パームシードとは
パームシード(ルーグチット)。
サトウヤシというヤシの木の実の中にある胚乳。
一見、少し楕円の白玉。
日本人の知らない奇跡の食材。
何が奇跡かというと、実がなるまでに十数年かかり、しかも生涯4回ほどしか実をつけない。
でも実をつけるときはもう笑いたくなるほど滅茶苦茶つける。
その奇跡の実から取り出したパームシードは誰がどう食べて見ても小麦粉や白玉粉を練って作ったような人の手を介した食べ物。
むにゅっとした歯ごたえでほとんど無味。
これがマンゴスチンほどの小さなヤシの実から出てきた天然ものとは信じられない。
不思議なパームシード。
そのわりに身近な食材で、多くの人は知らないうちに口にしている。
存在を気にされない存在。
タイに長年暮らしている人でも、いや、タイ人でさえもその正体を知らない人は少なくない。
*便宜上パームシードと書いているけれど、正しくは種ではなく種の中の胚乳。
パームシードの食べ方、利用法
パームシードはかき氷や蜜豆(ルワムミット)に入れるのが定番。
アイスクリームのトッピングにもよく使われる。
もちろんヨーブルトなんぞに入れてもよい。
パームシードは味ではなく食感を楽しむ食材。
アイスクリームのような不定形なものの中にあって突然、むにゅっ!となるアクセントがとても気色よいのである。
料理はサラダや汁物に使える。
パンや菓子の生地に混ぜて焼く、というのもありだ。
パームシードの買い方
パームシードには、生、ドライ、シロップ漬け、の3タイプがある。
色々料理に使いたのだったら生。
そのままトッピングとかに使うのだったらシロップ漬け。
保存性優先ならドライ。
その貴重さとは裏腹にとても安い。
500gで50B前後。ドライはこの倍前後。缶詰1缶70B前後。
ビニール袋入り、缶詰、がスーパーなどで売られている。
買って損のない食材である。
************
コメント