ラードナー(ラートナー)とは
ラード=かける、ナー=面。ようするに「上にかける」の意味ですがあんかけ炒めを指します。
肉、カイラン菜を具にしたあんかけ炒めを麺やご飯にかけて頂く料理です。
タイ料理が広まる一方、タイ料理は苦手、と言う人も少なくありません。
変な臭いが嫌、馴染みのない調味料が無理、辛すぎる、などが主な理由のようです。
ラードナーはもともと中国の潮州(広東、香港)方面から伝わった料理。
香辛料、ハーブの香りなし、癖あり調味料なし、辛さなし。
老若男女誰もが違和感なく食べられ、しかもおいしい。
もちろん、タイ料理大好き、という人にも人気です。
ラートナーの種類
ラードナーは基本、麺にかけて頂きます。
麺の種類は、幅広米製麺(センヤイ)、ビーフン(センミー)、中華麺(バミー)、の3種。
センヤイは先に油で炒め黒醤油で色付けしておいたものにあんかけ炒めをかけます。
ビーフンと中華麺は揚げ麺にすることが多いです。
「並」に卵は入ってませんが卵入りがおすすめ。
10バーツほど高くなります。
・あんかけ幅広麺 (センヤイ ラードナー)
・あんかけビーフン(センミー ラードナー)
・あんかけ揚げ麺(中華麺。バミークロープ ラードナー)
※ビーフンや中華麺をミー、あるいはミー ルアン(黄色いミー)、ミー カーオ(白いミー)と呼ぶ場合があります。
※卵入りは後ろにサイカイをつけます。
・あんかけ幅広麺卵入り(センヤイ ラードナー サイカイ)
・あんかけビーフン卵入り(センミー ラードナー サイカイ)
・あんかけ揚げ麺卵入り(バミー クロープ ラードナー サイカイ)
※具は、豚(ムー)、鶏(カイ)、エビ(クン)、シーフード(タレー)、などがあります。
ラードナーは専門店で食べるべし
ラードナーは、屋台、フードコート、一般食堂、どこででも食べられるありふれた料理ですが、おいしいものが食べたければ専門店へ。
肉の仕込み、麺の下ごしらえ、味付け。専門店と一般食堂の差は歴然です。
下手なところに入って、こんなものか、と思わないうちに専門店へ行かれることをお勧めします。
ラードナーの味変 スコタイ風食べ方
世界遺産のあるスコタイは妙にパッタイの店が多くおいしかったのを記憶していますが、なんでもスコタイではあんかけ麺(ラードナー)や焼きうどん(パットスィーイウ)に甘辛いホットチリソース(ソースプリック)をかけて食べるのだそうです。
東北地方ではタイ麺(クイティオ)にかけるというし、タイ人のソースプリック愛、すごいですね。
そもそもこれらの料理、各自が卓上の、酢、砂糖、唐辛子、などを加えて味の仕上げをするのですから、それらを混ぜてできているソースプリックは絶対に合う、という意見がありました。
表記について
ラードナー、ラートナー、ラッドナー、などと表記されますがどれも正しくありません。
ド(ト)の部分は末子音なのでカタカナでは表現できないんです。
カタカナにはみな母音がついてますからね。
強いていえばラーッナーでしょうか。
以上。
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