タイ語の読み書き第一歩はコーカイと母音記号を覚えること。それが終わればいよいよ語の読み書き。まずは母音で終わる語から始めます。
タイ語の基本構造
一番最初に述べましたが、タイ語は子音(コーカイ)と母音記号、声調記号を組み合わせてできています。
母音で終わる音節の読み書き
タイ語は基本的にひとつの音節が意味を持つ単音節語です。
そしてその音節には、日本語のように母音で終わる音節と子音で終わる音節の二つのパターンがあります。
子音で終わる音節は少しやっかいなので簡単な母音で始まる音節から始めることにします。
サラ・ア のついた音節
子音+サラ・ア の音節は、子音(コーカイ)に a(ア)をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が k(カ行)の音で母音が a(ア)だから ka(カ)。
〔例2〕子音が m(マ行)の音で母音が a(ア)だから ma(マ)。
サラ・アー のついた語
子音+サラ・アー の音節は、子音に母音 aa(アー)をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が k(カ行)の音で母音が aa(アー)だから kaa(カー)。
〔例2〕子音の位置に オー アーン がある場合、オー アーン についた母音だけを読むので aa(アー)。
サラ・イ のついた音節
子音+サラ・イ の音節は、子音に母音 i(イ)をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が t の音で母音が i(イ)だから ti(ティ)。
〔例2〕子音が ch の音で母音が i(イ)だから chi(チ)。
母音で終わる音節の声調
子音+母音の音節の声調は、声調記号がついていない場合、原則的に平声です。
ただし、高子音グループや短母音で終わる音節は声調が変化します(後に説明)。
*ここでは声調期号は省略しています。
サラ・イー のついた音節
子音+サラ・イー の音節は、子音に母音 ii(イー)をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が p の音で母音が ii(イー)だから pii(ピー)。
〔例2〕子音が s(サ行)の音で母音が ii(イー)だから s + ii = sii(スィー)。
サラ・ウ のついた音節
子音+サラ・ウ の音節は、子音に母音 ɯ をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が kh の音で母音が ɯ(ウ)だから khɯ(ク)。
〔例2〕子音が n の音で母音が ɯ(ウ)だから nɯ(ヌ)。
サラ・ウー のついた音節
子音+サラ・ウー の音節は、子音に母音 ɯɯ をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が kh の音で母音が ɯɯ(ウー)だから khɯɯ(クー)。末尾の オー アーン は読まない。
〔例2〕子音の位置に オー アーン がある場合、オー アーン についた母音だけを読むので、ɯɯ(ウー)。
サラ・ウ のついた音節
子音+サラ・ウ の語は、子音に母音 u をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が r の音で母音が u(ウ)だから ru(ル)。
〔例2〕子音が b の音で母音が u(ウ)だから bu(ブ)。
サラ・ウー のついた音節
子音+サラ・ウー の音節は、子音に母音 uu をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が ŋ(鼻に抜けるガ行)の音で母音が uu(ウー)だから ŋuu(グー)。
〔例2〕子音が l の音で母音が uu(ウー)だから luu(ルー)。
サラ・エ のついた音節
子音+サラ・エ の音節は、子音に母音 e をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が c(チャ行)の音で母音が e(エ)だから ce(チェ)。
〔例2〕子音の位置に オー アーン がある場合、オー アーン についた母音だけを読むので e(エ)。
サラ・エー のついた音節
子音+サラ・エー の音節は、子音に母音 ee をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が c(チャ行)の音で母音が ee(エ)だから cee(チェー)。
〔例2〕子音が ph の音で母音が ee(エ)だから phee(ペー)。
サラ・エ のついた音節
子音+サラ・エ の語は、子音に母音 ɛ をつけて読みます。
考え方
〔例1〕子音が n(ナ行)の音で母音が ɛ(エ)だから nɛ(ネ)。
〔例2〕子音が y の音で母音が ɛ(エ)だから yɛ(イェ)。
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