ルーグ チュップ
「浸し玉」の意味。
一見、彩り鮮やかな果物のミニチュア。
緑豆餡をアガー液(凝固剤の一種)に浸してコーティングした菓子。
可愛い!きれい!おいしい!うまい!イケル!お土産におすすめ!
多くの日本人は高評価。
いや、きれいだよ。確かに。
でもあの色はやばいでしょう。
自然の色ではなく着色料だよ。
飾っておくにはいいけれど食べ物としてはどうかなあ。
味も緑豆餡だけならともかくココナッツミルク入り。
餡とココナッツミルクはあまり合わない。
そしてアガー。
ツヤを出すためにつけているのだけど、これも余計だなあ。
それにしてもタイの人は器用だね。
あんな安い値段でよく作ると思う。
ドリアン羊羹(トゥリアン クワン)
ご存知、世界一まずい羊羹。
もらって迷惑、タイ土産ワースト3の常連。
ドリアンに砂糖を加えひたすら練って作った菓子。
日本人は羊羹と呼ぶけれど製法上はあんこ。
通常、チューブ入り。
開けた途端、襲いかかる悪臭。
腐った玉ねぎの核爆弾である。
何度か食べて慣れればおいしい、とかいう人もいるけれど、そんなに鍛えてまで食べるものではないと思う。
でもコンビニやスーパーに常時置かれているところを見ると好きな人はそれなりいるようだ。
ラムドゥアンの花びら(カノム クリープ ラムドゥアン)
小麦粉、砂糖、油、などでつくるソフトクッキー。
ラムドゥアンという香りのよい花を模している。
口の中でほろほろと崩れていく軽快さが人気。
見目よく名も美しい。味も悪くない。
何がよくないのかというと香り。
タイには食品に香りをつけるティアン オップという香りロウソクがある。
この菓子はそのロウソクで燻している。
決して嫌な匂いではない。食べ物でさえなければね。
香りロウソクはお香系の匂い。
食べ物の匂いとしてはどうにもきつく感じる。
思い出しただけで気分が悪くなるほどだ。
ところがタイの人たちにとってはとても食欲をそそるよい香りだという。
この辺り、日本人とタイ人の決定的な味覚の違い。
トムヤムやトムカーカイを食べてわかるようにタイでは料理も菓子もハーブの香りをつけて楽しむものなのだ。
この菓子だけでなく香りロウソクを使った菓子は意外に多い。
タイ菓子が苦手、という人はもしかするとこの香りが原因なのかもしれないね。
※香りロウソクは食品と同じ容器に入れて燃やし香りをつける。
最も、近年はこんな昔ながらの手法ではなく、たいてい合成香料を使っている。
逆に言えば、タイの人たちは合成香料を開発するほどこの香りが好きなわけだ。
もちろん日本人の中にもこの匂いが好き、という人がはいるけれど私は苦手。
まだまだあるけれど興味のある人は少ないだろうからこの辺にしておく。
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