世界的人気のタイ料理ソムタム(パパイヤサラダ)。ソムタムに使う材料はパパイヤ以外、肉、魚、貝、野菜、何でも良いのだけれど、今回は数あるソムタムの中からザボンを使ったソムタムをご紹介。
イクラや数の子はなぜおいしいのか
イクラ、おいしいですよね。
数の子もおいしい。
なぜだと思います?
プチプチ弾ける食感です。
じゃあなぜプチプチ弾けるのか。
粒々だからです。
もしイクラが粒々じゃなく一続きだったら・・・。
つまり粒々はおいしいんです。
今では当たり前になってますが粒々の入ったオレンジジュースの登場は衝撃でした。
粒々がのどをくすぐりながら通り抜ける感じ、たまんないっしょ。
蜜柑のおいしさも粒々にあるんです。
でも蜜柑の粒々はもろくてはかない。
飲むのにはよくても食べるのには向きませんよね。
だからザボンです。
激うまタイのザボン
知ってます?タイのザボンてめっちゃうまいです。
タイといったらトロピカルフルーツでしょ。
実はザボンもあんな顔してトロピカルフルーツなんですよ。
タイの隣国マレーシアが原産ですから。
ツウはね、もちろんドリアンとかマンゴスチンも食べますけどこっそりザボンをむさぼってるんです。
極上ザボンに当たるとどうなるか。
むふむふ笑い出してしまいます。
身体の底から喜びがあふれてくるんですかね。
いつか日本からのお客さんにザボンを出してあげたらむふむふが過ぎて顔面が崩壊していました。
最強粒々料理ザボンサラダ(タム ソムオー)
ザボンにもピンからキリまであって庭に植えられているようなやつは酸っぱくておいしくありません。
なのでご飯のおかずにします。
ザボンの実を粒粒にほぐしてレモングラスなんかのハーブ類と小さな臼で搗いて和えるんです。
パパイヤサラダ(ソムタム)という有名なタイ料理がありますが、あれのザボン判です。
これがおいしい。
なんたって全面粒々ですよ。
こんな料理ほかにありますか。
味付けは、塩、乾燥唐辛子、ヤシ砂糖、ナムプラー。
ザボンの酸味とほろ苦さ、塩味、うま味、甘味、辛味。
シンプルな料理なのにこれだけの味覚がそろってるなんてすごくない?
しかも粒々のプチプチ弾ける食感。
ザボンサラダはタイ最強の粒々料理です。
あなたはこの臭さに耐えられるか
これだけ絶賛しといてちょっと言い辛いんですが本当のザボンサラダはぼく食べられません。
ザボンサラダには魚の塩辛(プラーラー)と田カニのエキス(ナムプー。田カニを煮詰めた調味料)を入れます。
この二つが強烈に臭い。
臭いなんて物じゃない。
どちらもタイの悪臭ランキング上位でその臭さは折り紙付き。
とてもじゃないけれど食べる気がしません。
もっとも、日本人でも魚の塩辛やカニエキスをおいしいおいしいと食べている人は普通にいます。
二つを入れたものの方がうま味が増しておいしかろうとは思うんですけどぼくは発酵臭が苦手。
というわけで家では魚の塩辛とカニエキス抜きのザボンサラダを食べてます。
「そんなのザボンサラダじゃないわ。抜け殻よ」
つれあいには言われてますけど。
ともあれ粒々マニアのみなさん、タイでは絶対ザボンサラダですよ。
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