガイモとスイートコーンのみ。
ちなみに、乾燥唐辛子は88%、干ししいたけは94%、と、これまた高数値。

パクチーが農薬漬けとはしらなんだ

パクチーが農薬漬けとはしらなんだ

「パクチーを食べない人は人生を損している」
などとうそぶきながらアホのようにパクチーをむさぼっていた人にはけっこう衝撃的な結果。
しかし、もっと驚くべきはタイ料理の根幹ともいえる唐辛子。
「タイ料理は危ない!」という人が出てきてもおかしくない数値だ。

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市場と大手スーパー、どちらが安全か

ツーリストを含めほとんどの日本人は野菜果物を大手スーパーで購入するのではないだろうか。
それが「言葉の問題があるから」という理由ならともかく「信用できるから」という理由でスーパーを利用しているのだとしたら大きな間違い。
基準以上の農薬を含む野菜果物は、市場で60.1% デパート、スーパーでは56.7%のサンプルから検出されている。
残念なことだが残留農薬に関しては市場もスーパーも大差ないのだ。

庭の完全無農薬無世話唐辛子

庭の完全無農薬無世話唐辛子

ちなみに2020年の調査結果では、全国10の市場で残留農薬の基準値を超える野菜果物が最も多かったのはノンタブリー県の市場で72.4%。最も少なかったのがチェンマイ県の市場で48.3%。
デパート、スーパーでは、マクロ69%、ウィラーマーケット65.4%、テスコロータス56%、ビッグC51.7%、グルメマーケット51.7%、トップス41.4%、と、いう結果であった。

もちろんこれらの結果はたまたまサンプルがそうあっただけで売られているすべての野菜がこれに当てはまるわけではない。
けれどこの調査はもう何年も前から行われていて毎年似たような結果が出ているということはそれなりの信憑性があるはずだ。

タイの農家はなぜ大量に農薬を使うのか

タイの農家は農薬をうんと使う。
なぜこんなに農薬を使うのか。
たとえば薬。たくさん飲めば飲むほど効くと信じている人が少なくない。
ただでさえタイの薬は薬効成分が多いのに通常の倍ぐらいの量を服用したりする。
薬の量を増やせば確かによく効く。目に見えて感じられる。

竜眼もまたたくさん農薬を使う

竜眼もまたたくさん農薬を使う

しかし、その副作用に関しては考えない。
見えざればよし。
性格として悪い部分に目を背けよいところだけを受け入れる傾向にある。

問題はやはり消費者の意識の低さがあると思う。
その証拠にこの団体の調査結果が大きく取り上げられることがない。
驚くのは外国人ばかりである。
生産者は消費者の望むものを作る。売れなければどうしようもないものね。

売れれば良いという無責任生産者。
見かけばかりに惑わされる消費者の愚が生み出す負のスパイラル。

付け加えれば、タイは生産者に忖度する。
別に農業に限らないけれどタイは批判されることをとても嫌い恨みに思うのでよほどのことがない限り会社名などが明らかにされることはない。

野菜、果物を安全に食べる方法

まず、なるべく安全そうな野菜果物を選ぶ。
見かけがきれい過ぎるものには警戒すること。季節外れのものにも要注意。
食べる前には必ず水洗い。
色々調べてみた結果、流水で30秒以上洗うだけでも洗わないよりかはましなようだ。
水溶性でない農薬も水の勢いで多少は落とされるのだとか。
専用の洗剤に関してはどうしても使いたくなるほどの効果は見られないので水で十分とのこと。
バクテリアなどの除去に関しては酢が効果的だそうだ。
結論をいうと、3倍に薄めた酢をスプレーしてから流水で水洗い。
これが最も簡単で安全な方法らしい。

残留農薬に対する耐性をつけるべき?

先日、地域で体内の残留農薬など有害化学物質の有無を調べる検査があった。
驚くなかれ、250人中何ともなかったのはたったの4人。
タイ嫁はその中の一人に含まれ大喜びした。

あなたの食べているソムタム大丈夫?

あなたの食べているソムタム大丈夫?

「人の体は食べ物からできている」
若い頃、ある人から教えられた。
なるほどと思い、以来、家では工場で生産される食べ物、添加物の入った食べ物などは極力避けてきた。
もちろん化学調味料も厳禁。
幸い田舎住まいなので庭先で作った野菜や果物が手に入りやすい。
その結果だろうか。

それにしても唖然とする数だね。
ここまで汚染されている人が多いと、むしろ化学物質に汚染されていない者はこの先、時代に対応できず生き残れないのではないかと不安にすらなってくる。

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