ばかでかカタツムリ

動植物

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タイ北部にカタツムリはいない?

ぼくがタイ北部にあるこの村に住み始めた当初、村周辺にカタツムリはいなかった。
日本の教科書にはカタツムリがよく出てくるから、カタツムリを知らない娘に何とか見せてやろうと探し回ったのだけど見つからなかったのをよく覚えている。
タイには、少なくともこの村周辺にはカタツムリがいないのだ、と思っていた。

なぜかカタツムリを愛する日本人

ところがある年、まったく突然に大発生した。
夜、カタツムリの大群が家庭菜園の野菜をもしゃりもしゃりかじる音が聞こえてくるほどで、菜園はカタツムリの絨毯。一歩歩く度にぐちゃりぐちゃりカタツムリの潰れる音がした。
日本人はカタツムリを観察して絵日記をつけたり、暢気に歌に歌ったり、カタツムに対してどこか愛情を持っている。

でもカタツムというやつは大害虫であることをタイにきて知った。
野菜が全滅して大発生は収まり、大分少なくなったけれど、それでも日本で見かける何倍もの数が年中這い回っている。

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カタツムリ?それともナメクジ?

家周辺にはナメクジが多く、それもかなり巨大なやつが這い回っている。
進化の途中なのだろうかナメクジとカタツムリのハーフのようなやつもいる。
殻を上にちょこんと乗せてはいるのだけど、小さいもので身を隠すことはできない。
でもこんな中途半端な殻を背負ってもあまり意味ないよね。
ただ重たいだけじゃん。
それにしてもこいつはナメクジなのだろうかカタツムリなのだろうか。

真打ち登場

カタツムリビッグバン事件から十年ほどしてまた異変が起きた。
ある日家の周りを歩いていたら、大きなツブ貝が落ちていた。しかも生きている。
なんでこんなとこに?

ツブ貝のようなカタツムリ

どうみてもツブ貝

と最初は思ったのだけど、今までの経験から、魚を釣りにいったら鳥が釣れるし、道路を魚が歩いているし、
「タイというところは何でも起きるからなあ、別に庭にツブ貝が転がっていても不思議じゃねえや」
と簡単に片付けてしまった。
ところがツブ貝は毎日少しずつ増えていった。

笑うしかない大きさ

どうやらツブ貝の正体はカタツムリらしかった。
「こいつがカタツムリ?うわっははは」
もう笑うしかないような大きさである。日本のかたつむりの十数倍。
殻の長さは10センチもある。

ばかでかカタツムリ

笑うしかないばかでかカタツムリ

フタもちゃんとついていて、どうみても貝。
海辺に落ちていたら拾って食べちゃいそう。

触っちゃった!

一匹を部屋に持ち込み、手に這わせながら調べてみると、話題のアフリカマイマイだった。
「なになに、食用にするため飼われていたのが放たれ世界中に広がった?」
「確かにうまそうだもんなあ」
「ええーと、それから、広東充血線虫という寄生虫を宿しているので、体はむろん、這った後のぬめぬめにも触ってはいけない……」
とりゃあ!
マイマイを窓から放り投げ、慌てて手に塩を撒いた。
でも、触っちゃいけないのに食用だなんてなんか変ですよね。

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本当に食べる人いるの?

以来、毎朝、家の周りを歩いて踏み潰すのが日課になった。
うまそうではあるけれど、カタツムリはあまり食べたくはない。
貝となんら変わるところはないのにね。

這うアフリカマイマイ

こいつを毎日踏みつぶして歩くのが日課

タイ人の知り合いは、タイから日本に輸出してるって言い張るのだけれど、日本人て本当にこいつを食べるんですか。
ツブ貝として回転寿司で流されていたりしてね。

タイとアフリカマイマイ

タイのアフリカマイマイは好事家が鑑賞用に持ち込んだのが始まりらしい。
大きさと珍しさに惹かれて飼ってみたものの、繁殖力が強いためあっという間に増えてしまい、困って捨てる、といういつものパターン。

タイの風土に順応したアフリカマイマイは爆発的に繁殖。
こんな北部の田舎でも普通に見られるようになった、というわけだ。
ちなみに、多くの日本人は《広東充血線虫》というところばかりを強調してアフリカマイマイを語るけど、タイの人たちはそれほど恐れてはいないようだ。
触らないにこしたことはないけどね。

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