タイ語ではカエルやハチなどは種類別に名前が異なり、カエル、ハチという一括りにした名前がありません。それはなぜなのか、という話です。
カエルは種類によって名前がまったく違う
アマガエル、トノサマガエル、ヒキガエル。
日本語はカエルを・・・カエルと一括りに分類しています。
タイ語にはカエルに相当する言葉がありません。
コップ、キアット、ウンアーン、カーンコック、パート。
種類別に名前がまったく違います。
たとえば目の前にぴょこんと飛びだしたカエルをうっかり踏んづけたら、
「わ、キアットを踏んじゃった!」
と、瞬時に何カエルか判断して口にしなければならないわけです。
不便と言えば不便ですよね。
食べられるか否かが大切
なぜこういうことになったのでしょうか。
恐らくカエルが身近な食料だからです。
食べられるか食べられないか、おいしいかまずいか。
カエルの種類ごとに価値が異なるためそれに対応した言葉が必要になります。
同じく身近な食料である魚は日本同様・・・魚と表現しますが、これは種類が多すぎて個別に名をつけていったらかえって混乱するため「魚」で一括りにしたなのではないかと思います。
素人考えですけどね。
タイ人が蝶と蛾の区別をしない理由
カエルのほかにはハチなどもそうです。
ミム、プン、トー、テーン。
ハチという一括りの名称はありません。
ハチもまた身近な食料かつ要注意の虫です。
ちなみにチョウはピースアの1語のみ。
細かく分類する語はあるにはありますが、研究者やマニア用に近年作られたもので一般にはシロチョウだろうがアゲハだろうがすべてピースア。
それどころかガもピースアです。
チョウもガも食べられないから興味がない。
従って区別する言葉もない、というわけであります。
《田の地鶏》タイではおいしいカエルを食べなさい
勇気を出して食べてみた!とか、日本ではカエルがゲテモノのように扱われているのはカエルそのものがおいしくないから。タイのカエルは味がよく下手物どころか上手物、という話です。
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