パクチーの危険性と正しい食べ方

スパイス、ハーブ
スポンサーリンク

パクチーはなぜ臭い ― 嫌われる理由

パクチーは好き嫌いがはっきり分かれます。
その大きな要因になるのがあの匂い。
カメムシの匂いにもたとえられることがあり、古くはカメムシソウとも呼ばれていたパクチー。
匂いの成分は「カメムシの匂いとほぼ同じ」という研究結果が近年発表されています。

「へえ、そうなんだ。やっぱりな」
あまり驚きませんよね。
そのカメムシとほぼ同じ成分の匂いに対し、嗅覚受容体遺伝子 OR6A2 とやらが変異し過敏に反応すると脳が食品として認識しません。
つまり食欲をなくし身体が受け付けないのでアンチパクチー派になるのだそうです。

雑草に混じって生きる庭のパクチー

雑草に混じって生きる庭のパクチー

スポンサーリンク

日本語サイトにあるパクチーの効能

日本語のサイトで「パクチー」と検索して出てくる大同小異の記事に書かれているのは以下のようなことです。

・ビタミンA(βカロテン)、C、E、カリウムが豊富なことによる健康効果。
・大豆の数倍とも言わる抗酸化作用による老化予防、皮膚の健康維持、動脈硬化、糖尿病の予防。汗、加齢臭の抑制。
・香り成分、ゲラニオール、リナロールによるストレスやホルモンバランスの調整効果。

パクチーは別皿で出す

パクチーは別皿で出す

 

タイで言われるパクチーの効能

基本、パクチーは料理に彩を添える薬味ですが、サムンパイ(タイ式生薬)としても扱われ次のような効能があるといわれています。

・腹の張り、吐き気、食あたり軽減。
・消化促進、駆風、便通。
・あせも、にきび、発疹、軽減。
・咳止め、除痰。

パクチーは薬味なのでネギと一緒に売られる

パクチーは薬味なのでネギと一緒に売られる

 

デトックス効果について

パクチーはキレート作用(有害な物質を吸着し、排出しやすい形に変えたり、吸収されにくい成分を吸収されやすい形に変えたりする力)が強いのではないかと推測されていますが、本当に効果があるのかどうかは今のところはっきりしていないようです。

スポンサーリンク

パクチーの危険性

パクチーで最も気を付けなければならないのはアレルギーです。
近年、以前はなかったアレルギー症が増え続け、パクチーも例外ではありません。
花粉症(特にヨモギ)、セリ科アレルギーの人は要注意。
口腔アレルギー症候群が起こることがあるそうです。

具体的には、
・口の中の痒み、唇の腫れ、目のかゆみ、くしゃみ、など。
・重度のアレルギー症では、皮膚の腫れ、発疹、呼吸困難。

なんにでもパクチー

なんにでもパクチー

 

パクチーの食べ過ぎ

パクチーの食べ過ぎは百害あって一利なし。
以下のような事項が懸念されます。

・カリウムを多く含むので過剰に摂取すると腎臓に負担がかかる。腎臓機能の問題でカリウムが摂取制限されている場合は特に注意。
・血圧、血糖値の低下につながることがあるため、関連の薬を服用している人は要注意。
・下痢、腹痛、吐き気、などを引き起こすこともある。
・授乳中、妊娠中の摂取については確かなことがわかっていないので大量の摂取は避けるべき。

*ネットには1日10g程度(1株)が適量、とありますがパクチーは体に蓄積される栄養素が少なく、健康な人であれば多少食べ過ぎても過度の心配いらないとのことです。

家では料理の合間に適当につまむ

家では料理の合間に適当につまむ

 

パクチーの正しい食べ方

本家タイにおけるパクチーは料理に彩を添える薬味。
当然ながら、パクチーサラダ、パクチー鍋、のような料理は存在しません。
タイにパクチーメインの料理がないのは経験からくるそれなりの理由があるのだと思われます。

*ちなみに家ではちぎったパクチーの入った器をテーブルに置いておき、各自が好きなだけ食べるようにしています。
ヤム(和え物)などはともかくパクチーを最初から熱い汁物に散らしておくと、彩は良いですけど熱で味が変わってしまいおいしくありません。

*パクチーの天ぷらを作って見たところ、意外や意外、カリッと香ばしく、もう一度食べてもいいなあ、と思うくらいいけました。

パクチーを揚げてみた

パクチーを揚げてみた

 

経験上言えること

パクチーを食べ続けて40年。
正直な話、上記のような効能、弊害があるのかないのかよくわかりません。
一応健康ですが、パクチーだけ食べて生きているわけではありませんからね。
いずれにしろ、パクチー鍋のような大量摂取や濃縮物の摂取は避け、適度に食べるのが一番だと思われます。
パクチーを食べなくてもまったく問題はないし人生を損することもありません。

以上

*****************

コメント