日本にも輸入されているタイ産マンゴー
ナンドクマイことナームドークマーイの
おいしさ、特徴、切り方、季節、
などについての記事です。
タイ産マンゴーの代表ナームドークマーイ
タイ産マンゴーといえばナームドークマーイ。
ナンドクマイじゃありませんよ。
「なんじゃそりゃ?」
とタイの人に笑われそう。
日本に輸入されるマンゴーはメキシコからが最も多く、タイは2、3番ぐらい。
けっこう奮闘。
そしてそのほとんどはナームドークマーイ品種。
好評ぶりがうかがえますね。
花の蜜のように甘い
ナーム(水)ドークマーイ(花)は「花の水、液」の意味。
つまり「花の蜜のように甘い」ということ。花の雫ではありません。
日本ではさすがにナームドークマーイではピンとこないのでしょう、ゴールデンマンゴー、イエローマンゴーなどの適当な名前がつけられているようです。
どうせならそのまま訳して「花蜜」とでもすれば響きもいいしおいしさが伝わると思うのですが・・・。

現在タイマンゴーの主力品種 ナームドークマーイ
現在、ナームドークマーイはタイの完熟食用マンゴーの主力品種で、タイ国内の市場も大半はナームドークマーイです。
ほとんど知られていませんが、普通のナームドークマーイ以外にも鮮やかな紫色したものなど、いくつか種類があります。
お勧めはナンバー4(バー スィー)と金色(スィートーン)でしょうか。
味の特徴
特徴はその糖度。完熟すればマンゴー界でもトップクラスの甘さ。
そしてきめ細やかな肉質。
繊維が少ないのか細いのか、果肉にナイフを入れると抵抗なくすっと切れます。
切ったとたんジュースが滴るほどジューシーでなめらかな舌触り。
それでいて案外しっかりしている。
癖がなくわかりやすい味ですから万人受けします。
ただ一つ残念なのは、香りに欠ける、ということですかね。
外見の特徴
色は黄色が強く、先っぽが少し尖がっているのですぐにわかります。
皮は薄いですが、逆にいえば傷みやすいため取り扱いには注意が必要です。

ナームドークマーイ種は通常 300g 程度 大きいものは 500g を超える
マンゴーはもともと呆れるぐらい種の大きな果物。
品種によっては食べられる部分より種の方が大きい、ということもありますが、この品種は種がそれほど厚くなく果肉がたっぷりなのも特徴です。
出回る季節
ナームドークマーイ種はほかのマンゴーに先駆けて2月頃から旬を迎え5月頃まで市場に並べられます。
北部、中部、東部で収穫期が異なるため、このほかの季節も出回りますが量は格段に減少。
値段は張るものの、大手スーパーにはほとんど年中置いてありますから、せっかくタイに来たのにナームドークマーイが食べられない、ということはあまりないと思われます。
完熟マンゴーの切り方
タイの人たちはけっこうきちんと皮を剥いてスライスし、適当な大きさに切った果実を皿に盛ります。
でもマンゴーの皮剥きは手がべとべとになるし面倒。

マンゴーは3枚におろして食べる
もっと簡単な方法がいい!
という方は、マンゴーの側面からナイフを入れて種を中心に三枚におろします。
おろしたマンゴーは皮の部分を下にしてスプーンですくって食べれば食器もいりません。
角が立つのはいいことなのだ
常々、果物は刺身と同じで切り口が立ってなきゃいかん、と思っております。
そこへ誰が考えたのか花切りの登場。

3枚におろしたマンゴーの縦と横にナイフを入れた花切り
そう。三枚におろした一つを手にし、包丁で縦横に切れ目を入れてひっくり返すというか、皮の方からぐっと押しだすと、あら不思議、でもなんでもないのですが、角の立った立方体がいくつもできます。
角マニアの方、マンゴーを切るなら花切りです。
*買い方と選び方については おいしいタイ産マンゴーの選び方と保存法 をどうぞ。
マンゴーの効能
マンゴーは、皮膚を美しくする。気分を爽やかにする。目を健康に保つ。解熱。便通、排尿をよくする。胃や腸の働きをよくする。などとタイではいわれています。
マンゴーを数十年バカのように食べ続けて何か影響があった、と感じたことはありませんが、病気らしい病気をしないのはもしかするとマンゴーが貢献しているのかもしれません。
編集後記
あれ?検索に出てこない
ナームドークマーイの日本での評価が気になって検索してみたらまったくひっかかりません。
え?そんなはずはない。
もしかして自分が間違っているのか
タイ語をチェックし直したけれど、やっぱりナームドークマーイ。
あれこれ検索して出てきたのはナンドクマイでした。
すごいショック。
これじゃあ無理だわ。
ということは、ぼくが正しいタイ語というか、極力タイ語に近いカタカナ表記でいくら頑張ってブログを書いても検索されないわけです。
書く以上、読まれないと意味ないですから、検索されるためにはタイ語とまるでかけはなれたカタカナ表記を使わないとならない。
いつまでも修正されない悪循環。
これだけネットに情報が溢れかえっているのに、いや、溢れかえっているからこそ、正確な情報は伝わりにくいということかな。
検索上位にあるのは半端な模倣記事が多い、と知っていながら、やっぱり見てしまうしね。
元凶は誰だ
ナームドークマーイを日本のサイトの多くは「花の雫」と訳してあって、
「おいおい、そりゃないだろう」
「ナーム ドークマーイ、花の水、液、なのだから花蜜じゃないか」
なぜこんな妙な訳がまかり通っているのだろうと訝りながら昔自分の書いた本をパラパラめくってみるとそこには、
〈ナームドークマーイは、花蜜、花の雫、ぐらいの意味〉とありました。
あっちゃー。もしかしてぼくの本が元凶?
思い出しました。
自分の文のようなふりをして人の文を丸写しした記事をネットに載せる人がけっこういるため、本を書くとき、引っかけてやろうと思い、わざとおかしな訳を添えたのでした。
それを誰かが記事に使い、コピーされまくったのかも。
もし本当にぼくが元凶なら申し訳ない。
そういえばこのほかにあちこちに仕掛けをしたような・・・。
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