タイ語には声調があります。語を発するさいはその音に上下、いわば節をつけなければなりません。声調は文字を見ればわかるようにてきています。今回は今まで学んだ母音で終わる音節の声調についての話です。
声調の種類と声調記号
タイ語には5つの声調があり、次のような記号で表されます。
ただし、実際の声調と声調記号は必ずしも一致しません。
声調記号の書き方
声調記号は原則的に子音の右上、子音の上に母音がある場合はその母音の上に置きます。
声調と頭子音
声調はその音節の頭の音(頭子音)と末尾の音に密接に関わっています。
声調に関して頭子音は次の3グループに分けることができます。
声調と末尾音
声調に関して母音で終わる音節の末尾音は短母音とそれ以外の母音(長母音、重母音など)の2グループに分けることができます。
ようするに短母音は声調変化が通常と異なるということです。
*声調については子音で終わる音節の読み方を学んだ後にまた詳しく説明します。
末尾が短母音以外の母音で終わる音節の声調
頭子音が中子音の場合
頭の子音が中子音グループで末尾が長母音や重母音など短母音以外の母音で終わる音節の声調は、声調記号通り5声に変化します。
頭子音が高子音の場合
頭の子音が高子音グループで末尾が短母音以外の母音で終わる音節の声調は、無記号で上昇声、マイ エークがつくと低声、マイ トーがつくと下降声になります。
マイ トリー、チャタワーはつかないため、3声変化しかありません。
頭子音が低子音の場合
頭の子音が低子音グループで末尾が短母音以外の母音で終わる音節の声調は、無記号で平声、マイ エークがつくと下降声、マイ トーがつくと高声になります。
低子音にマイ トリー、チャタワーはつきません。
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末尾が短母音で終わる音節の声調
頭子音が中子音の場合
頭子音が中子音グループかつ短母音で終わる音節の声調は、無記号で低声、そしてマイ エークが使われなくなります。このほかは声調記号通りの変化です。
頭子音が高子音の場合
頭子音が高子音グループかつ短母音で終わる音節の声調は、無記号で低声になり、マイ エークは使われません。マイ トーはそのままトー(下降声)の声調です。
頭子音が低子音の場合
頭子音が低子音グループかつ短母音で終わる音節の声調は、無記号で高声、マイ エークがつくと下降声、チャタワーはそのまま上昇声になります(実際にはほとんど使われていません)。
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